心の伊達市民 第一号
仙台堀川公園で彼岸花を見た後に、小石川後楽園にも行った。
それはどちらに行く時でも、門前仲町駅を利用するからである。
大江戸線の「飯田橋駅」で下車して後方の出口から出ると、小石川後楽園は2~3分で行ける。途中の右側には日中友好会館があり、美術館では「長安・夜の宴 ~唐王朝の衣食住展~」を開催している。
小石川後楽園の入園料は300円だが、シニア割引きで150円で入れる。
こんな立派な庭園を150円で見せてもらうのは、なんとも申し訳ない気持ちになる。
小石川後楽園に付いて調べてみた。
『小石川後楽園は江戸時代初期の寛永6年(1629年)に水戸徳川家初代藩主・徳川頼房が江戸の中屋敷に築造し、2代藩主・光圀の修治により完成した江戸の大名庭園として現存する最古の庭園です。園内は、「大泉水」の「海」の「景」を中心に、これをめぐる周囲に「山」「川」「田園」などの「景」が連環して配置されており、変化に富んだ風景が展開する「回遊式築山泉水庭園」です』
『池を中心にした回遊式庭園としての庭園形式は、江戸の大名庭園の先駆けとして後に造られる大名庭園にも大きな影響を与えました。庭園内の最も大きな池である「大泉水」は琵琶湖を模した縮景として造られ、池には竹生島に見立てた岩が置かれています』。
大泉水の左側を進む。滝から流れ出る小川の飛び石を渡るときに、池の鯉が寄って来た。大きな口を開けて、餌を欲しがっているようだ。
その先に進み、少し広くなった場所を左に行く。
高齢者の団体がガイドに引き連れられて、なにか説明を受けている。
私はさらに左奥に行くと、そこには「稲田」がある。
その先にある藤棚の前後に彼岸赤い色が見えた。彼岸花が植えられているのである。
いま流行りの大規模な彼岸花の畑ではなく、適度に配置された光景が心地良い。
全て真っ赤な彼岸花で、白色の彼岸花は無い。
カメラマンが2人いて、大きなカメラで撮影していた。
私は一眼レフカメラは重いので、今回は持って来ていない。
彼岸花の撮影なら、コンパクトカメラで十分だと思ったからだ。
彼岸花を遠くから見ていたら、アゲハ蝶がひらひらと舞っているのが見えた。
すぐにそこへ移動して動画撮影をしようとしたら、どこかへ飛び去ってしまった。
しばらくその場で待った。するとまたアゲハ蝶がやって来た。
先ずは静止画を撮ることにした。ブログに載せる写真が無いと困るからである。
幸いにアゲハ蝶がやって来て、彼岸花に止まる瞬間を捉えることが出来た。
今回の彼岸花の撮影では、動画を撮る機会が無いと思っていた。
ところがアゲハ蝶が来てくれたお陰で、動画になる絵が撮れた。
後から撮影した動画を見たら、まるで演出したように「アゲハ蝶」が花から花へと飛んでいた。自分でも納得の動画であった。
園内を見て回り、最後に「内庭」の池を見に行った。
ここは分かり難い場所にあるので、この時は誰も来ていなかった。
睡蓮の葉が池一面に広がっている。
終ったと思っていた睡蓮の花が、ところどころで白い花を咲かせていたのにはびっくりした。調べてみたら今年の7月20日に、小石川後楽園の睡蓮に付いてブログに投稿している。睡蓮の花は3ヶ月も咲き続けるのか?この夏の高温が関係しているのか?
(おまけの話)
小石川後楽園を終り、久し振りに神楽坂に出てランチにしようと考えた。
大江戸線の「飯田橋駅」から神楽坂はすぐ近くだが、ズーと上り坂である。
左側にある善国寺のお参りした。この時に初めて知ったことがある。
以前から気にはなっていたのだが、石段左右の狛犬の姿が変で「虎」なのである。
立札を読んで、初めてその理由を知った。
『この寺は毘沙門天を祀っている。毘沙門天は寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻にこの世に降臨したとされ、虎は毘沙門天の使者というのが石虎の由来』とのことだった。
善国寺のナナメ向かいの石畳の路地を入ると、右側に「珈琲Patio」がある。
この店には友人との待合せで何度も来ている。同級生で演歌歌手だったMさんの贔屓の店である。もと芸者さんの経営であるが、彼の何度目かの女房ももと芸者さんだった。昔の芸能人はいまのように、常識や道徳心を求められることは無かったのである。
彼は男前で私の女房に言わせると、「母性本能をくすぐる」そうだ。
いまは倉敷に引っ込んでしまったが、「その内に」と思いながら、いまだに会いに行けていない私だ。
坂を上り切った辺りの左側にあるのが、日本蕎麦屋の「山せみ」である。
かなり前は日本蕎麦だけだったが、いつの頃からか「ヒレカツ」も出すようになった。
もしかしたら、後継ぎの息子がとんかつ屋の修行から戻って、メニューに加えたのかもしれない。
この店の「ヒレカツ」が絶品で、切り口がほのかにピンク色をしている。
揚げ過ぎず、そうかといってレアでもなく、まことに美味である。
久し振りだったので、ご飯までは食べられなかった。近頃の私の小食が残念である。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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