
心の伊達市民 第一号
今年も靖国神社の「秋の例大祭」の季節がやって来た。
もう何回も行っているので、「もういいか」と思っていた。
ところがそうは思っていたが、やることが無いので出掛けることになった。
10月17日(木)から19日(金)の3日間で、18日が当日祭である。
テレビは相も変わらず「政治家の誰が参拝した」と、どうでもいいようなことを放送している。
靖国神社に行くには地下鉄「勝どき駅」から大江戸線で「森下駅」出る。
そこから新宿線に乗り換えて「九段下駅」で降りる。
歩きを入れて、家からは約40分である。九段下駅を出たら、小雨が降っていた。
そのせいか靖国神社に向かう人が、例年よりかなり少ないように感じた。
靖国神社の大鳥居の前では、外国人観光客が日本人ガイドの説明を聞いていた。
手水舎の先の神門を入ると、すでに参道の右側にはこれから始まる儀式を待つ人の姿が見える。やはり小雨のせいか、例年の半分以下の人数だ。私は社務所が正面に見える場所を確保した。10時少し前になり社務所から神官たちが出て来て、傘をさしたままお祓いをしているのが見える。
白色の神官の衣装と和傘が、この日の儀式の雰囲気を出している。
やがて神官たちは足並みを揃え、木靴のコツッ、コツッという音を立てながら、私の前で左折して参道を進み拝殿に向かって行った。
参道の私の向かい側では、関係者らしい正装の20人の男女がかなり早くから立っている。みんな傘などささないで、代表の「右向け、休め」などの合図に従う。
振袖姿の2人の女性も参加していたが、彼女達はまだ独身なのだろう。
今年の春の例大祭の時は、1人の女性が倒れそうになり社務所に連れて行かれたのを見た。長時間の直立不動の姿勢で立ち続けるのは、かなり大変なことだと思う。
見ている我々は気楽な服装で、姿勢を正す必要もないが傘はささない。
10時10分頃になったら、関係者の代表は「右向け」と合図をした。
私は反対側に立っているので左の方を見たら、神門の向こうから黒塗りのトヨタ・センチュリーが来るのが見えた。
天皇の勅使を乗せた車で、その車は神門の石段をゆっくりと通過する。
私は来る前に見たのだが、神門の石段には車が通れるように板が敷いてあった。
センチュリーの後ろにはワゴン車が続いているが、その車に天皇からのお供物が積まれているのだろう。車2台は私の前で左折して、社務所の前で止まった。
その後、しばらくは動きが無かった。
10時30分になり、神官に続き天皇の勅使が社務所から出て来た。
幸運なことに、この時には小雨は上がっていた。
神官がお祓いをする。そして勅使は供物を担ぎ、両側に神官を従えて私の方へ進んで来る。古式豊かな平安の絵巻のようだ。観客はみんな音も立てずにただ見つめている。
TVの報道陣も撮影に忙しい。
一行は私の前で曲がり参道に出る。一列に並んだ関係者は直立不動の姿勢である。
参道を進む神官と勅使の木靴の音だけが、コツッ、コツッと静かに響く。
私はこの様子を動画に撮るのが目的だったので、失敗は許されな
い。やがて一行は第二鳥居を通過して、拝殿の前で止まった。
これから中で色々な儀式が行われるのだろうが、ここからは見えない。
なんとか動画も撮れたので、私はホッとして静かにその場を去った。
(おまけの話)
靖国神社で例大祭を見た後に家に帰るには早過ぎるので、都庁付近で行われている「FUN MORE TIME IN SHINJUKU」というイベントを見に行った。このイベントは主催者の説明では「東京都は、西新宿地区で道路・公園・街区が一体となった人中心の街づくりに取り組むと共に、スマートサービスの実装などを進めています」
「このたび、訪れる方々に楽しい西新宿を体験して頂くため、道路や公開空間とを活用したイベントで、人が憩い、楽しく歩ける街を体験できる3日間が始まります」とあった。最初に見た都庁第一庁舎の1階広場の大量のモノクロのデザインに圧倒された。
圧倒されたデザインのある場所から、右手の広場に出た。
ここは以前にプロジェクション・マッピングで、家族と「ゴジラ」を見に来た広場である。広場の周りに各社のブースがあり色々なものを出展しているが、あまり興味を惹くものは無かった。中ほどに置かれたソファに座り、靖国神社で撮影した写真と動画を確認して過ごした。
新宿公園に行ってみた。そちらの方がまだ面白かった。
色々な企画を出しているが、特に私が興味を持ったのが「セグウェイ」の試乗であった。
以前から面白そうな乗り物だと思っていたが、乗るチャンスが無かった。
少し待ってから契約書にサインしたが、年齢で断られるといけないので「70歳」と書いた。
そして係員の操作の説明を聞き、セグウェイに乗った。
体を前に倒すと前進、後ろに倒すと後退する。ハンドルを左右に倒すと曲がって行く。
思ったより簡単だし、安定感があるのにビックリした。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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伊達に「藍染めワンダーランド」を創る![ aizome-「I」/ 伊達 ]
伊達市で藍染めの魅力を伝えている”aizome-「I」"さん。むしゃなびでは一昨年に特集していました。 2023年6月の記事はこちら▼ 『染まらないために染める』パンチラインな大和魂 〜異端児染師Aizome『I』 ご縁があり「ここだ!」という場所を見つけ工房とし、その場所でのイベントも始めていた頃でした。そこからストーリーは進み、今年、熱い想いでクラウドファウンディングをスタートさせました。 クラファンページはこちら!3/31まで!▼ 『藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!』 『 藍染め 』という伝統文化を次世代に繋ぐ、更には地域の活性化、人と人が結びつく新たな場の創出を目指す、aizome-「I」の金子夫妻。地元のみんなで応援してみませんか? 藍染工房の立ち上げ、さらに宿泊施設をプラスし『藍染めワンダーランド』を創りたいとの想いで挑戦。リターン品には藍染体験(オススメ!)や藍染めで仕上げたアクセサリーやTシャツ、ストール、靴下やストラップなども。ふたりの想いが伝わってくるクラファンページをぜひ一度ご覧ください。 伊達で生まれ育ったふたりの、ふるさとへの想い 「地元の人たちと繋がりを深められる場所にしたい」 「伊達市の特産品である藍を広め、観光客やインバウンドの人たちに『目的地』として訪れてもらうことで、伊達全体の活性化にも繋げたい」 お二人の言葉の節々に伊達市への愛を感じます。お二人は伊達市で生まれ育ち、今その地元で子育てをしています。地元を愛し、盛り上げたいという気持ちは既に周囲にもしっかりと伝わっていて、イベント時には多くの地元の人々が運営に携わっています。 「イベントなどを通じて人と人がつながり、交わることで、ここが藍染めの液のようにいい形で発酵し、美しい「華」を咲かせられたらとも願っています」 奥が深い”藍染め”という技術 ・そもそも、なぜ藍染め? ・藍が伊達市の特産品なのは知っているけど、 藍染めのことはよく知らない……。 ・草木染めのことでしょ? と思われる方も多いと思います。ここで藍染めについて少しだけご紹介します。 まずご紹介したいのは、藍の国内生産量について。第1位は徳島県、第2位が北海道です。そしてなんとその藍は全て伊達産!そして伊達では一件の農家のみが藍を栽培しています。つまり伊達市の農家・篠原一寿さんが、全国2位の生産量を栽培しているのです。 次に”藍”という植物について。藍は大昔から様々な用途に使われてきました。生葉を絞ったものはやけどや口内炎などに効果があり、葉を煎じたものは解熱や解毒に効果があると言われています。高い抗酸化作用や抗菌作用があることも分かっています。藍染めで染めた布は防臭効果、防虫効果、UVカット、保温保湿、燃えにくい(難燃性)といった特徴があり、昔から山や畑仕事の作業着に重宝されていたそうです。 特に奥が深いと感じさせるのは、染め方です。藍は水溶性では無いため、他の草木染めとは全く異なる染め方を要します。まず、藍の原料を作るためには藍の葉を摘み取り、乾燥させ、1週間に一度水打ちと切り返しを行います。これを100日間ほどかけると、藍の葉は発酵し、藍の原料「すくも」が出来上がります。 このすくもは水には溶けないので(不溶性)、広葉樹(カシ、ナラ等)の木を燃やし、灰にします。その灰を熱湯に入れ良く攪拌し、一晩寝かせて出来た灰汁に入れる事で、すくもにふくまれた有機物や微生物が徐々に溶け出し、発酵して液が出来上がります。染め液にするまでには、およそ1週間から2週間ほどかかります。 さらに染め液はとても繊細で、そのときの温度や環境、そこにいる人のエネルギーによっても染まり方が変わると言います。 「だからこそ奥が深く、おもしろいと思います。また、藍染めは、綿やシルク、麻などの天然素材との相性がいいのも特徴です」 クラファンには藍染め体験のリターンもあります。ぜひご自身の手で染めて、藍を体感してみては。日本の伝統工芸でもある藍染めを、自身で体験できるところは全国でも限られています。多くの体験者が、藍染めの奥深さと色の美しさに魅了されています。 藍染め液の中のような『温かい場所』を目指して 総面積が2500坪もある工房敷地。前の持ち主の方が手入れしていた庭が1200坪。景色を遮る高い建物が周りになく、空が広くて近くて、緑と季節の花に囲まれていて、気持ちがリフレッシュするような場所です。 「この場所を生かしてマルシェや子どもまつり、音楽フェスなどを開催。藍染めに興味がない人、藍染めを知らない人にも、イベントに参加してもらうことで藍染めについて知ってもらえたらと思って開催してきました」 今まで開催されてきたイベントには多くの人が訪れ、この場所の素晴らしさを知り、そして人と人が出会い・繋がっていきました。このクラファンを通してより多くの人々の想いが加わることで、さらに”温かい場所”となるでしょう。伊達市を盛り上げるスポットになること間違いなし。応援したい!と思われた方は、こちらから▼3/31まで!▼ 『藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!』 とにかく明るく、前向きでエネルギッシュで、藍と愛に溢れる金子夫妻。二人を応援したらご利益がありそうな雰囲気です。正式にオープンしたら、二人(+いっつもニコニコ愛娘みねちゃんの三人)に会いに、ぜひ工房を訪れてみてくださいね。 ※こちらの記事は一部クラファンページより引用・参照して作成しています。 (クラファンページ ライター:徳積ナマコ 様 / 一部写真借用) ____________________________________________________________ aizome-「I」 北海道伊達市で夫婦で活動する藍染め作家 地元で育つ天然藍で染めています。 1/15よりクラウドファンディングに挑戦。
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Shinji