
心の伊達市民 第一号
三社祭の神輿を見る
コロナ明けで4年ぶりの三社祭の開催となったので、早速、行ってみた。
神輿の渡御があるのは5月20日(土)なので、少し早めの10時に家を出た。
天気予報によると、「曇り、時により雨」と芳しくない。
地下鉄「浅草駅」を出たら、傘が必要だった。
「雨よ止め!」と思いながら、雷門前に向かう。
雷門は相変わらずの大混雑である。
大提灯はこの日の為に、神輿の上がつかえないように畳んであった。
仲見世通りに入ると、ほとんど歩けないほどの人波である。
少しづつ進むと、横道の伝法院通りから神輿が来るらしく、全く動かなくなってしまった。仕方ないので裏通りに行き、そこから本堂を目指して歩くがここも大混雑だった。
宝蔵門で待ち構えていると、先ほどの神輿がやって来た。
この神輿は浅草寺の裏手の広場の、集合場所に向っているのである。
私は先回りして広場に行ってみたら、既に多くの神輿が到着していた。
この日の神輿の渡御は、浅草氏子44ヶ町の約100基の神輿が出る。
私は神輿の渡御は午後1時からと思っていたので、それまでの間に昼飯を食べ、お茶でも飲んで待つことにして六区に向かった。
三社祭は「浅草神社」の例大祭である。
「浅草と言えば、浅草寺」となっているので、三社祭も浅草寺の祭りと勘違いしている人も多いようだ。歴史によると『浅草寺が出来た後に、土師の子孫が聖観音菩薩から、夢の中でお告げを受ける。
その内容は「を浅草寺に祀った3人の功績は称すべきものだから、浅草寺の傍らに三社権現(後の浅草神社)を建てなさい」というものだった。その3人とは像を発見した漁師の檜前浜成兄弟と、その像が聖観音菩薩であると明らかにした土師真中知である』。
「神輿」とは祭礼の神幸祭に際して、ご神体あるいはご零代がお乗りになる輿である。「神幸」とはご神体がお旅処に渡御することを言う。この時に氏子達が神輿を担いて各地区を練り歩き、神様に各地区をご覧頂くのである。
神輿を上下左右に振り動かすのは、神輿に座す神様の「魂振り」を行い、神様の霊威を高め、豊作や豊漁、疫病退散がなると信仰されているのである。だからこの時は神様は神社にはいないのである。
12時半になったので、浅草寺の裏の広場に向かった。
すると既に神輿は発進している最中で、私の勘違いで12時から神輿は発進していたのである。神輿は決められた順番で、氏子に担がれて浅草神社に入って行く。
神社で神主のお祓いを受けた後に、正面鳥居から出て行く。
もう境内も外も、どこもかしこも人だらけで、とても落ち着いて写真など撮れない。
多くの人がスマホを頭より上にかざして、神輿の写真を撮っている。
スマホの出る前はカメラを持っていない人は写真を撮らなかったので、私も一眼レフカメラで狙い通りの写真が撮れた。それが今では私はスマホは使わないが、コンパクトカメラを頭上に上げて撮影している。
神輿の「そいや、そいや」の掛け声と、人混みに疲れてしまい、早々に帰って行ったのであった。幸いに神輿の渡御の間は、雨は降らなかった。
(おまけの話)
六区に行ったらここも観光客でいっぱいで、どこの店も行列をしている。
こんなに大勢の人が六区にいる光景を初めてみた。
アチコチと歩き廻ったが、結局はあまり待たないで済みそうないつもの「350円ラーメン」の「めんまる」に入った。そして食後に、サンジェルマンで休憩してコーヒーゼリーを食べて午後1時までの時間調節をしたが、それが間違いだったと後で知った。
神輿で思い出したことがある。
59年も前のことだが、私がニューヨーク世界博覧会の日本館で働いていた時の話である。ある日に「JAPAN DAY」というイベントがあった。色々な国が毎月のように、「○○国DAY」というものがあったのである。その時に日本館は小さな神輿と大太鼓を出すことになった。
ところが担ぎ手に駆り出された私達5人は、世界博委員会かニューヨーク市か分からないが、「祭用のショートパンツ禁止」となり、情けないことに黒い長ズボンと革靴で小さな神輿を担いだのである。 これじゃー、盛り上がるわけがなかった。
この日の浅草は「東京に来ている外国人観光客が全て集まった」、と思えるほど外国人だらけだった。貸衣装の安っぽい着物を見て、神輿の写真を撮り、人力車に乗り、屋台の食べ物を買い、祭を楽しんでいるようだった。もし私が外国人だったら、同じことをしただろう。
事情をよく分からぬままに大きな旅行鞄を引っ張っていた人達は、残念ながら神輿は見られなかったと思う。観光する時は、荷物をホテルに預けてから来るべきだ。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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03/03(水) こんにちは!「街の保健室」です。
伊達の医療・介護に携わる若い人たちが、「街の保健室」という団体を立ち上げました。メンバーは看護師、言語聴覚士、栄養士の資格を持つ4名の皆さん。健康・子育て・介護等に関する講演や相談会の企画・運営が主な活動です。 2月21日(日)に「だて地域生活支援センター」で、第一弾となる健康教室が開かれました。「咀嚼(そしゃく)」をテーマに、前半は子育て、後半は高齢者の健康維持についてお話を聞きました。 湯浅さん(左)、辻本さん(右) 講師は「街の保健室」メンバーの辻本さん(小児言語聴覚士)と湯浅さん(言語聴覚士・健康咀嚼指導士)。「言語聴覚士」とは、話す、聞くといった言葉のトレーニング・リハビリを指導するほか、噛む・飲み込むなど、食べることにも深く関わるお仕事なのだそうです。講座の中では、噛む力の大切さや、食生活、顎や舌のトレーニング方法など、お口の健康について、さまざまな角度から知ることができました。 また、それぞれの講演の最後には、同じくメンバーの栄養士・工藤さん(いちごはうす代表)がこの日のために考案した、オリジナル「健口(けんこう)レシピ」が紹介されました。 上の画像は「ガブっとかじろう!ごぼうの肉巻き」。噛む力を育てる子ども向けレシピです。下の画像は「柳川風あんかけ丼」。咀嚼力・嚥下力の弱いお年寄りでも食べやすく、程よい歯応えと栄養バランスの取れた一品。どちらも美味しそう! ※工藤さん作・撮影の画像をお借りしました。 会場は託児スペースがあり、子育て世代の方が多く参加されていました。託児のボランティアさんと一緒に、小さな子たちが楽しそうに遊んでいました。子ども連れで安心して参加できるのは嬉しいですね! 講座の後の相談コーナーでは、言語聴覚士さんや栄養士さんが個別相談に応じました。お子さんの発音の気になるところなど、子育て関連の悩みや心配事が多かったそうです。 医療・介護の情報を「わかりやすく」伝える。 「街の保健室」代表の大内加世さんは市内の高齢者施設で働く経験豊富な看護師さんです。看護学校を卒業後、総合病院に勤務していましたが、「高齢者に寄り添ってゆっくりと看護をしたい」と老人施設に転職。その後、在宅高齢者の看護・介護に興味を持ち、現在の職場に移りました。これまで職場や日々の暮らしの中で、医療・介護に関する情報や、相談の場が少ないことを感じてきたそうです。団体立ち上げの経緯について伺いました。 「街の保健室」代表・大内さん 大内さん「一番最初のきっかけは、総合病院で働いていたときのことです。退院支援をして無事退院を迎えた患者様が、状態が悪化して再入院するケースがよくあり、『もっとよい支援方法はないだろうか・・・』と考えていたのが始まりでした。その後、有料老人施設で受診介助をしていた時には、医師の説明が難しいな、と感じていました。ご家族に伝える際にも難しさを痛感していました。また仕事以外では、近所の方や知り合いからいろんな疑問や不安の声を聞きました。『こんな症状があるんだけど、どの科にいったらいいかわからない・・・』『お医者さんの説明にわからないことがあったけど、どう質問していいのかがわからない・・・』中には、病気の典型的な症状が出ているにもかかわらず、わからなくて病院にかかるのが遅くなったために重症化してしまい、結局自宅に退院できず、施設生活に移行することになってしまった方もいました。そういった身の回りの現状を見聞きするうちに、専門的な情報を「わかりやすく伝える」ことの大切さ、そして「気軽に相談できる場」の必要性を強く感じるようになりました。そこで2年ほど準備をして仲間を集め、団体を立ち上げました。」 病院や施設でしか会うことのできないプロフェッショナルの方々から話を聞き、困りごとを相談できる「街の保健室」。今後も、地域の人のリクエストを聞きながら、必要な情報を発信していきたいということです。 現在、伊達市近郊で働く医療・介護従事者、セラピスト、歯科医師、歯科衛生士、薬剤師、ケアマネージャーなど専門職の仲間を募集しています。また、将来医療職を志す学生の皆さん、運営ボランティアとして参加してみませんか。現場のことを知る貴重な機会になるのではないかと思います。 街の保健室 問合せ・最新情報はこちら↓↓ https://www.facebook.com/mati.no.nurse ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)※シェア、リンク等大歓迎です!
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