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じもとブロガー
スペイン巡礼の旅
トリアカステーラには1回目の講演会を開いたサリア経由で向かった。
ネットで調べてみるとトリアカステーラという町は人口600人強。
モリーナセカと同じくらいの規模の静かなスペインの田舎町だ。
巡礼の順路としては、お城のあったポンフェラダから歩いて75km地点にあり、ここからさらに19km進むとサリアがある。
サリア経由でトリアカステーラに到着した。
写真にある黒い服を着ている彼はホルヘさんという方で、サリア市のカミーノ・デ・サンティアゴ巡礼の道の会長で、サリアにあるインフォメーションセンターをサリア市に任されて所長をされてるとのこと。サリア、トリアカステーラ、そして次に行くアルスアという町での講演会を段取りしてくれた。
我らが松岡団長とは2016年からのお付き合いでとてもお世話になっている相棒らしい。最近、ちょっと調子を崩していると聞いたので元気になることを祈るばかりだ。
トリアカステーラの講演会は役場前の野外広場で執り行われた。
巡礼者を中心に相手に、団長の四国遍路紹介がされた。
この日は暑い日で、役場前広場のテントは涼しい場所となった。
そこで、僕は巡礼路の方に出ては2-3の巡礼グループに「クール-ズズシイ!どうぞウエルカム?」とテントに入るように誘った。
団長の同じ話を聞くよりも客寄せの方がおもしろいので、ぶらぶら歩いては呼び込みをしていたらそのうち満席になった。
講演終了後、皆さんのそのことを誉められると、「オレ昔は角筈(新宿)で呼び込み専門だった」とドヤ顔で悦であった。
さて、無事講演会が終わり、夕食はトリアカステーラの町長がご招待してくれるということでお言葉に甘えた。
一息入れてから、我々は宿の外で待つことにした。
しばらくするととてもチャーミングな女性が迎えにきてくれた。
オルガ町長だ。
彼女によると、歩いて3分の街で一番の食堂に行きましょうと言う。
この町にレストランらしきものは数軒しか見ていないのに、このあたりにあったかな?と少し不思議だったが、ホテルのすぐ隣にレストランがあった。
このオルガ町長はこんな方である。
マリア・オルガ・イグレシアス・フォンタル(María Olga Iglesias Fontal)氏。
52歳でサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学出身の元獣医。ルーゴ市選出で2009年から2015年まで下院議員を務め、2011年からは出身地であるトリアカステーラの町長を続けている。
参考資料 maría olga iglesias fontal triacastela
食事をご一緒したとき、オルガ町長はちょっとサッチャー英首相似だなあと思った。
お酒も行けるしとても素敵な方であった。
彼女の素晴らしい経歴は帰国してからインターネットで調べてわかった事実。
調べればなるほどそうか、やはりね・・・と思うところもあったが、そうしたなんの事前知識や偏見もないと、人間同士としてかえって素顔で付き合える。
それにお互いに言葉がうまく使えないから、ある意味、人間同士の素のコミュニケーションが交換されることになるのではないか。
ゼレンスキー似の町長秘書と川田さんとのツーショット。
皆さん酔いだした時に「貴殿はゼレンスキーの影武者に成るべくウクライナに行って」と駄洒落を言ったところ。
お酒の力も借りてこうして宴が進んでくると人間の心の交流が促進される。そこに肩書きや言葉はいらない。
肩書きなどは、かえってコミュニケーションの邪魔になってしまうこともあるのだとも思う。
事前知識を持ったり言葉がしっかりと通じれば頭レベルでのコミュニケーションとなるが、あまり言葉が通じなくても、いや通じないからこそ、ハートレベルでのコミュニケーションがより深まるということだ。
「巡礼の道」というテーマをお互いに共有し、それがつなげる人と人の縁というものにこそ、きっと人生の豊かさや幸せを感じる何かがあるのかもしれないと思ったひとときであった。
オルガ町長にご馳走をいただいたとても楽しい夕食会が終わり、我々は宿に戻った。
旨い酒とプロシュートをたらふく食べたあとは、最高の2段ベッドに潜り込む。
さあ、明日は3つ目の講演会の開催地アルスーア町に移動だ。
講演活動もいよいよ佳境にはいる。
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農業もゴルフも続けるのだ! りっきー
アクセス総数:9,961
伊達の経済界を引退後、会員制農園の経営者であり、農家になる。だいぶ自由が利かなくなった体に鞭を打ち、毎日の農作業とゴルフに励む。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/santiago/blog2/see/entry-18558-18578.html
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