徒然ならざる伊達日記

苦い経験 発言の取り消し

議会では発言の取り消しというルールがある。
取り消しは屈辱的なことだが、
議会の中で多数を敵にすると、そんなことも覚悟しなければならない。

その昔、合併に向けての議論の中で、
合併後は市の名称を公募して変更することが決まり、
それに対して住民による「伊達市の名称をなくすな」
とする1万を超える署名が集まった。

私の判断は、これだけ多くの人たちが
「伊達市の名称を変えるな」と意思表示しているのだから、
変えるべきではないという立場をとった。

住民説明会でも住民のひとりとして反対の声をあげ、
議会では、
「多くの市民が名称を変えたくないと表明しているのに、このまま進めるとしたら、
市長も議会も能力がないと言われても仕方ないのではないですか。」
と意見を述べた。

その後、とある議員から
「今の発言は市長と議会を侮辱している」との声が上がり、
私の発言は取り消しを余儀なくされた。

私の意図した思いが理解されず打ち消されることは、
とても悔しく、涙も出てきそうになったが、
議会での発言取り消しは、
問題となった文節を自ら読み上げ、
その後取り消し部分を再度読み上げるので、
公開の場で、そして大きな声で2回
「市長も議会も能力がない」と言えて、
少し胸がすっきりした。

その後、壮瞥町が合併議論から離脱し、
平成18年から伊達市と大滝村が合併となって
新たな伊達市がスタートを切った。
こうして伊達市の名称は残ったが、
今も飛び地による行政運営は続いている。


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コメント

  1. 山口賢治(元登別市議会議員)

    山口賢治(元登別市議会議員)

    返信

    そんな事があってのですね〜\(//∇//)\

    お気持ちは痛い程分かります‼️

    私も2期目53歳の時に、私のホームページに「今迄の議員像とは違う議員像を目指している」と、書き込みしたことを、議運で長老議員から他の議員を誹謗中傷しているとして、当時の議長が二人の第2会派の長老から脅され、山口が議運の委員及び総務委員長の座から降ろせ、更に詫び文を書き新聞に掲載し、各議員の家を回ってお詫びしろ‼️と、言われました。

    何処が誹謗中傷になるのか示せと、直接長老議員に迫りましたが、我々が誹謗中傷だと感じたら誹謗中傷になると言っていました。

    馬鹿馬鹿しくて話にならないので、会派の中では、私は詫び文は書かないと言ったら、最大会派である我々の議長の議事運営に差し支えると言われ、会派長から山口さんの言い分は分かっているが、穏便に済ませたいと言われ、他の議員に詫び文を書いてもらおうか?と言われ、やむなく同意しました。

    お詫びして各自宅を回って歩く事は他の議員に任せるわけにはいかず、私しが全ての議員の自宅をまわりました‼️

    イチャモンをつけてきた第二会派の長老一人だけが居留守を使われて合う事ができず、自宅では無く、堂々と会派室に入っていって謝りました‼️

    罰悪そうにしていました‼️*\(^o^)/*

    他の議員全ての方々が、わざわざ謝る様なことではないと、言ってくれました。

    脅した長老議員と、脅された議長は既に亡くなっています*\(^o^)/*

    一度上げた拳は振り落とす事ができない‼️^o^当時は腹が立っていましたが、今となっては笑い話!イヤ、私の武勇伝になっています^o^

    私の後援会の幹部からは、バリバリ言ってやれ‼️俺たちがついている‼️と、励まされました*\(^o^)/*

    頑張って下さい^_^有権者、支持者が味方です!他の議員はライバルです^_^正しいと思うならとことん主張するのが議員の務めだと、私は考えています*\(^o^)/*

    1. shige

      shige

      返信

      「今迄の議員像とは違う議員像を目指している」のどこが気に入らなかったのでしょうかね、まったく怒られる話でも謝る話でもありませんよね。ホームページが得体の知れない道具と思われていた時期もありましたが、嫉妬、やっかみの類でしょうか。いつも笑顔の山口先輩もいろいろと苦い経験をされてこられたのですね。そうですね、正しいと思うことを主張するのが議員の務めだと思います。これからも頑張ってまいります。ありがとうございます。

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この町に思うこと

こくぼ重孝

25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

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ジャンル
政治・ビジネス
アクセス総数
10,176回

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