糸をつむぐように

ある社長の話

親子連れ(父と息子)のお客様が日本橋・髙島屋のエレベーター前の催事場を通りがかった。

僕は糸紡ぎの実演をしていた。

この人、見る目が普通と全然違うし、スーツ姿の身成も違う。
ピンときて話しかけた。

「この糸はこうなります。」と触らせたら

父親の方は驚愕の表情を見せた。


名刺まで頂いたので話し込んたら
手織りはテンションゼロ(経糸の)とおっしゃった。

山梨の織屋の社長は色々話した。

昔から聞くところによると、強いポリエステルの糸は
糸が丈夫な事もあってガンガンに引っ張る

なにしろ工場の自動織機は、巾30メートルあるものも有るらしい。

経糸本数は織る物によって違うが数10万本になる。

行ったり戻ったりのシャトルでは効率が悪いので、一方通行だ。
昔は水圧、今は蒸気。
緯糸をミサイルのように飛ばすらしい。

ストールやマフラー、コースター等 織り耳は熱処理でくっつける。

「そりゃー安くできるわな〜」

って感じである。

工場の話は関西の女職人から聞いた。

男でもおしゃべりは沢山いるが、おおむね女性は・・・?

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