
心の伊達市民 第一号
都庁で4月27日からプロジェクション・マッピングで、庁舎に「ゴジラ」を映し出すと知った。前回は今年の3月に作品を見に行ったが、ストーリーが無いので触れ込みほどでもなかった。今回は「高さ100メートルのゴジラが都庁を襲撃する」という予告なので、動きがありそうで期待できそうだ。そこで家族を誘って、28日(日)の午後7時の回を見に行った。
東京都の説明によると、『都庁壁面に実物大のスケールで投影された大迫力のゴジラが、「スーパーX2改」を相手に見せる大立ち回りは必見です』とある。
『映画「ゴジラ」(1984年)では西新宿を舞台に、超兵器「スーパーX」がゴジラを迎え撃ち、激戦を繰り広げました。また「ゴジラVSキングギドラ」(1991年)では、劇中に都庁第一庁舎が登場しました。2015年には新宿歌舞伎町に全高12メートルのゴジラヘッドが誕生し、ゴジラは新宿観光特使に任命されました』と、ゴジラはかなり新宿と縁があるようだ。
午後6時30分頃に都庁1階の広場に向かうと、既に広場を埋める観客がいた。
特に正面には大勢の人がいて、なかなか場所取りが出来ない。
仕方ないので私は家族と離れて、中ほどの隙間を見付けて地面に座った。
カメラの三脚を立てて、動画撮影をしようとしている人も何人かいた。
スマホで撮影準備をする人は、たくさんいた。
午後7時になり、照明が落とされて暗くなった。
都庁の壁面に白黒で、「GODZILLA」とタイトルが映し出された。
いよいよ始まりである。観客はみんな、これから始まるドラマに期待して静かにしている。音響は割合に控え目で、うるさくない。
もっと大きな音の方が良いと思ったが、近くにはオフィスビルやホテルもあるので、控え目にしているのだろう。
私は写真を撮るのに熱中しているので、ストーリーが良く分からなかった。
家に帰ってからネットで調べたら、次のようなものだった。
『突如、ゴジラが都庁第一本庁舎を襲撃して破壊し始めたため、都が極秘裏に開発した専用の迎撃機「スーパーX2改」で立ち向かう』という約6分の映像だった。カメラのレンズを通して見ているので、次回は自分の目でもう一度、見てみたいと思った。
都庁の壁面は窓もあるし凹凸もあるので、映像は分かり難い時もある。
ゴジラが反撃して口から青い光線のようなものを迎撃機に噴射すると、迎撃機が墜落して行くが、これが良く分からなかった。でも、レンズを通して見ているからかもしれない。
背丈100メートルを越えるゴジラの迫力は、想像以上だった。
しかし都庁の部屋の何ヵ所かは日曜日なのに仕事中なのか、明かりが灯っていたのが残念だった。
映像の最後には「終」の文字も出る。
その時は観衆から大きな拍手が起きた。みんな満足だったようだ。
始まる前からコンクリートの地面に30分以上も座っていたので、足腰が痛く終ってもすぐに立ち上がれなかった。年のせいかわざわざ見に行って満足することは少ないが、今回は満足だった。
(おまけの話)
ゴジラの映像を見る前に、向かい側の住友ビルで夕食を食べることにしてあった。
目当てのB1の「スンズブ屋」に行ったら、多くの店の中でここだけ休みだった。
仕方ないので1階の広場に出たら、「オクトーバーフェスト」を開催中だったが、あまり盛り上がっていなかった。何軒かの中からイタリアンの店に入った。
ピザとスパゲッティがとても口に合い、美味しかった。
勘定の段になりレシートを見たら、メニューより高かった。よく見たら、テーブルチャージが1人550円ついていたが、それほど高級店じゃないのになー。
今回の「ゴジラ」の映像について調べてみた。
すると広報に『都は事業費として今年度予算に9億5000万円を計上しています。世界的にも人気のあるゴジラなので、大型連休で訪れる国内外の旅行者にも楽しんでもらいたい』とあった。そして多摩地区に住むYさんのことを思い出した。
彼はいつも「多摩格差がある」とクレームを付けているので、『納税者としては同じ東京都民なのだから、家族でゴジラを見に行ってくれ!』と言いたい。
ゴジラが終ったので、私は家族に提案した。
私 『東京都庁の展望台がオープンしているが、見に行ってみたいか?』
家族『なにがあるの?』
私 『夜景も綺麗だし、水玉模様で有名な草間彌生のデザインしたグランドピアノもある』
家族『それなら行きたい』
そしてエレベーター乗り場に向かったら、なにやら長い行列が出来ていた。
係員に聞いたら『展望台のエレベーターの行列です』ということだった。
この長さでは1時間は待ちそうなので、残念ながら諦めて大江戸線の乗り場に向かった。
都庁のゴジラYOUTUBE・・・・https://www.youtube.com/watch?v=oHFXRq4D5xE
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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マニアではなく科学する人 世羅繁宇氏の“ Stage 2 “〜自家焙煎ジャズ喫茶『COSSETTE COFFEE』
過去最長の書き上げ時間を要してしまいました…。 そのくらい筆者を悩ませた人、世羅繁宇氏が今回の主人公です。 お話を伺う限り、全てにエビデンスに基づく計算があるということを察しました。 きちんと科学する人でした。 実は感覚派の筆者には一番不得手なタイプ。 言い換えれば、一番興味をそそられるタイプ。 だからこそ、理解に時間がかかったという訳です。 「起業する前は大企業のエンジニアでした」。 全てが腑に落ちたご経歴の持ち主でした。 『COSSETTE COFFEE』をオープンされたのは2022年6月のこと。 会社員時代から珈琲焙煎は趣味でなんとなく行っていたそうです。 その時使っていたのは銀杏を炒る道具。 その後、当然のごとくエンジニアスピリッツがより良い焙煎機への開発へと繋がっていきます。 「珈琲焙煎という趣味は、アウトドアの趣味とは違い金銭メリットが生まれます。 料理もそう。遊びの中でメリットがある。そんな気づきが起業に結びつきました」。 世羅さんの言葉に、単に趣味が高じたわけではないというニュアンスを感じました。 「誰かに師事したことはありません。バイブルは『田口護 珈琲大全』のみです。 焙煎、ネルドリップの淹れ方はこの本で学びを深めました」。 この本の冒頭にはこのように書かれていました。 (引用) [コーヒーの焙煎は名人上手の専売特許ではなく、職人的なカンの世界などでもない。 理詰めの数学であり論理学の世界なのである。 生豆の選定から抽出までの流れを一つのシステムとしてとらえ、 各プロセス上に存在する複数の条件によって、 さまざまな味が生み出されるメカニズムに着眼した「システム珈琲学」。 豆の種類から焙煎方法まで網羅した本格的珈琲実用書。 珈琲生産地の現状や栽培状況、味の特徴を決める焙煎、カッティング・抽出までを ていねいに解説する。焙煎技術書としてプロも活用可能]。 なるほど…。 この文章を読んだ瞬間に世羅さんに少し近づけた気がしました。 珈琲を科学する世羅さんにとって、焙煎機は最も重要な相棒。 なので、その制作にも理詰めの数学と論理的思考が働きます。 持ち前のエンジニアスピリッツも相まって、 とことんこだわるということなのでしょう。 「拘ったのは極力 “ 風 ”を入れず、温度管理を徹底させた香りの調整です」。 「え? 温度はイメージできますが、風もですか?」 「はい。現在、95%の焙煎は半熱風式で行われていると言われています。 大手さんになると熱風式となります。僕は難しいとされているほんの数%の隙間を狙った焙煎機を作りたかった。できるだけ豆本来が持つ香りをなくしたくない。 焙煎された珈琲って、3000~4000くらいの化学物質が生成されるのです。 それが、150℃位で香りの成分が気化します。できるだけその香りたちを封じ込める焙煎機を作りたい。それには風と温度の管理が最も重要です。 だから常に課題を見つけては一つ一つ改善する。ひとりPDCAをくるくる回す日々です」。 これは、機械技術者としての誇りを感じるお話でした。 弛まぬ研究から生まれた機械は、2007年に第1号機、2009年に第2号機、そして最新の第3号機が現在店舗内で稼働しています。 「現在「浅煎り」と呼ばれるものがブームですが、うちで煎り上がった豆は、一般的なカテゴライズには入らないと思います。 シティーロースト風シティーローストとでも言うのかな…。 正直、うちより香り高い珈琲は飲んだことがありません。『世界にひとつだけの珈琲』だと自負しています」。 この話しを聞いた時、筆者はこう尋ねました。 「それは、自分の舌への絶対的な自信ですか?」と。 当然。 「そういうことじゃない」。 と一蹴されました。 今思えば愚問でした。 あくまでも世羅さんの自信は科学的根拠に基づくものなのです。 「嗅覚で感じた香りは脳で増幅させられて味覚に刺激を与え、『味』を作ります」。 「なるほど…。 それをどう感じ、好みかそうではないかは味わう人次第ということになるわけですね」。 ネルドリップは筆者が一番好きな淹れ方です。 この素敵な膨らみ! 銅のポットから注がれるお湯で、 ネル袋のなかにふんわりと膨らむ豆を見るだけで興奮し、 既に口の中が美味しくなります。 マイセンの素敵なカップ&ソーサー いつまでも香りが鼻腔に残る美味しい「パナマゲイシャ」をいただきました。 常時8種類くらいを扱います。 ところで、店内を見回すとなんとなくレトロな雰囲気の調度品が目立ちます。 そこで尋ねてみました。 「レトロなものがお好きなのですか?」 「いいえ、これも計算です」。 「な…。なるほど…」。 「信頼している苫小牧の家具屋のオーナーがいらっしゃるんですが、話していると時代の変わりで生活様式も変化しているということを言っているんです。だから、その度に売るものを変化させて対応するんだそうです。その言葉を聞いて、インテリアにも気を配るようになりました。モードの時代は終わり、レトロデザインの時代が来ているんですよ。レトロなものは落ち着きますしね」。 「調度品にもデータに基づく根拠があるわけですね!」 日本のレトロとは違う、アメリカっぽい感じが若い層にも男性にも刺さりそうです。 筆者みたいなおひとり様好きな女性にも好まれそう。 「では、もしかしてオーディオも?」 「そうです。珈琲もそうですが、音についても僕はマニアじゃない。全て計算の上で選んでいます。現在置いているオーディオはアルテック605Aで、アビーロードスタジオで使用されていたものです。この環境に合うものを選びました。高音質をお楽しみいただけますよ」。 ハイクオリティーなモノへの追求は止まるところを知りません。 「もしかして焙煎機も4号機計画があったりしますか?」 少し間をおいて、世羅さんは力強く頷きました。 エンジニアスピリットを持つ珈琲焙煎士 世羅さんは、 空間コーディネーターとしても最善のトータルでお客様をお迎えする姿勢を持つ人でした。 店内にはジャズのレコードがずらりと900枚並びます。 圧巻。 最後に尋ねました。 「ジャズも計算ですか?」 「ジャズはもともと好きです。 ピアノならキースジャレット。オルガンならジミースミス」。 この答えをいただき、なぜかホッとした筆者でしたが、 正直、世羅さんをもっともっと掘り下げたい! そんな衝動を抑えながら、悶々と『COSSETTE COFFEE』を後にしました。 ん?? これももしかしてリピーターを生むための計算? ふとそんなことが頭をよぎりつつ、 今度はカレーを食べに行こう!と、決めていた筆者です。 ―COSSETTE COFFEE 情報― Web page https://cossette.theshop.jp Instagram https://www.instagram.com/cossette_coffee?igsh=MzRlODBiNWFlZA== 世羅繁宇氏FaceBook https://www.facebook.com/sera.shigetaka
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