暑かった夏も過ぎ去り、東京でも秋の気配を感じるようになった。
30度を越す暑さの中を、マスクをして出掛けていた頃を思い出す。
顔が蒸れて苦しくなり、人混みから離れてマスクを外したりしていた。
そんな時にコロナ以前の、当たり前の気持ち良さをシミジミと思う。


         (今回の写真は皇居東御苑の自然です)



皇居のお堀では、白鳥が悠々と泳いでいた。

最近は出掛ける時に、長袖シャツや上着を着るようになった。
「秋はいいなー」と感じる。でも春には「春はいいなー」と思っていた。
マスクをしていても、顔が蒸れなくなった。
でも、出来るならマスクが必要でなかった、「あの頃」に戻りたい。



石垣の前に彼岸花が咲いていた。

その一方で、良いこともある。
それはマスクをすると、「女性がみんな美人に見える」ことである。
目だけが出ていると、年寄り以外ならどんな女性でもとても魅力的に見える。
イスラム社会の若い女性が魅力的に見えるのは、その生活に慣れているので目を強調する化粧が上手なのではないだろうか。



いい匂いがすと近付いたら「キンモクセイ」だった。

皇居東御苑に1億円の「天守閣」を見に行った時に、皇居の中で自然を探した。
都会の喧騒を離れて大手門から中に入り、石垣を辿り散策した。
手入れの行き届いた皇居内には、作られた自然が山ほど残っていた。

東京で田舎にあるような全く手つかずの自然を見るのは無理だが、コンクリートジャングルの中では作られた自然でも気持ちが良い。



今では田舎でもあまり見掛けない「カラスウリ」を見付けた。

マスクを外して深呼吸をしてみた。ヒンヤリした空気が気持ち良い。
私が最後に深呼吸をしたのは、いつのことだったか?

こんな当たり前のことさえ嬉しくなる世の中は、何か変ではないかと感じる。
新型コロナウィルスのせいで、当たり前のことが当たり前でなくなってしまった。



「カリン」がたくさん生っていた。

東御苑の芝生広場では。子供連れのお母さん達が子供を遊ばせている。
その周りの道路沿いで、変なものを見付けた。季節外れの桜が咲いている。

昔はあまり見なかったように思うが、最近は季節外れの桜を見ることが増えて来た。
これは「良からぬ兆候か?」。



季節外れの「桜」が咲いていた。

片隅の手入れの行き届いた果樹園で、紀州ミカンが生っていた。
隣にはカボスが生っているのを見付けた。
説明札には「カブス」と書いてあったが、カボスと同じものか?

まだ実は緑色で、もう少し経たないと黄色くならない。
東御苑から大手門までのわずかな距離だが、それでも皇居の自然を十分に堪能した。



果樹園には「紀州みかん」が生っていた。


(おまけの話)
皇居に向かう時に、丸ビルの地下のコンビニで「明太子」と「日高昆布」のオニギリとお茶を買ってから皇居に行った。

天守閣を見た後に、和田倉噴水公園のベンチでお昼にしようと考えたからである。
内堀通りを渡り銀杏並木の横を通ったら、仄かに甘い香りがして来た。



「和田倉噴水公園」、左後方はパレス・ホテル。

紅葉にはまだ早いが、上を見上げたら「ぎんなん」が鈴なりだった。
コンクリートの地面には、歩行者に踏み潰された銀杏の実がへばり付いている。

まだ本格的に落下は始まっていないが、落ちた「ぎんなん」を手に取ったら、例年よりは実がかなり小さいように感じた。あと1ヵ月もしない内に、この並木道が黄色に染まる。その時には、また来ようと思う。



銀杏並木には多過ぎるほどの「ぎんなん」が生っていた。

和田倉噴水公園の中のベンチに腰かけて、買っておいたオニギリの包みを開く。
コンビニのオニギリに慣れていないせいか、包んであるビニールを開く順番通りに1~3までやったのに、海苔が破れてしまった。

それでも噴水をみながら食べたオニギリは、格別の味がした。
コロナの心配も無く、1人静かにベンチでオニギリを食べる幸せを堪能したのである。



コンクリートの地面に落ちた「ぎんなん」。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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