心の伊達市民 第一号

台湾から来たKさん 

ブログ閉鎖中の話題(2014年12月05日)



先日のことだが、台湾人で日本に帰化したLさんからメールが入った。
「台湾からKさんが夫婦で来て、お宅に伺いたいと言っているがどうですか?」。
もちろん我々は大歓迎である。


                     我が家から夜景を撮る古さん

Kさんは20年くらい前に写真スタジオの社長でありながら、更に写真の技術を磨く為に日本に留学して来た。社長のままの留学というのも珍しい。
Kさんは私の会社の社員寮に入り、そこから写真大学に通っていた。


(以下の写真は全て台湾人カメラマンのKさんの会社のカレンダーより)




Kさんは香港が中国に返還になる1997年の少し前にカナダに資産を移し、家族で一時的に移住してグリーンカードを取得した。
この動きは台湾と香港で流行し、カナダだけでなくオーストラリアやニュージーランドにも大勢行った。




私達もKさんがカナダに居る時に、招かれてオタワに行った。
滞在中の10日間はオタワの台湾人社会にどっぷりと浸かり、奇妙な体験をした。
また、Kさんが台湾に戻った時も、私達は彼を訪問したりした仲である。




15年ぶりに会ったKさんは自慢の髭を剃り落とし若返っていたが、90キロを超す巨体になっていた。
聞いたら、年齢も62歳になったという。
相変わらず甘いものに目が無いようで、我が家でもケーキを2個、和菓子を1個食べていた。


Kさんの話では、「東京のマンションは安い。台北の半分以下だ。だから、中国や台湾の金持ちが投資用に買うのだろう。東京オリンピックが決ったので、もっと上がると考える台湾人が多いので、これからもっと上がりますよ」と言っていた。




Kさんは今は台中で夫婦2人の生活で、娘2人はカナダで生活している。
1人は既に結婚しているそうで、もう1人も間もなく結婚しそうだと言っていた。
そこでKさんは台湾の会社を整理して引退し、カナダに移住して老後を過ごすこと考えているようだ。




以前に私達が訪問したオタワの家は売り払い、今はトロントにマンションを買ってある。
私達が元気な内に「もう一度、カナダに来ないか?」と誘われた。
Kさんの日本語は完ぺきではないので、お互いに70%くらいしか分からない。
それをKさんに同行した日本に帰化したLさんが補ってくれる。


夕食は台湾ではあまり見掛けない「トンカツ」を食べたいと言うので、みんなで出掛けた。
いま台湾で流行っているのは、「日本のラーメン」だそうだ。




(おまけの話)
Kさんを案内して来たLさんは、私の古い台湾人の友人の息子である。
昔のことであるが、Lさんは私を頼って台湾から日本へ留学する為にやって来た。
私の会社の社員寮に住み、大学を出て私の友人の会社に就職してシンガポールに行った。




その後、独立して電子部品の商社を始めた。
当初は上手く行っていたのだが、いい気になり過ぎてベンツに乗ったりしていたので注意した。
それから私に近付かなくなってしまった。




何年振りかに連絡があった時は、借金の申し入れだった。
事情を詳しく聞いたら再建は無理と分かり、私は弁護士を雇い会社の整理と個人破産の処理をした。
その後は親しくしているが、会社が倒産する前にオヤジさんが亡くなったのがせめてもの救いだった。






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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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