マンションの友人のYさんから、「スーパームーンの皆既月食」の情報が送られて来た。彼も私と同じく毎日、近場を徘徊して、気が付いた情報を送ってくれる仲間である。

今回の情報はテレビニュースなどでも取り上げていたので、私は写真を撮る予定があった。私は2~3年前にもスーパームーンの皆既月食を撮影したことがあったが、その時は情報不足で上手く撮影出来なかった覚えがある。



月は東南から出て来るので、ビルの右側にレンズを向けて待つ。


国立天文台の広報によると、『5月26日の夜、満月が地球の影に隠される皆既月食が起こります。この月食は、日本全国で観察することができますが、北海道西部、東北地方西部、中部地方西部、西日本では欠けた状態の月が昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」となります。食の予報は次のとおりで、各地とも同じ時刻です』。

「部分食の始まり 18時45分」、「皆既食の始まり 20時9分」、「食の最大 20時19分」、「皆既食の終わり 20時28分」、「部分食の終わり 21時53分」。



月は東南から出て来るので、ビルの右側にレンズを向けて待つ。


皆既月食を撮影するためには、国立天文台の情報によると「開けた場所」に行く必要がある。今回の月の方角は南東なので、部屋からは見えない。
そこで前日に撮影場所を探して、東南方面が開けた場所に行ってみた。

私の想定する場所は、マンション横の都道2号線を豊洲市場に向かい、豊洲大橋の上である。ここなら豊洲市場の上にスーパームーンが現れるはずである。



漁船が豊洲市場の船着き場に荷下ろしをしている。


しかし「低い空で見られる」と書いてあるので、どのくらい低いのかが心配だった。そこで国立天文台に問い合わせた。ここは電話以外は受け付けていない。
しかも何回掛けても話し中で、流れるアナウンスが「天文以外の質問には答えません」とあった。

仕方無いので、翌日、改めて電話した。2回目でやっと出た係員の説明では、「仰角は12~25度くらいです」と言ったのである。



スマホで国立天文台のハワイの中継を見る。


この回答に少し焦る。都会でビルが邪魔しない場所は殆ど無い。
レインボーブリッジの上に行けば大丈夫だが、夜にそこまでは行けない。
「駄目なら仕方ない」と腹を決め、豊洲大橋の上と決めた。

26日の夕食をいつもより少し早めにしてもらい、カメラと三脚を持って豊洲大橋に向かう。家からは歩いて10分くらいの距離である。



帰りにレインボーブリッジを見たら、消灯していた。コロナで点灯自粛をしているらしい。


午後7時前に現地に着いたが、誰も来ていない。
まだしばらく時間があるので、周りの夜景を撮影した。都会の夜景とはとても綺麗だ。

段々と暗くなって来たが、空を見上げても月が見えない。星も見えない。
どうやら前日の天気予報は外れたようだ。
皆既月食が始まる20時09分になっても、雲が空を覆い全く見えない。



家に戻って国立天文台の中継を見た(福島県吾妻山頂上から)


国立天文台が皆既月食の中継を放送すると知っていたので、スマホで国立天文台を呼び出してみた。
そこには三鷹天文台からの画像が出ていたが、雲に隠れて何も見えない。
時々、ハワイの画像に切り替わるが、月が小さくえ全然、分からない。

スーパームーンの皆既月食をわざわざ撮影に来て、現地でスマホで月食を見るのは情けなかった。
次回の皆既月食は22年11月8日だそうだが、それまで元気でいられるか?



国立天文台の石垣島天文台からのPC映像。


(おまけの話)
スマホで国立天文台の中継を見ると、チャットが見られる。
日本各地の人達が、色々な書き込みをしている。
天気図では千葉から北は見えるようだったが、千葉県人「見えない!」。

福島県人、青森県人でも「見えた」と言う人と、「見えない」という人に分れる。北海道人はみんな見えたようだった。
築地大橋の上でスマホ画面を見ている私は情けない。



豊洲大橋の上は違法駐車の車両がいっぱい。


20時20分に遂に諦めて家に戻ろうと思って、歩道を歩き出して驚いた。
橋の上の道路には不法駐車の車がずらりと並んでいる。
歩道では大勢の人達が談笑している。

私は「これから花火でも始まるのかな?」と思った。
なにしろ私が来た時は誰もいなかったからである。



豊洲大橋の歩道は見学者で3密状態だった。


ところが、みんな俄か皆既月食観察者のようだった。
でも殆どの人は方位計(磁石)を持っていないので、見当違いの場所で待っている。どのみち月は見えないのだから、「そこでは見えませんよ」と余計なことを言うこともなかった。

諦めて帰る人、これから見に来る人で、歩道は大混雑だった。
小池都知事がこの光景を見たら「3密です!」と怒りそうだ。



国立天文台の三鷹観測所では、10時近くになって瞬間的に雲が切れた。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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