間もなく令和3年も終る。毎年のことだが、今年も色々なことがあった。
テレビニュースを見ていると、明るい話題が殆ど無いことに気が付く。

私の青春時代は日本経済が上り調子だったせいか、明るい話題が多かったように覚えている。
一時は「Japan as No.1」などという本がっ出版されて、アメリカ人の社会学者に褒められたことが懐かしく思い出される。



銀座三越からGINZA SIXへ向かう地下道のアート8枚を集合させた。


新型コロナウィルスが収まって来たと思ったら、次に「オミクロン」などという変なウィルスが出現した。
マスコミはデルタ株が収まり報道することが無くなってしまい元気が無かったが、オミクロン出現で嬉しくなったのか、また以前のようにトップニュースとして報じている。

でも冷静になって欲しい。世界的に感染者が増えていると言っても、「重症化した」とか、「死者数が増えている」などの情報は全く無い。なぜ世界中でそんなに大騒ぎするのか、私には分からない。



年越の松の手入れ(日比谷公園)


また毎日のようにテレビニュースで、高齢者の自動車事故が報道されて嫌になる。
「アクセルとブレーキを踏み間違えた」、「高速道路を逆走した」、「横断歩道の児童を撥ねた」など、毎度お馴染みの事故である。なぜ分別があるはずの高齢者は懲りないのだろうか?

普通の運転の時は大丈夫なのであるが、とっさの時に判断を誤るのが年寄りなのである。
「自分は大丈夫」と思って、今までにどれだけの事故が繰り返されて来たか?



太陽の位置が低くなり、影がハッキリする(代々木公園)


今年はしばらく友人から訃報が無く、「みんな元気なんだな」と思っていた。
ところが健康に問題を抱えた年寄りは、暑い夏を越せない。
今年は同級生が3人、恩師の1人に先立たれてしまった。

私は特に重大な健康問題は抱えていないが、小さな問題は山ほどある。
でも最近は黒柳徹子じゃないが、「死なない病気になったみたい」だ。



具合が悪いのではない。だらけているポアン。


私は今までに色々と問題もあったが、自分では「まあまあ」満足な人生を過ごして来たと感じている。
反省したらキリがないほど「あの時、ああしていれば」があるが、それが人生である。

いつまでも後悔していたら、貴重な残りの人生の時間を無駄にしてしまう。
今さら「前向きに生きる」ほど、時間も元気も無いので、このまま静かに過ごすしかない。



銀座通りの「Swatch」の壁は天井まで花が植えてある。


私はかなり前に築地本願寺に、ロッカー式のお墓を買った。
ウォーキングに行く時に、築地本願寺のそばを通る時は本堂に立ち寄ってお参りをする。
このお寺の住職にあたる宗務長は元経営コンサルタント会社の社長だった経歴の持ち主で、色々なアイディアをお寺に持ち込んだ。

その中の1つが「ポイント制」である。
お参りの際にカードをセンサーに当てると、ポイントが付く。
このポイントが何に使えるのか私は知らないが、葬儀の時の割引かな?



最後の1輪の枯れた蓮(築地本願寺)


「最後の一葉」という言葉がある。
重病になった男が病院のベッドに寝ている。窓から見える木に1枚の枯れた葉が付いている。

男は思う。『あの1枚の葉が落ちた時に、私も死ぬのだ』。
私の父は病院で亡くなった。母は自宅で心臓病で急死した。
私はどちらになるか分からないが、出来たら「最後の一葉」で散りたい。



「最後の一葉」(築地川公園)


(おまけの話)
今回に限らず、友人達はご飯を食べ終ると薬を飲む。そしてその薬と持病の話になることが多い。
「血糖値がXXX」とか、「YがXXX」なんて言っているが、私にはなんだか分からない。

私だって年相応に体のアチコチにガタが来ているが、薬を飲むほどではない。
本当は話に加わりたいのだが、薬や病気の知識が無く参加出来ないでいる。



天国まで続くように感じるエスカレーター(MID TOWN 日比谷)


その理由はいくつかある。
以前にも書いたが、私のオヤジは56歳で胃がんで亡くなった。
ところがオヤジは毎年、人間ドックに行っていたのである。

ある時「具合が悪い」と言い出した。かなり具合が悪そうだったので、次の人間ドックの日まで待たないで近くの病院に行った。そして「胃がんの末期」と言われたのである。



「三途の川」の橋のように見える(トリトンスクエア)


それ以来、私は病院を信用しなくなった。
また友人の医者に言われたことがある。『年をとったら、どこか悪いのは当り前だ。具合が悪くも無いのに病院に行って、一生懸命に病気を探してもらうとは変だ』。全くその通りである。

だから私はもう何十年も健康診断をしたことが無い。
私は「具合が悪くなったら、病院に行く。手遅れだったら、それも仕方ない」と達観している。
ボケて長生きして周りに迷惑を掛けるより、ずっと良い。



天国への階段のように見える(MID TOWN 日比谷)


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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