心の伊達市民 第一号

徒然なるままに(30)

【ど根性トマト】
少し前に都道2号線の歩道を豊洲方面に歩いていたら、道路わきのコンクリートの間から、なんと「トマト」が生えていた。私はそれを「ど根性トマト」と名付けた。
その後、気になったので時々見ていたが、ある時、悪戯されたのか半分が折られて横に捨てられていた。


「嫌なことをするなー。トマトは根性で頑張っているんだから、暖かく見守って欲しい」と思った。
その後、しばらくして現地に行ってみたら、トマトが無くなっていた。
道路わきの雑草も除去されていて、綺麗になっていた。「東京都も無粋なことをするなー」と残念だし、悲しかった。




   「ど根性トマト」(5月21日)


【隕石販売所】
築地川銀座公園の横の道路を歩いていたら、「隕石販売所」という幟がはためいていた。
私は思わず、『えー、隕石を売っているの? そんなもので商売になるの?』と思った。


隕石は言わずと知れた、「宇宙から飛んで来て地球に衝突した物質の燃え殻」である。
私は家に帰って女房にそのことを話した。すると彼女は、『私の子供の頃から売っていた。それを加工してアクセサリーにすると、幸運やパワーがもらえるのよ』と言ったのである。まだまだ私の知らないことは、「山ほど」ある。




     「隕石販売所」の幟


【カラスの襲撃】
家から出掛ける時は、マンションの裏の出口から出ることが多い。
壁には蔦の葉が絡み、歩道には大きな木が植えられている。
ある時、そこを歩いていたら、カラスの鳴き声がうるさかった。


気にしないで歩いていたら、急にカラスが急降下して来て私の頭をかすめて行った。
それも2度、3度と攻撃して来る。テレビニュースなどでその場面を見たことがあるが、まさか自分が攻撃されると思ってもいなかった。きっと木の上に子供の入った巣があるのだろう。




        私を襲ったカラス


【ロボット】
数寄屋橋の「TOKYU PLAZA」に行った時に、ロボット売場が目に付いた。
お客が誰もいないので近寄って行き、係員と話をした。
私  『このロボットは声に反応するのですか?』
係員 『いいえ、このロボットは撫でると喜びます』


私  『どんな人が買うのですか?』
係員 『高齢で子供のいない方。ペットを飼いたいが自分が先に死ぬから飼えないなど、色々です』
私が古いのかもしれないが、「機械に慰めてもらうのは寂しい」ような気がしている。




        愛玩用ロボット


【CAT OUT】
ネコを飼うと、猫好きになる。犬を飼うと、犬好きになる。
私はズーと犬を飼っていたが、シェパードのアニーが死んでから、女房の希望を入れて猫に変えた。
今はポアンとペッパーという2匹の猫がいる。
猫好きは「ネコグッズ」が欲しくなるらしく、色々なネコグッズが我が家にある。


そして遂に女房が「CAT OUT」というケーキを買って来た。
ケーキを上から見ると、ただ猫の絵が描いてあるだけだが、それを手に持って割るような動作をすると、真ん中の猫だけが現れるようになっている。両側は問題無く食べられるが、猫の部分は食べるのに躊躇する。




          ケーキ「CAT OUT」


【マロニエの実】
晴海通りの日比谷の「ペニンシュラ・ホテル」の前の歩道に、マロニエの木が植えられている。
春にはピンク色の花を付けて、とてもいい感じだ。
その少し後に、また様子を見に行った。昨年は実が着いた頃に、枝を伐採されていたからだ。


幸いに花の後に、小さな緑の実が付いていた。秋には栗のような実がなれば、「パリみたいだ」と思った。
そして10日くらい後に、また行ってみた。すると枝は切ってないが、実が無くなっている。
道路保全課に「全て落とされたか」と考えたが、どうもそうでもないようだ。今のところ理由は分からない。




        マロニエの実(6月1日)


【歩行者天国】
6月10日から外国人観光客の入国が緩和され、旅行会社主催の団体旅行のみ入国が許可された。
それ以前でもビジネスマンは条件付きで入国していたが、人数が少ないので目立たなかった。


東京の観光と言えば、浅草か銀座である。
そこで私は日曜日に銀座の歩行者天国に、外国人の様子を見に行った。
しかし外国人は数えるほどしか来ていない。殆ど、探さないといないくらいだ。
そんな中で歩行者天国で、大道芸で稼いでいる外国人がいた。彼の場合はビジネスマンか?




       歩行者天国での外国人の大道芸


(おまけの話)
【国旗の畳み方】
ある日のテレビニュースで、アメリカ兵が星条旗を下ろして畳んでいるところを映し出していた。
その光景を見て、私は22歳の時のある経験を思い出したのであった。


それはNY世界博覧会で働いていた時に、夕方になると日本館の前に掲揚された日本、アメリカ、博覧会の3枚の旗を降ろして保管するのが私の役目だった。私がいつものように国旗を降ろして丸めていたら、1人の中年アメリカ人男性が怒った顔で近付いて来た。




         「日本国旗」のつもり


何ごとかと思ったら、『国旗をそんな粗末に扱ってはいけない。俺が畳み方を教えてやる』と言ったのであった。そして私は友人と2人で、彼の指示通りに国旗を畳んだのである。
アメリカ人は国旗を非常に大事にしていて、ことある毎に家の前に星条旗を飾る。


そこへいくと日本人は戦後になり、国旗を大事にしなくなった。
祝日に家に国旗を飾る家も、ほとんど見なくなった。ロシアとウクライナの戦争を見ても、双方とも国旗を大事にしているのが見える。




        半分に折る(上)、そしてまた半分に折る(下)


さてアメリカ国旗の正式な畳み方である。
写真のように、まず両端を2人で持って、半分に折る。それを更に半分に折る。
次に端を三角に折って、それを順繰りに折って行く。そして最後の余り部分は折り畳んだ中に入れる。
すると最後に綺麗な三角形の国旗となる。


これが「アメリカ式の正式な星条旗の畳み方」であり、私は22歳の時に教えてもらったのを今でも覚えている。では「日本国旗の正式な畳み方は?」というと、驚いたことに「それは無い」のであった。
丁寧に扱えば「それで良い」というのは寂しいので、政府で決められないだろうか?




      端から三角に折り進む(上)と三角形に出来上がる(下)

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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