2日目の撮影の出発は午前5時40分である。
スマホの目覚ましを掛けたが、初めて使うので起きられるか心配で、よく寝られなかった。支度をして玄関に行くと貼り紙があり、「雨のため、出発は6時30分にします」と書いてあった。

外へ出てみたら、雨が降っていた。雪国で雨が降るとは想定外だった。
6時30分に出直して、車に乗った。どこへ行くのか説明が無いので分からない。


午前5時40分のペンション前



出直しで行った先は、前回に来たことがある「桧原湖」だった。
道路脇から僅かに踏み固められた、1人がやっと歩ける雪道を進む。
Mさんは体重が重いので雪に足を取られて、長靴が抜けなくなった。

私はすぐに戻り、Mさんを助ける。そしてやっと湖畔に到着した。
空は暑い雲に覆われていて、湖面は岸辺近くは氷が張っている。
天然色の世界のはずが、モノクロになっている。


桧原湖で撮影する同宿者達



私とMさんは早々に切り上げて、車の前でみんなを待った。
やっとみんなが揃ったので、ペンションに戻り朝食となった。
オーナーの奥さんはお料理が上手で、インスタントものは出さない。

この日の朝食は洋食で、リンゴジュースも手作りのようだった。
パンも焼き立てだし、コーヒーも美味しかった。
私は奥さんに『お料理が上手ですねー』と言ったのだが、誰も褒め言葉を言わない。


ペンション「buddy」の玄関から撮影



朝食後の出発は『午前10時です』とオーナーが言った。
相変わらずどんよりとした空の中を車は30分ぐらい走って止まった。
そこは「ただの畑」だったが、少し離れた場所に柿の木が2本立っていた。

ガスが発生しているので、柿の木もハッキリとは見えない。
それでもみんなは熱心に、前から横からとカメラのレンズを向けている。 


詳しい場所は分からないが、柿を撮影する



車は少し移動して、また柿の木のある場所で止まった。
仕方ないので、私も車を降りて柿の写真を撮った。
会津若松に来て驚いたことがある。それは至る所に柿が植えられているのだが、誰も採らないことだ。

雪の中に赤黄色の柿は絵になるが、食べない理由は帰って来てから分かった。
その垣は「みしらず柿」というもので、渋柿なのであった。


少し離れた場所でも、柿を撮影する



昼は会津若松に出て、全員で喜多方ラーメンを食べた。
次に向かったのは、「柳沼」でここも駐車場から雪道を進まなければならなかった。
柳沼の先にも行く予定だったが、Mさんが雪の山道を行くのは無理と判断して、私も一緒に残ってみなを待った。

でも柳沼はなかなか良い感じで、薄氷が張った場所と張ってない場所のコントラストと、水面に映る樹木が良かった。
駐車場に戻る時に、Mさんは案の定、雪道に嵌って動けなくなった。私が助けながら戻り、駐車場にある暖房も無い建物の中で長い間みんなを待った。


「柳沼」の光景はモノクロで美しい



撮影はこれで終りかと思ったら、まだ2ヶ所に行くとオーナーが言った。
私はもう「腹いっぱい」である。でも別行動は出来ないので、行くしかない。
行ってみたら、大した被写体ではなかった。みんなもそう感じたようで、切り上げるのが早かった。

やっとこの日のスケジュールが終り、ペンションに戻った。
そして取るものもとりあえず、風呂に入ったのである。
なにしろ8人もいるのだから、一番に入らないと何時になるか分からない。


 「秋元湖」の浅瀬に積った雪景色



(おまけの話)
同行者のMさんの話である。
彼とは今までにも何回も一緒に撮影旅行に行っている。
初めての時は車中泊で、狭い車内での彼のイビキに参り、『車中泊なら、次からは行かない』と伝えた。

その後も話が合うMさんとは、数回の宿泊付きの撮影旅行をしている仲である。
彼は膠原病の後遺症で、左足の踏ん張りが効かない。その為にペンションを出る時に履く長靴が1人で履けない。
彼が途中まで履いた長靴の後ろを、毎回、私が引っ張り上げるのである。


 収穫の為か、ハシゴが立て掛けられていた



この度の撮影旅行は「雪の中」である。
しかも踏み固められた町中の場所ではなく、雪の積もった山中である。
細い目印のような雪道を2人で、常に最後尾を進んで行った。
前の人達に踏み固めてもらうためだ。
それでも私より体重の思いMさんは、時々、ズボッと雪に足を取られて転倒する。

そうなると裏返しになった亀状態で、自分では起き上がれない。
荷物を全部降ろして、足の位置を考えて引っ張り上げて立たす。
私はこれを1日に2回はやることになった。 


我々の乗って来たワゴン車が、遠くで待っている



彼は写真撮影となると、もの凄く熱心で体のことを忘れてしまうようだ。
夕食前に急いで風呂に入り、夕食後は疲れ果ててしまうのか8時から寝てしまう。
それも着替えもせず防寒コートを脱いだだけで、ズボンも脱がず歯も磨かない。

私は8時からは寝られない。部屋の電気も消しているので、本も読めない。
持参した携帯ラジオをイヤホンで聞くしかないが、それも山中で電波が悪く良く聞こえない。そんなわけで寝不足の2日間だった。 


 高台から会津若松市街がうっすらと見える


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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