心の伊達市民 第一号

東京スカイツリー 


銀座1丁目にある「富士フォトギャラリー」に行った時に、色々な写真展のハガキが置いてあった。
その中に「フォトジェニック・スカイツリー」という目立つハガキに気が付いた。
それを手に取ると、『東京スカイツリー開業10周年記念写真展』と書いてあった。

東京スカイツリーはアンテナ部分だけが我が家からも見えるので、「どんな写真が出ているかな?」と興味を持って出掛けて行った。会場は東京スカイツリーの中ではなく、墨田区の「すみだ生涯学習センター展示ギャラリー」だった。


「すみだ生涯学習センター」はモダンな建物だった



「すみだ生涯学習センター」のアクセスを調べたら、京成電鉄の「曳舟駅」から徒歩6分だった。曳舟駅で降りたが、どちらに向かえばいいのか分からない。
細い路地が入り組んでいて、まさにここは下町の迷路のような道路だった。

ガード下の保育園で場所を尋ねた。分かりやすいように、広い道路から行く道を教えてくれた。教えられた道を進むと、「すみだ生涯学習センター」は立派なモダンな建物なのに、路地の中に忽然と現れた。


 展示ギャラリー



ゴチャゴチャした場所の「曳舟」という地名に興味を持った。
そこでいつものように、「どんな歴史があるのか?」と思いネットで調べてみた。
「曳舟」とは「水路に浮かべた船を、水路沿いの陸路から牽引すること」とある。

地名の由来は「曳舟川の沿川で、当初は飲料用の水路であったが、洪水で川が埋まることが多く利用廃止となった。その後、江戸時代半ばに灌漑用と水路に利用され、小舟を川沿いから牽引する「曳舟」に多用されたことからこの名が来た」とあった。
川を遡るにはエンジンが無い時代には、人力による「曳舟」が行われていたんだなー。


 個人の提供による写真が展示されていた



会場に入ると、ガランとしていた。係員が1人と、その知り合いらしい人達が3人いた。
私は『写真を撮ってもいいですか?』と聞いたら、OKだった。
素晴らしい写真もあるし、興味深い東京スカイツリーの建設過程を1枚の写真に収めたものもあった。

色々な写真があったが、やはり東京スカイツリーは夜の写真が素晴らしい。
すぐに見終ってしまったので、館内にあったカフェで「たらこスパゲッティ」のランチを食べた。


 左は都道府県のイベントの時のライトアップ・デザイン



(おまけの話)
東京スカイツリーの写真を見ただけでは物足りず、本物の東京スカイツリーを見に行くことにした。「すみだ生涯学習センター」を出て、東京スカイツリーを探した。
ゴチャゴチャした狭い場所なので、空が見えない。

広い道路に出てみたら、私の思っていた方向と逆に東京スカイツリーが見えた。
そこからはかなり近くに見えたので、電車に乗らず歩き出した。


「曳舟」から見た東京スカイツリー



東京スカイツリーは「曳舟駅」の1つ隣の駅「押上」にある。
最近はフィリピンの収容所から指示を出していた「押込み強盗」が話題になっている。
「押込み」と「押上」は似ているので、「押上」の方の地名の由来を知りたくなった。

これもネット情報だが、「押上」とは『地名の由来は明らかではないが、川が作った土砂が少しずつ堆積し、押し上げられて陸地化したことに由来する。かっては押上村という農地であった』と分かった。

地名は歴史に関係するので、それを捨て「本町」などを採用している町が多いが、これは間違いだと私は思っている。私の住む中央区は、割合に昔の地名が残っているのが嬉しい。


 「押上」に近付いて来た。



さて歩き出したはよいが、「たった1駅だから」と近くに見えた「東京スカイツリー」は思ったより遠い。自分が東西南北の「どちら方向に向かっているのか」が分からない。角を曲がってみたら、東京スカイツリーの中に太陽が入って光っていた。

それから判断すると、自分は東京スカイツリーの北側にいるようだと分った。
足は痛くないが、問題のある股関節が痛くなって来た。
「電車に乗れば良かった」と後悔したが、もう遅い。もう行くしかなかった。


東武鉄道「押上」の線路を渡る。太陽が私の後方になった。



すぐ目の前に「東京スカイツリー」が迫って来た。
もう何回も東京スカイツリーには来ているので、今回は少し離れた場所から写真を撮ることにした。東武鉄道の押上駅近くの踏切を渡り、その先を左折した。

墨田観光協会のホームページには「タワーの足元を流れる北十間川は、墨田区の中央部を旧中川から隅田川まで横断している区内で一番狭い川です。川沿いから見ると大迫力! あまりの高さに、見上げている首が疲れてしまうので気を付けて下さい」と書いてある。

私は見上げないでも済むように、北十間川を遡った橋から写真を撮ろうと思い股関節の痛さを我慢して歩いて行った。


  路地からでも見える東京スカイツリー



ところが見覚えのある場所に出ない。自分がどこにいるのかが分からない。開けた場所に行き、東京スカイツリーを見た。すると東京スカイツリーの前のビルの位置から判断して、もっと南に行かなければならないと分った。

込み入った路地を進む。僅かな隙間からも東京スカイツリーは見える。
この辺りに住んでいる人達は、『東京スカイツリーが生活の一部になっているんだろうなー』と感じた。ヨロヨロと進んだら、見覚えのある場所に出た。


 北十間川に架かる「西十間橋」から水面に映る東京スカイツリーを撮った。



もうここまで来たのだから、もう少し頑張って橋の上から川面に映る「東京スカイツリー」を撮影しようと思った。西十間橋の上から川を覗いたら、水面が風で揺れている。
風の収まるのを待っていたが、なかなか収まらない。

仕方ないので、適当なところでシャッターを押した。
そしてまた通りを少し戻り、都バスの「十間橋」の停留所からバスに乗って家に帰った。翌日になり無理がたたったらしく、股関節が少し痛かった。


  バス通り         「十間橋」停留所

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    住宅、アパート、商店の隙間からや、川面にうつるスカイツリーはそれらのコントラストがおもしろく、楽しめます。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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