心の伊達市民 第一号

信任状捧呈式の馬車列撮影  

ブログ閉鎖中の話題(2017年4月26日)

皇居に向かう「信任状捧呈式の馬車列」というのがあるのは、以前から知っていた。
暗殺されたケネディ大統領の娘であるキャロラインが日本駐在アメリカ大使として日本に来たのは 2013年11月だった。
11月19日にキャロライン大使は皇居に赴き、天皇陛下に信任状を捧呈した。


皇居内で天皇陛下の前で行われる信任状捧呈式。(キャロライン・ケネディ大使)



信任状というのを私は良く知らなかったので調べてみたら、各国の大使が日本に赴任する際に携行する文書だそうだ。その文書には派遣された本国から「使節として任命したので、 使節を信任して欲しい」というようなことが書かれているそうである。


皇居内で下車するキャロライン・ケネディ大使。



その信任状を天皇陛下に捧呈する儀式が行われる際には、日本政府から正式な送迎の足が提供される。それには2種類あって、馬車か自動車かを選べるようになっている。
殆どの新任大使は馬車を選ぶそうで、馬車で皇居に向かい天皇陛下に拝謁すると誰でも緊張し、また光栄に感じるそうだ。

共産主義国家の大使でさえ、そうなってしまうと聞くと、「世襲の君主制を批判してたんじゃないの?」と笑ってしまう。


馬車列の通る道順。(赤矢印は往路。青矢印は帰路)



ところでこの信任状捧呈式に向かう馬車が美しい。
以前から撮影をしたいと思っていたが、なかなかその機会が無かった。
その最大の理由が、「それがいつ行われるか、3~4日前にならないと分からない」ということからである。

かなり前から決まっているはずなのに、なぜ知らせないのかはよく分からない。
警備上の問題からか?


明治生命館を出て、馬場先門から皇居外苑に入る馬車列。



そこで今年になってからは毎朝、インターネットでチェックしていた。
そして4月6日になって、やっと発表になった。4月11日の午前10時05分に皇居前の内堀通りに面した明治生命館を出発し、二重橋から皇居に入るコースである。

なぜ明治生命館なのかはよく分からないが、ここは戦後に連合国に接収されて最高司令部が置かれた場所であったことと関係があるのだろうと思う。


皇居外苑を進む馬車列。



だから皇居に向かう大使たちは、宿泊先のホテルなどから指定時間に明治生命館までやって来ているのだった。
それもなんだか可笑しい。そういう次第で、私は早目に皇居に向かった。
初めての撮影なので、色々と制限もあるだろうと思い、どこで撮影するか迷った。


皇居外苑から二重橋に向かう馬車列。



ところが期待していた11日は、晴れ男の私には珍しく、朝から雨だった。
それでも諦め切れずに、カメラを持って皇居に向かう。
現地に行って警備の警察官に聞いてみた。「今日の馬車列はありますか?」
警官は「こんな雨でもやるんですよー」と言ったが、「車にしてくれりゃいいのに」と私が感じたのは読み過ぎか?


二重橋を渡る馬車 



(その後、14日にも行われると知り、丁度、東京に来ていたベトナムの日本語学校の先生を 連れてまた見に行った。写真は雨の日の方が良かった)

(おまけの話)
皇居は何回も来ているので、どこでカメラを構えれば良いかは見当が付いている。
馬車は明治生命館を出て馬場先門の交差点を右折して来るのだから、皇居外苑で待っていれば、正面からの写真と二重橋に向かう後ろ姿の両方が撮れる。


パトカーに先導されて坂下門を出る馬車列。



10時05分に明治生命館を出た馬車列はアッという間に外苑にやって来た。
車が止められて、馬車列が静々と私の方に向かって来る。
初めて経験なので、良いアングルで撮ろうとすればするほど焦る。
納得しない内に後姿になってしまった。

二重橋を渡って消えて行ったので、次の大使の迎えに出るはずと思い、和田倉噴水公園の方に移動する。


皇居外苑を進む馬車列。



そこに外国人観光客の家族が通りかかったので、「少し待てば、素晴らしいシーンが見られますよ」と教えてあげた。そして間もなく坂下門から馬車列が現れた。
今度は2回目なので、少し落ち着いて撮れた。

そして馬車を追い駆けて、東京駅がバックになる場所で、またパシャリ。
完全に納得の写真は無かったが、これは1年に10回以上はあるので、次回は天気の良い時に来て、納得の1枚を撮ろうと思う。


東京駅をバックに。(和田倉門を右折する馬車列)

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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