心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2018年10月26日)
秋になると、なんとなく心が落ち着いて来るから不思議である。
衆議院選挙も終り街宣車もいなくなり、大騒ぎしたテレビも落ち着きを取り戻した。
そうなると感傷に耽る時間が出来て来る。そして秋に関る俳句が脳裏に浮かぶ。
(今回の写真は一足早く、北海道伊達市大滝地区から芸術家のFさんが送ってく
れた今年の秋の紅葉写真です)
「秋深き 隣はなにをする人ぞ」・・・・(松尾芭蕉)
これは最近の時勢では「隣は何をする人なのか分からない」と、マンション住民の
ことを言っているように解釈されることもあるようだが、それは違う。
秋を感じなくなってしまった現代人の大問題かもしれないなー。
「朝顔につるべ取られて もらい水」・・(加賀千代女)
これは今の若者には理解不能だろう。
まず「つるべ」が分からないだろうと思う。
「もらい水」も分からないと思う。蛇口をひねると水が出て来るのだから。
「うつくしや 障子の穴の天の川」・・・(小林一茶)
これも分かり難い。多くの人がマンション住まいで、障子がある家は殆ど無いと思う。
夜遅くに布団の上で寝転がって、障子の穴から天の川を見るなんて出来ない。
そもそも都会の空が明る過ぎて、星も見えないのだから・・・。
「秋」と言うと、「食欲の秋」があるが、私は太るのが嫌であまり食べられない。
「読書の秋」というのもあるが、いつも読書をしているので、「秋だから」というこ
ともない。「スポーツの秋」というのは、年のせいでゴルフも止めたので、スポーツ
とは縁が無くなってしまった。
そうなると残るのは「紅葉の秋」だろうか?
ベトナムで、私から紅葉の写真が送られて来るのを待っている人がいる。
その人はMさんという女性で、私と誕生日が一緒であり親しみを感じている。
私がホーチミン市に滞在した時は、言葉や習慣が分からない私の為に本当に良く
面倒を見てもらった。
そんなことで今年も紅葉写真を撮って送ろうと思っているが、今年は色々な事情もあるし、2匹の猫の世話もしなければならないので遠くには行けない。
だからなるべく近場で、しかもあまり有名でないが綺麗な紅葉の場所を探して出掛けるつもりでいる。Mさん、期待してお待ち下さい。
(おまけの話)
忘れていたが、米好きの私には「秋は新米の季節」だった。
北海道壮瞥町の果樹農家のIさんから「親戚が作った新米を送ります」とメールが来て、9月25日に日本を代表するブランド米に育った「ゆめぴりか」を送ってくれた。
新米は美味し過ぎて食欲が進み、肥満が気になるが我慢が出来ないでお替りをした。
お礼に高級寿司店で使われているブランド品である「田庄」の海苔を送る。
10月13日になり、Iさんがまた新米を送ってくれた。
今度は「財田米」という非常に収穫量の少ない、更にブランド価値の高い米だ。
美味しい米におかずは要らない。漬物と味噌汁があれば十分である。
その方が米の美味しさが良く分かる。Iさんに感謝しながら、家族で夕食を食べた。
同じころに北海道伊達市の飛び地である「大滝地区」で芸術家をしているFさんから、一足早い秋の写真が届いた。
Fさんのメールには「今年の紅葉は過去に見たことも無い美しさです」とあり、数枚の写真が添付されていた。東京より1ヶ月以上も早い秋の訪れである。
あんな場所に住んで仙人のような生活をしていれば、今回の俳句も実感出来るであろうと思う。
米袋に書いてある「うなぎに梅ぼし」、「すいかにてんぷら」、「たこと柿」、「ハマグリにとうもろこし」、「あまり良くない食い合わせ。だけどマンマに合わぬものなし」は面白い。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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