心の伊達市民 第一号

体温を越す暑さ

まだ梅雨の最中だというのに、雨がほとんど降らない空梅雨だ。
これでは「水不足」になり、東京都から節水を要求されそうだ。

連日の暑さは異常で、30度を越えている。それでも私は出掛ける。
でもなるべく歩き廻らないようにして、涼しい場所で休んでいる。
ポットには氷を入れて、そこにグレープフルーツジュースが入っている。


「潮風公園」から見た「ZHAO SHANG YI DUO号」



涼しくて無料で、いつまでも休んでいられる場所というのは意外に無い。
マンションのロビーにはソファがあり静かなのだが、これでは「出掛けた」ことにならない。カフェに入っても、アイスコーヒー1杯では、あまり長くはいずらいものだ。

図書館に行くと高齢者が目立つ。本を借り出しているのではなく、本棚の前の椅子に座って本を読んでいる。でも、それは私から見ると、涼んでいるのである。
家にいると女房から邪魔者扱いされるので、図書館に逃げ込んだのではないだろうか?


「東京国際クルーズターミナル」3階の休憩室



そういう私も同じ身分なのだが、図書館の椅子は長くは座っていられない。
天気予報では東京の最高気温は、体温を越す「37度」と伝えている。
中央区役所からは、メールで「熱中症注意報」が届いている。

今回は行くのが少し面倒だが、東京国際クルーズターミナルに涼みに行った。
私は涼むのが目的なので、少し早めに家を出た。
東京国際クルーズターミナルにも近くにもレストランは無いので、コンビニで食べ物を買って持参した。


「ZHAO SHANG YI DUO号」のボーディング・ブリッジ



いつも通りにマンション前から東京BRTに乗り、「有明2丁目」で降りて少し歩く。そして都バス「東京テレポート」行きに乗り換えて、「東京国際クルーズターミナル駅前」で降りる。ところがどうしたことか、東京国際クルーズターミナル駅前を通らずに「東京テレポート」に着いてしまった。私は焦った。

どうやら「東京テレポート」行きには、2つの路線があるようだった。
今までに何度も乗っているが、こんなことは初めてだった。
仕方ないので歩いて「フジテレビ前」まで行ったら、次のバスは20分待ちだった。


続々と乗客がツアーから戻って来た。



20分も待つ間に歩いても着いてしまうので、暑い中を歩き出した。
全く自分のバカさ加減にうんざりしながら、汗ビッショリで歩いて行った。
ヨロヨロしながら、東京国際クルーズターミナルに着いた。

館内は冷房が効いていて、その時の私にまるで天国だった。
出航の様子は4階の送迎デッキから見るが、まだ早いので室内のソファに座り買って来たオニギリを食べる。そして出港時間まで、そこで本を読んで過ごしたのである。


「ZHAO SHANG YI DUO号」は、バックしながら方向転換する。



午後12時30分頃になると、続々とクルーズ客がバスで戻って来て乗船を始めた。
この日は中国クルーズ船「ZHAO SHANG YI DUO」が、午後1時30分に出港する。
前日の午前8時に入港だから、わずかな時間の東京観光のようだ。
船の仕様は総トン数(47,842トン)、全長(228.33m)、乗客数(930名)である。

多分、乗客全員が中国人と思われる。中国のクルーズ船で来て、バスで都内見物をして、中国資本のレストランで昼食を食べ、中国資本のお土産屋に行くのだから、ほとんど日本にはお金が落ちない。こんなお客はインバウンドじゃない。


船首が段々と東京湾方向に向いて来た。



午後1時30分になり、ボー、ボーと汽笛を鳴らし、クルーズ船は岸を離れて行った。
最近の大型船は横にもスクリューが付いているようで、大きな船体が横に動いて行く。
そして段々と後退しながら、旋回をする。やっと舳先が海の方に向いてところで、ゆっくりと前進して行く。その間は約15分だった。

お別れのテープも無いし、見送りも無い。晴海埠頭を使っていた時は、消防艇の3色の放水や鼓笛隊と和太鼓の演奏があった。もう時代が変り、クルーズなんて普通のことになったようだ。外は気温37度なので、出たら地獄だが頑張って家に帰ったのである。



(おまけの話)
今回、持参した本は「イーロン・マスク(上)」である。
この本はイーロン。マスクの伝記で、462ページ、2420円である。
文字が小さく「上・下巻」があるが、とりあえず「上」だけ図書館から借り出した。
本を読んで、その異常な生い立ちに驚く。更に異常なのが、彼の父親だ。

イーロン・マスクは南アフリカに生まれた。その彼が後にいくつも事業を起こし、世界一の富豪になるのだから、それだけでも「普通の人ではない」と分かる。


 「イーロン・マスク(上)」



本の内容だが、一部だけ抜き出してみた。
『イーロン・マスクは、南アフリカにいた子ども時代、よくいじめられていた。よってたかってコンクリートの階段に押さえつけられ頭を蹴られ、顔が腫れ上がってしまったこともある。だがそれほどの傷も、父エロール・マスクから受けた心の傷に比べればたいしたことはない』

『エンジニアの父親は身勝手な空想に溺れる性悪で、まっとうとは言いがたい。この父親の影響から、マスクは逃れられずにいる。そして、たくましいのに傷つきやすく、子どものような言動をくり返す男に成長し、ふつうでは考えられないほどのリスクを平気で取ったり、波乱を求めてしまったりするようになった』。


「バカ格差」★★



本の最初のページには、次のような言葉が載っていた。
【イーロン・マスク】
『感情を逆なでしてしまった方々へ、一言申し上げたい。私は電気自動車を一新した。宇宙船で人を火星に送ろうとしている。そんなことをする人間がごく普通でもあるなどと、本気で思われているのですか?』
【スティーブ・ジョブス】
『自分が世界を変えられると本気で信じるクレージーな人こそが、本当に世界を変えるのだ』

やはり2人はただの天才ではない。
昔から「バカと天才は紙一重」と言われているが、私はどちらにも近くないと感じた。


 「科学がつきとめた 運のいい人」★★

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    イーロンマスクのような人の伝記を読むと、多分私は、ストレスで体中がこってしまうでしょう。普通で、自分らしく、我唯足るを知る、をモットーに毎日暮らせる自分を幸せだと思います。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
アクセス総数
1,427,752回
ジャンル
娯楽・趣味

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