写真で見る東京（４５）・・・睡蓮と蓮の花

【小石川後楽園】
上野不忍池の「蓮の花」が、「そろそろだな」と思いネットで調べてみた。
それから連想して「小石川後楽園」の睡蓮も、ホームページで調べてみた。
すると「蓮は7月中旬から下旬、睡蓮は8月下旬までが見頃です」とあった。
そして「10時を過ぎると花は閉じ始めるので、午前中にお越し頂くことをお勧めします」とあった。

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そこで7月10日に家を10時前に出て、大江戸線で「飯田橋駅」で降りて、数分歩いて小石川後楽園に行った。シニア料金は半額の150円だった。
園内に入ると、すでに大勢の外国人観光客が来ていた。
特にハスの花を見に来ているのではなさそうだ。
私はここへは何度も来ているので、一直線に奥庭の「睡蓮の池」に向かった。

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こちらは奥まっているので、ここに睡蓮の池があるのを知らない人が多く空いている。
睡蓮は午前9時に咲き始め10時に満開となるそうだが、私の着いた午前10時40分頃には広い池には沢山の睡蓮が咲いていた。
睡蓮とは「どういう意味か？」を調べてみた。
すると「午後になると眠るように花びらを閉じる」ことから、「睡る蓮」で「睡蓮」と名付けられたようだ。

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睡蓮の池は一周すると、200メートルくらいだろうか？
中ほどは陽が当たっているが、端の方は大きな木々で日影になっている。またなぜか、花は池の中ほどに咲いているものが多い。
近くに寄って写真を撮りたかったが、それは叶わなかった。

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今年は暑さのせいか、花が少ないように感じる。でも気のせいかもしれない。
白い可憐な花が、睡蓮の葉の間から顔を出している。
モネの絵画には及ばないが、睡蓮の池は絵になる。

池全体をカメラに収めたら、睡蓮の花が小さくて全く見えず分からない。
そこで今回も動画で撮影したら、全体も花も分るようになった。

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（おまけの話）【上野・不忍池】
小石川後楽園の睡蓮を見た翌日に、上野不忍池の蓮の花を見に行った。
蓮と睡蓮には単語としては似ているが、かなり違うものである。
睡蓮は花が水上に咲く。一方の蓮は水面より50センチ以上も高い位置に咲く。
また葉は睡蓮は割れているが、蓮は割れていない。

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7月11日に不忍池に行ったのだが、翌日から「うえの夏祭り」が始まるようで、池の前には屋台が準備をしていた。
いつもと違うのは、池に突き出た木道に「ガラスの風鈴」が、大量に吊るされていたことだ。それぞれにスポンサーが付いてはいるが、夏の風物詩の感じを出していた。

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蓮の花は早朝に咲き、午前10時頃には花が閉じてしまう。
しかし私は以前に9時前に行ったことがあるが、驚くほどでもなかった覚えがある。
だから年のせいもあり、不忍池に行く時はいつも10時を過ぎてしまう。

でも大きく膨らんだ蓮の花は、閉じていても美しい。
ここでも動画を撮影した。

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「一蓮托生」という言葉があるが、その意味も蓮に関係している。
最近は悪いことに使われているような気がするが、これは仏教から来た言葉である。
「極楽浄土は蓮華の咲き乱れる素晴らしい場所。みんなでそこに生まれ変わりましょう」を意味している。
また中華料理に使うスプーンである「蓮華」は、蓮の花びらが散った形を現している。

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私は仏像彫刻をやっていたので、今までにいくつもの「蓮華台」を彫った。
「蓮華台」というのは「仏像が乗っている台座」のことである。
仏教では蓮の花の下にある泥を「迷いの世界」、泥に汚れず咲く花を「悟りの世界」と考えている。

だから蓮の花の上にある仏像は、俗世に染まらず悟りを開いた状態である。
・・・という事情もあるが、蓮の花は美しい。

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