心の伊達市民 第一号

小さな話(15)

【三田の芝桜】
昨年のことだと思うが、三田に奇麗な芝桜が咲いているというニュースを見て現地に行ったことがある。
新築ビルの奥にある庭にそれはあったが、植えたばかりらしく綺麗ではなかった。

少し前にFACEBOOKだったと思うが、またここの芝桜の写真が載っていた。
素晴らしく美しく1年でかなり密集し、綺麗に咲いたなーと思い、また見に行った。

ところがである。写真と実物は違って綺麗ではなかった。最近はデジタル写真になったので、撮影後に色々な修正が出来る。
だから写真に騙されてはいけない。最近は更にA1で、偽造写真も出るようになった。


目いっぱい加工して色を濃くした私の写した芝桜



【三田のガウディのその後】
芝桜を見てガッカリしたので、わざわざこのために来たのだから、このまま帰るのもシャクである。そこで考えたら思い出したのが、3月に見に来てブログでも紹介した「三田のガウディ」である。そこは芝桜から近いので、「その後どうなったか?」を見に行った。

現地に行くと建物の移動は済んでいて、地上4階、地下1階の住宅棟の建設工事の最中だった。現場は囲いが出来ていて、「三田のガウディ」の下の方が見えない。
囲いの前では、やはりわざわざ見に来たらしい男が、熱心に写真を撮っていた。

建設計画のお知らせの看板を見たら、完成日は令和7年3月31日」と書いてあるが、まだほとんど建物は出来ていない。


 「三田のガウディ」のその後。



【ミッフィ展】
少し前に銀座の松屋デパートで「ミッフィー展」を開催しているのを知り、芝桜の帰りに見に行った。8階の会場に行ったら、大勢の中年女性たちが並んで入場を待っていた。彼女達は自分が子供の頃に読んだ思い出を探しに、このミッフィー展に来ているのだろう。

そこに置かれていたパンフレットを何気なく見たら、入場料が1800円と書いてあった。
私はお金を出してまで見たかったのではないので、すぐにエレベーターで1階に降りた。そして気が付いた。

少し前に「大谷翔平」のユニフォームの件で、私が大丸東京店で「8階」と思い込んで探しまくったのは、ここの8階だったのだ。
同じデパートというだけのことで、「8階」だけが強く頭に残ってしまったのだった。


「ミッフィー展」(銀座松屋デパート)



【外国人観光客】
銀座から都バスに乗ろうと歩いていたら、小さな公園に座り込んでいる外国人女性がいた。「どうしたのかな?」と思ったが、少し離れたところの男は連れではないらしい。
彼女は大荷物で6個か7個の旅行鞄に囲まれて、座り込んでいる。
眠っているのか、スマホを見ているいのか? 1人だけ留守番で、荷物の番人か?

最近の外国人観光客に付いて感じるのだが、「家の近くの散歩」や「家の中での服装」で東京を徘徊している。また乳母車を押して観光の家族もいる。
私が子供を持った頃は、乳母車で外国へ行くなんて、全く考えられなかった。


大荷物の陰で休む外国人女性



【キャノン・銀座ギャラリー】
久し振りに「キャノン銀座ギャラリー」に行ってみた。
開催中の写真展は繁昌良司氏の「スポーツカメラマンが撮る 猫の決定的瞬間」で、写真を見てビックリした。

説明では『9年前に取材で訪れた九州の離島で、防波堤に寝ていた猫が突然、空を飛んでいるかのように隣の防波堤に飛び移った姿に驚き感銘を受け、それから猫の凄い瞬間を撮りたくて島に通うようになりました』とあった。

展示されている写真は、確かに決定的瞬間ばかりである。何回も島に通い、長時間を猫と過ごし、時には餌などで釣って瞬間を撮影したのだろう。なかなか感銘を受ける写真に出会わない昨今だが、猫好きには、わざわざ見に行く値打ちがある写真展だった。


 水中から柱に飛び乗る猫



【儀装馬車列を見に行く】
私が購読をしている外務省新着情報のお知らせで、「アメリカのジョージ・グラス次期駐日米国大使が4月18日に来日し、船越外務次官を表敬し、信任状の写しを提出した」とあった。そこで宮内庁の広報を見たら、4月24日に「信任状奉呈式の儀装馬車列の運行」があると掲載されていた。

これから判断すると、2回の内の1回は米国大使の信任状奉呈式に出席ではないかと連想した。そこで1回目の10時の回を見るために、東京駅丸の内に出掛けて行った。
今回の私は儀装馬車に乗り込むところを撮影しようと思い、一番駅に近い場所でカメラを構えた。

時間になり儀装馬車に乗り込んだ人が見えたが、黒人だった。その日の夕方の外務省新着情報を見たら、1回目は「レソト王国」で、2回目は「スペイン」のようだった。
「レソト王国」という国の名は初めて見た。アメリカ駐日大使は既に終っているのかもしれない。


   「儀装馬車に乗り込むレソト王国の大使」



【爺の流儀】
中高の同級生に作家の嵐山光三郎がいる。
本名は伏せるが、私は本名の方がペンネームより、もっとペンネームらしい名前だと思っている。彼の最新作「爺の流儀」を友人が知らせてくれた。
私も爺だから急ぐこともないし、買うまでのことはないと思い図書館に注文を出しておいた。

内容はアチコチに飛ぶエッセイのようなもで、「嵐山も年だなー」と思った。
その中で1つだけ、「なるほどー!」と感心した文章があった。
それは彼の言葉によると、「死とは、自分が死んだことを自覚できない状態」である。


 「爺の流儀」(950円)★



(おまけの話)・・・認知症
私は常々思っているのだが、呆けることを「認知症」と呼ぶのは変だ。
「認知出来ないのだから、不認知症」が正しいと私は思っている。
マンションの友人のXさんの話である。彼は奥さんを亡くし、1人暮らしを続けている。

以前は一緒に写真を撮りに行ったりしていたのだが、奥さんを亡くしてから急激に老化が進んだように感じている。起きてもやることが無いから、いつまでも寝ている。
しかも「いくらでも寝ていられる」と言うのである。


マンション3階のロビー(1)



ある日のことである。この日はカラオケをやることになっていたが、私は出先から早めに戻って3階のロビーにいた。
そこへXさんがやって来た。

私『早いですねー。まだ1時間近くありますよ』
X 『うん。カフェに行こうと思っていたんだ』
そして色々な話をした後に時間になったので、私が『じゃー、行きましょうか』と言うと、彼はカフェの方に歩き出した。

私が『違いますよ。カラオケですよ』と言うと、『えー、カラオケをやるの?』と言う。彼との話の中で、何度もカラオケの話をしたのに、10分もしないのに忘れてしまう。


 マンション3階のロビー(2)



また別の日には、私が3階のポストへ行くと、Xさんがコンシェルジュの前に立っていた。私『今日はなんですか?』、X 『台所の水が流れなくなってしまった』
横にはコンシェルジュの男性がいて、『昨日もこの件で伺ったのです』と困った顔をしていた。

そこで私が一緒にXさんの部屋に行き、台所で私が大量の水を流してみたら問題なく流れて行った。困ったのはXさんで、「変だなー」と呟いた。
どうせ来たのだからと、PCの使い方が分からなくなったらしいので説明をすることにした。

7ヶ月ぶりに開いたPCには大量のメールが来ていた。また文字が小さ過ぎるので、大きくしてあげた。PCを開く時に「キーワード」を入れるのだが、なんと7ヵ月ぶりなのにXさんは覚えていた。
認知症というのは、なんだかよく分からないものである。


   Xさんの部屋のドア

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コメント

    再開(Y)

    再開(Y)

    ゴールデンウイーク最終日は大雨の一日でした。日常が再開した今日は絶好の好天気です。「絶好」の「好天気」は字重なりかな?
    ブログは日常の再開に相応しく、数々のトピックスに溢れていますね。相変わらずブログの話題を求めてあちこち徘徊を再開したことをブログ愛好者として喜んでますよ。
    連休は暇人には毒ですから。

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伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,478,156回

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