
心の伊達市民 第一号
ベトナム(35)・・・結婚披露宴
(2013年8月21日))「ブログ閉鎖中の話題」
私が職員室にいたら、会社の受付嬢が私になにやら封筒を差し出した。
彼女は日本語が分からないので、挨拶はするが話をしたことは無かった。
封筒を開けてみたら、それは8月18日に行われる彼女の結婚披露宴の招待状だった。
招待状は日本人の先生向けに、日本語で書かれていた。

リバーサイド・ホテルの玄関
ホーチミン市の4区にある「リバーサイド・ホテル」という洒落た場所が披露宴の会場だった。
午後7時から始まる披露宴は6時頃から招待客が集まり出し、適当な席で知り合いなどと談笑している。
この日のお客は200名くらいである。

結婚披露宴の会場に大勢のお客が集まった
日本の披露宴のように、主催者が予め席を決めることはない。
どうやら、自分の好きな場所に座っていいらしい。
私は大事なお客様扱いらしく、一番前の席だった。
日本語学校の先生方は、この時とばかりにめかし込んでいる。

花嫁の父が娘を連れて花婿のところに歩んで行く
男性の服装は様々で、仕事帰りのポロシャツにジーパン姿もいる。驚くことに、両家とその親戚は上座で舞台に一番近い場所に陣取っている。
大体の人が集まった頃合いを見計らって、花嫁が入場となる。
壇上に両家の両親と花婿、花嫁が並んで立つ。
仲人らしき人が挨拶をする。
次に花婿の父が息子に結婚の心得などを話ているらしい。(通訳の話では)

ベトナムでも「ケーキ入刀」が行なわれていた
結婚した2人は私の顧問先の社員なので、その次にソン社長がベトナム語と日本語で挨拶をした。次に型通りに、この国でもケーキに入刀をする。
それから先は日本と大違いである。
バンドの演奏に合わせて、歌自慢が次々と舞台に上がり歌いまくる。
それも大音響なので、隣の人と話も出来ない。

歌自慢の先生方が、次々と舞台に上がる
次々と歌自慢が登場して、途切れることは無い。
更に子供が舞台の上を走り回る。全く躾がなっていない。
料理が次々と運ばれて来る。
ベトナム料理を基本とした西洋風ベトナム料理だった。
私が今までに食べたベトナム料理では、これが一番美味しかった。

テーブルに洋風ベトナム料理が並ぶ
デザートの「ヨーグルトのフルーツ添え」が出ると、食べ終わった席のお客から順番に帰って行く。
最後の「両親のお礼の挨拶」も無い。
「流れ解散」という感じで、日本人の私からすれば、全くシマリが無いように思える。
披露宴の引き出物も無く、なんだか高級カラオケ店に行ったような気分になったのである。

日本語学校の先生方と写真撮影
(おまけの話)
結婚披露宴に招待されれば、ベトナムでもお祝い金が必要であろうと考えた。
そこでお祝い金に付いて、年配の先生に聞いてみた。
先生方はご祝儀として、50万ドン(2500円)を持参するようだ。

披露宴に先立ち、両親と会社を代表してソン社長が挨拶をした
そこで「私はどうすればいいんですか?」と聞いたら、橋本先生は100万ドン」と言われた。
その理由は分からないが、長老先生の意見に従う。
この国の役人は息子や娘の結婚披露宴では、出来るだけ多くの人を招待する。
その時を利用して、仕事上で許認可を与えている業者などから莫大なお祝い金をもらうそうだ。
だからこの国の役人に、金持ちが多いのだろう。

披露宴の終盤には私も舞台に引っ張り出され、日本の結婚式の定番の「乾杯」を合唱させられた
聞くところによると、役人になるためには「賄賂」が必要なのだから困った国だ。
警察官も交通取締まりを厳しくして、違反者から賄賂を取る。
違反者も罰金を払うより安いならと賄賂を払うから、この国から賄賂は無くならない。
それがこの国の発展を阻害するかもしれないと私は心配している。

披露宴が終り、日本語学校の関係者と記念撮影
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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旅するイタリアンレストランを目指して☆ 〜洞爺湖 Lagorto ファンキーコンビは今日もいく〜
左側は代表の木村香葉子さん。 伊達市ご出身。 東日本フェリーの船内で6~7年勤めたのち、派遣バイトを始め各地を転々としていました。 ある時はキロロで、またある時は礼文島で、そんな時、所属していた派遣会社を通して右側の利光優子さんと知り合いました。 そして真狩の佐伯農園さんで働いたことが、その後の二人を決定づけることになりました。 優子さんは愛知県のご出身。 29歳でホテル調理の仕事を始め、イタリアンやフレンチの修行を積みました。 育った場所も経歴も違う二人。 この二人を今に繋げたのは、佐伯農園さんが経営する『Pomme ポム』というファームレストランでした。 シェフを探していた佐伯さんに優子さんを紹介したのが香葉子さんだったのです。 そして優子さんは即断して北海道にやってきました。 裏の思いとして、あるメリットを感じたからでした ということで。 今回は洞爺湖温泉に2021年6月 カジュアルなイタリアンレストラン『Lagorto』をOPENされた香葉子さんと優子さんを尋ねました。 仕込み時間という短い時間をいただいた取材だったため、実は事前にお二人の人となりがなんとなく分かる写真のご提供をお願いしていました。 すると届いた写真がこちら〜。 むむむ〜! なんてファンキーな!! 今となってはどの人がお二人なのか分かりませんが、このイカした面々のうちのお二人がのちのLagortoコンビなのでした。 なるほど〜! これが裏のメリットか〜!! 筆者はライター・ガイドの他にもスキーインストラクターをしているのでイメージできるのですが、ちょうど彼女たちの世代の方々は、いわゆるリゾートバイトなどをしながら冬山に籠り、リフト券貸与の恩恵を受けながら、スキーやスノーボードをしまくる!という生活をする方が当時は多かったのです。 現在若い世代の方にはあまり見かけないワーク&ライフスタイルです。 これまで様々なジャンルの方を取材させていただきましたが、実はコロナ禍に新たな道を開拓された方が多いです。 そして成功されている。 それは決して火事場の馬鹿力ではなく、自分の生き方をしっかりと見つめ直し、コロナ禍をチャンスと見ることができた方々でした。 何を食べても美味しいとすぐに話題となった『Lagorot』では、顧客の7割が地元の方だそうです。 わずか2年余りで地域に根付くのは素晴らしいことです。 きっとそれだけ、おふたりの店への想いが強いということなのでしょうね。 ところで、店名『Lagorto』の意味を訊ねました。 なるほど、『洞爺湖を望む坂の途中にある菜園のようなレストラン』ということですね。 こちらはメニューのごく一部です。 Lagortoさんのメニューラインナップは、基本、お酒のつまみにもなるものが多いです。 それなのに、実は違いの分かるお子様にも人気なのだとか? パスタの具にご注目。 真狩佐伯農園さんとのつながりがあるからこその、ふんだんに使われた百合根! これ、都会で食べたらとんでもないお値段になります^^; なるほど。 『旅するイタリアン』というわけですね〜。 旅先では楽しく遊んだり、飲み歩いたりもしつつ、料理はガチで本物を提供する。 やっぱりファンキー! カッコいい!と思います。 めっちゃ喧嘩をするとは言いながらも、「二人でやりたいです!」とキッパリと話してくれました。 洞爺湖の『Lagorto』で食べるイタリアンはもちろん美味しいけれど、ふらりと出かけた旅先で、お二人に会えたら嬉しいなあ〜と思った筆者でした。 ―Lagorto情報― ・代表 木村香葉子 ・シェフ 利光優子 ・北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉54秋田ビル1F ・詳細はFBまたはInstagramよりご覧ください
Rietty
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隠れすぎな隠れ家的ショップ “ nico “ で肩のちから抜こ♪
夕陽好きや鉄道好きに、近頃ちょっと話題の北舟岡駅近く” nico “を訪ねました。 迎えてくださったのは陽子さん。 吸い込まれそうなほど大きな瞳で真っ直ぐ見つめながらお話をしてくださいました。 “ nico ”の前身は ” Linetta ” とその前は " ミニョンヌ+ " 初代 " ミニョンヌ+ " 時代は自宅ショップのはしりでした。 「隠れすぎてなかなか見つけてもらえないんです^^;」 と、陽子さん笑いながら言います。 周りは閑静な住宅街。 ここの道があることさえ、あまり知られていないのではないかと思います。 「探す楽しみっていうのはありますが、こちらは諦めて帰られてしまう方がいらっしゃいませんか?」 そんな筆者の投げかけに、こう答えてくださった陽子さん。 「確かにあります。でも、お散歩の途中で偶然見つけてふらりと立ち寄り、そのまま常連様になってくださることもあるのですよ。」 伺えば10年ほど続けて来てくださっている方もいらっしゃるそう。 海が見えるこの道は、多くの方のお散歩道です。 時々、走る列車を見下ろすこともできます。 のんびりと景色を楽しみながらお散歩をする途中で、ふいに現れるお洒落なお店。 ドアを開ければ別世界。 そして陽子さんの温かく明るい笑顔。 とっても贅沢な時間を想像します。 ここは、「海が見える場所に住みたい」という旦那様のご希望通りの場所です。 ところが陽子さん。旦那様への相談なしに、前身の “ ミニョンヌ+ “を作ってしまいました。 そして次は車庫を改装して “ Linetta “に。そして、カフェを併設させて "nico "に。それが、全て事後報告だというのが面白い ^^ ふんわりと優しい雰囲気の中に持つ、意思の強さを垣間見たお話でした。 " nico " の由来は予想通り、「ニコニコ」笑顔になって帰っていただきたいという想いから。 そしてもう一つ。 「実は、犬の名前に付けたかったのですが、却下されたんです。だから、店の名前にしちゃいました。」 と、いたずらっぽく笑うおちゃめな陽子さんでもありました。 ↑時々、こちらでワークショップも。1枚目の写真のリースはその時に作られたものです。 以前はこちらがカフェスペースでしたが、コロナ以降は休止しています。 ↑ハンカチやタオルなども人気です。 ↑雑貨は気持ちが明るくなるものや、絵本の世界の様なものを選んでいます。 服選びのコンセプトは「カフェや雑貨屋さんなどに行くときなど、普段よりちょっとお洒落をしたい時に着たい服」だそうです。 常連様をとても大切にされている陽子さんは、このコンセプトに合わせ、ご自身の好みと常連様の好みを足して2で割った様なラインナップにされています。 イメージされているターゲット層は、40代以上の方。 ちょうど、お店の前をお散歩されている年代です。 なので、そのくらいの年代の方が、優しく明るく美しく見える様な形や色のものを選んで仕入れるように心がけていらっしゃいます。 ↑出来るだけ顔まわりがスッキリ見える襟元の形に拘っています。 ↑どの服も上品で優しさが漂います。 そしてこんな話もしてくださいました。 「私、” 店 “が好きなんです。 店は私にとっては箱庭の様な存在。 自由に好きな様に作れる。 たぶん、それは何を扱っていたとしても同じで、とにかく” 店 “という器が好きなんです。」 箱庭という言葉に、はじめは「自分の城」という意味かと思いましたが、途中から「箱庭」という言葉を使った意味がわかりました。 それは、「自分の居場所」という意味よりも、あくまでも客観的に店を見て、外側から作り上げていく「箱庭」そのものなのでした。 陽子さんの想いが込められて作られた “ nico “という名の箱庭の世界。 隠れ家的な存在だからこそ、客様にとっても、その箱庭は特別な空間となって、優しい陽子ワールドに浸れるのでしょう。 最後に、「このお店を通してお客様や地域の方に伝えたいことはありますか?」と尋ねてみました。 「服は、自分はこういう人間ですよ、とか、人からこう見られたいという想いを表現できるアイテムです。 皆様にはnicoの服を通して、肩の力を抜き、気持ちの面でゆとりのある暮らしをしていただきたいと思っています。それには “ 優しさ “って大切だと思っています。」 陽子さんセレクトの服に囲まれていると、まさに優しさに包まれている様な気持ちになります。 =nico情報= *〜12/28 「冬服セール」50~30%off *冬休み 12/29~1/4 *2月下旬〜4月上旬 「ハンカチ・ふきんフェアー」 ・営業日 水曜日 金曜日 15:30~19:30 それ以外は11:00~15:00 ・休み 不定休 ・住所 伊達市舟岡町369-6 ・電話 090-7514-6185 instagram https://www.instagram.com/nico.4u/ ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)
Rietty
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