(2015年10月25日)「ブログ閉鎖中の話題」

親しくしていた学生時代の友人のHくんが、今年の2月に福島県で交通事故に巻き込まれて亡くなってしまい8ヶ月が経過した。私は彼とは親しくしていたので、その時の虚脱感は相当なもので、今でも時々、彼を思い出しては女房と話題にしている。


Hくんは定年後に始めたヨットで、小名浜港から世界一周の旅に出たこともあった。その時は「遭難して死ぬかもしれない。もう会えないかもしれない」と思い、みんなで見送りに行ったものだ。



京王線「永山駅」。家を出てから1時間半かかった。

10月になり、やっと彼のお墓が完成し、そして納骨も終った。
そこで、10月16日に同級生達とHくんのお墓参りに行くことにした。
お墓の場所は町田市にあるので、Kくんが事前に場所を確認をしてくれた。
そしてお墓参りを兼ねて、「Hくんのお墓参りと多摩丘陵散策」という企画を立ててくれた。



街道沿いの道をどこまでも歩く。左側は公園が続く。

集合場所は京王線の永山駅で、ウォーキング仲間の5人が集合した。
今回のウォーキングのコースは「永山駅」~「お墓参り」~「昼食・うなぎ屋」~「多摩センター・郷土資料館」~「多摩センター駅」という約10キロの行程である。
特に昼食の「うなぎ屋」がなかなか美味しいそうで、みんなが期待していた。



ここは珍しく法華宗の開発した霊園だった。

当日は急に天候が悪化して、朝から小雨模様の日となってしまった。
勝どき駅から大江戸線に乗り、新宿駅から京王線に乗り換えた。

社内は空いていたが、向かいに若い女性がいた。
その内に女性はハンドバッグから大きな手鏡を取り出した。



丘陵を段々畑のように3段に切り開いて、見渡す限りの墓が並んでいる。

何をするのか見ていたら、なんと化粧を始めた。周りのことなど全く気にしていない。
まるで自分の部屋に自分だけいるような気になっているようで、乗客なんか全く目に入らないようだ。


15分くらい化粧をしていたが、顔を上げたら化粧前とあまり変らなかったので笑えた。
こういう行動をする女性には、(偏見かもしれないが)あまり美人はいない。



Hくんのお墓はエレベーターを降りて、一番手前。

京王永山駅に集合した仲間の5人で歩き出す。雨は本格的な降りになって来た。
Hくんの墓は駅からかなり遠く、多摩丘陵を切り拓いて作られた場所にある。
だから、歩いて行くには坂道を登らなければならず、雨の中の1時間は辛かった。



うなぎ屋への道はキツイ上り坂を行く。

やっと到着した霊園はものすごく広く、彼の墓は上の方にあるのでエレベーターで3階まで昇る。
墓参りでエレベーターに乗ったのは、長い人生でも初めてだった。
真新しい墓の前で5人は手を合わせ、Hくんの冥福を祈ったのである。



都会では見られない「大根畑」に感激する。

(おまけの話)
Kくんの企画で、お墓参りの後は「鰻屋」である。
この鰻屋はお客が注文してから鰻をさばくので、1時間は待つそうだ。
そこでKくんは店に到着する頃にうなぎが焼き上がるようにとの思いやりで、霊園を出る時に店へ携帯電話で到着時間を知らせていた。


雨の中のウォーキングは、かなりキツイ。しかも店への道は上り坂であった。
予定の時間では行けそうになく、2度も店に時間変更をした。




途中には柿も食べごろを迎えていた。秋を感じながらうなぎ屋へ向う。


霊園から1時間も掛けて、やっと目当てのうなぎ屋へヨロヨロと到着する。
出て来たうな重は天然物のうなぎを使っているそうで、とても美味しかった。
うなぎ屋での話題はHくんのことから、我々のこの先の話題へ移る。
そうすると、どうしても最後の話題はお墓となってしまうところが悲しい。



やっと到着したうなぎ屋「四季の詩」。 ランチのうな重は2270円。

みんなそれぞれに守るべきお墓を持っているようだが、この先は果たして子孫が続けて守ってくれるかどうか分らない。「将来、無縁仏になってしまうより、橋本のロッカー方式の納骨堂も悪くないのかもしれない」という結論に達した。K君の企画で、お墓参りの後は「うなぎ屋」である。店に到着する頃にうなぎが焼き上がるようにとのK君の我々への思いやりで彼は霊園を出る


食後は雨でもあるので、この先の企画は止めにして多摩プラザ駅近くで定番のお茶とケーキで一休みして解散となった。そこにHくんが居ないのが寂しかった。



帰りは多摩プラザ駅から。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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