心の伊達市民 第一号

冬の会津を行く(3)・・雪の大内宿  

3日目も早くから起きてしまった。なにしろ寝る時間が早いのだから。
仕方ないので温泉に入りに行った。午前6時というのに、先客が5人もいた。
露天風呂に入り、冷気を浴びながら雪見温泉を楽しむ。
風呂から出て、午前7時の回の朝食会場に行った。




                                            朝食にはビニールの手袋をしなければならない。


この旅館のコロナ対策は「やり過ぎ!」という感じである。
旅館に入る時に検温、手指の消毒をするのはまあ普通だろう。
部屋にも風呂場にも消毒液が置いてある。お土産売り場にも置いてある。
朝食会場では予想外の対応に驚いた。




             「芦ノ牧温泉駅」はネコが駅長である。


朝食はバイキング方式で、会場入り口で手指の消毒。
その後、各自が箱からビニールの手袋を2枚取り出してそれを両手にはめる。
沢山の料理が並んでいるところで、手袋をしたままトングや割箸やスプーンなどを使うのである。


もちろん、席に着くまではマスク着用である。
これじゃコロナに罹りようが無い。しかし旅館業界では異常な世界が出現している。




                      「大内宿」のメインストリートは人影が少ない。


前日の夕食の最後が蕎麦だったので、腹が減っていた。
いつもは食べられないような量の食べものを、皿に取ってしまった。
でも残すことも無く、全部食べてしまった。
普段はバイキング料理はあまり好きではない私だが、今回は例外だった。




                     開いている店はわずかだ。暖房とドア解放には無理がある。


9時20分に宿のマイクロバスで、芦ノ牧温泉駅まで送ってもらう。この駅には「ネコ駅長」がいる。
どこが始めたのか知らないが、アチコチの駅に「ネコ駅長」がいるが、少し食傷気味である。
30分くらい待ち時間があるが待合室はネコグッズ売り場で、やっと列車が来た。




          小高い場所から見下したら、観光客が大勢いた。         後で分ったが、クラブツーリズムの観光バスが着いたところだった。


20分ほどで湯野山温泉駅に着く。
そこからは10時20分発のマイクロバス、「遊猿号」で大内宿へ向かう。
乗客は5人で、15分くらいで到着する。


大内宿はコロナの影響か、観光客も少ないし開いている店も少ない。
中央の通りを端まで行って、小山の途中まで登って宿場全体の写真を撮った。




                       なにしろ寒い。それは「氷柱」を見れば分かる。


当初の計画ではここで2時間半を過すつもりだったが、休む場所が無い。
今回の旅で、ここが一番寒かったので、諦めて滞在を1時間にしてバスに乗った。
大内宿に来たのは今回で3回目なので、「まあいいか」とした。


駅に着いたら、次の列車は1時間以上も待つ。
駅舎の隣には「足湯」があるが、寒いので見るだけにした。
狭い待合室には囲炉裏が切ってあり、赤々と火が燃えているが煙くて参った。




                  名物の「ねぎそば」は食べる時間が無かった。


やっと来た列車に乗って、会津若松に向かう。
会津若松駅で郡山行きの列車を待って、郡山駅ではeチケットなので予約時間まで2時間も待った。
田舎は列車の本数が少ないので、待ってばかりの旅だった。


旅館で魔法瓶に熱いお湯を入れて来たので、待合室ではお茶を入れ、お菓子を食べながら本を読んで待った。こんな時間もいいものだと感じたのであった。




                    「湯野上温泉駅」の駅舎は藁ぶき屋根だった。


(おまけの話)
午後4時36分頃に郡山駅に新幹線が入って来た。
指定席の8号車1番E席に座る。またお茶を飲みながら、今度はタブレットで気になることを調べていた。
列車が停車するごとに、サラリーマンが乗って来る。
私の隣の席にも乗って来た。振り返って後ろをみたら、満席だったのには驚いた。




                     待合室の囲炉裏の火が赤々と燃えて風情があるが、煙たくて参った。


殆どが出張帰りのサラリーマンのように見える。
「コロナで自粛」とか「リモートワークなんて、どこの話だ」という感じがした。
彼等はビールを片手に、スマホを操作している。何を見ているのだろう?


今回の私の旅で感じたことがある。それは「Go travel」は感染者を増やさない。
それよりは「Go to eat」の方に問題があると、自分の体験から思う。




                    第3セクターの「会津鉄道」は、若者受けの企画を色々と出している。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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