少し前に【パブリックアートを愛でる】で千代田区のアートを取り上げたが、私が住むのは中央区なので今回は中央区でパブリックアートを探してみた。
先ずは私が毎日のように見ている、地下鉄「勝どき駅」前の広場にあるアートである。
金属製の三角形のような形で、銀色に輝いている。表面は色々な形に型抜きされている。



勝どき駅前の作品「記憶のシルエット」


いつも横を通る時に「これはなんだろう?」と思っていたが、いつも素通りしていた。
このブログを書くために地面に埋め込まれたプレートを見たら、作者は「土田公雄」で作品名は「記憶のシルエット」だった。


解説文が無いので意味が良く分からないが、多分、芸術家らしい思いがこの作品に込められているのだろう。私がここへ越して来る1年前に設置されたようで、私は11年間もこの作品を見続けている。



スーパーマーケット横の作品「2Mのペットボトル」


今回はジックリと作品を見て、更に三角形の中に入ってみた。
中に入り上下左右を見回すと、型抜きの穴を通して太陽の光が見えた。
なぜか外の喧騒が無くなり気持ちが落ち着き、とても心地良くなって来た。


でも作品名にあるような「記憶」は蘇らず、「シルエット」も感じなかった。
これは私が芸術家でないからだろうと、1人で納得して外へ出た。



はとば公園の作品「my sky hole 92-6 水の情景」


その少し先のスーパーマーケットの横に、巨大なペットボトルが置かれていて、その上に三毛猫が乗っている。これも地面に埋め込まれたプレートを見たら、作者は「KOSUGE」で、作品名は「2Mのペットボトル」だった。


この作品に込めた作者の思いは分からないので、チャンスがあれば聞いてみたい。
でもアートというものは、それぞれの人が自分で感じれば「それで良い」のかもしれない。



築地のオフィスビル前の作品「獅子頭」


勝鬨橋を渡って川沿いに右に行くと、「はとば公園」がある。
ここには巨大なステンレスの球があり、中心に穴が開いている。
隅田川側には2つの穴、町側には1つの穴がある。どういう意味があるのだろう。


ここへ来ると、私はいつも球に自分を映して記念撮影をする。
この作品が何か分からないままでは落ち着かないので、中央区役所にメールで問い合わせてみた。
その回答は「おまけの話」で。



築地えとビル前の作品「作品名は不明?」


築地の裏通りを歩くと、大きな石の獅子頭がビルの前にドッカリと置いてある。
その先の「築地えとビル」は窓の上にぐるりと干支の彫刻が張り巡らされている。
表通りに出て築地川公園に行くと、そこには2つの銅像がある。


犬の銅像と女性像である。犬は「名犬チロリ」というそうで、殺生寸前のところを助けられセラピードッグとして活躍したそうだ。女性像はタイトルは「月を呼ぶ」だが、意味がなんだかよく分からない。



築地場内市場のホテルの壁面の「鯛」


晴海通りで築地市場の横を通ると、巨大な鯛の絵が目に入る。
これは築地場外市場の中にあるホテル「TOKYU STAY」の壁画である。
他にも銀座通りには小さなエンジェル、モンキーなどもある。
このモンキーは伊達市出身の芸術家の「渡辺元佳」の作品である。


最後は数寄屋橋公園の「若い時計台」で、言わずと知れた「芸術は爆発だ!」と叫んだ岡本太郎の作品である。芸術を訪ね歩き健康には良い散歩だったが、謎ばかりが増えた中央区のアートだった。



築地川公園の作品「月を呼ぶ」


(おまけの話)
「はとば公園」の球の質問を区役所に出したら、その日の内に回答が届いた。
【1、作者名は「井上武吉」です。彼はステンレス・スチールの球体や石と金属による多数のモニュメントを世に送り出しました。箱根彫刻の森美術館の設計を担当したことでも知られているそうです】。
2、作品名は「my sky hole 92-6 水の情景」です】。



銀座の4丁目の横道を入るとある作品「猿結参道」


【3、作品ですが、当時設置した担当からはニチレイ東銀座ビルに設置した後に、「はとば公園」にも井上武吉のモニュメントを設計にも取り入れることになったと聞いています。
【4、球にある1つと2つの穴の意味ですが、詳細な穴の記録は手元にはありません。球にある穴は井上武吉の作品の中で、付いているものと付いていないもの、穴が空いている方向は様々あるようです。井上先生の好みではないでしょうか】。



銀座4丁目のビルの陰から覗く天使像


そして返信メールの最後に、思い掛けない文章があった。
【一点こちらからご質問があります。こちらは取材でしょうか?それとも興味や個人の趣味からの質問でしょうか?もし、どこかで公表されるようでしたら教えて頂きたく思います】。


こんな質問が来たのが初めてなのだろう。私からは『個人的な興味です。出来たらオブジェには作品名と作者名を書いたプレートを付けて欲しい』と返信したのである。



数寄屋橋公園の作品「若い時計台」


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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