心の伊達市民 第一号
最後の江戸東京博物館
両国にある「江戸東京建物館」が大規模改修のために、長期の休館になると知った。
そこで閉館になる前に、「もう一度、見ておこう」と思い出掛けて行った。(3月16日)
ここの常設館の中にある「江戸の町」のジオラマが私は大好きで、たまに行っては眺めたり、写真を撮って1人で喜んでいる。色々な陳列品があるが、他のものにはあまり興味が無い。
見学者と人形の大きさを比べると、人形が凄いのが分かる。
両国へ行くには、我が家の前から都バスに乗って「両国駅前」で降りれば目の前である。
両国へは「勝どき駅」から大江戸線でも行けるが、大江戸線は東京の地下鉄の中で最後に作られたので地下深くを走っている。
だからかなり深くまでエスカレーターや徒歩で行く必要があるので、都バスで行けるところは時間は掛かるが私は都バスにしている。日本で一番深い地下鉄駅は「六本木駅」ではないかと思う。嫌になるほど、地下深くまで行かないと乗れない。
日本橋を渡る人達
シニアの入場料は300円と安い。以前は誕生日は無料だったが、今年から有料になったようだ。
入場券を買って、エレベーターで6階の常設展示室に行く。
目の前に巨大な木造の橋があるが、これは昔の「日本橋」を資料を基に再現したものだそうだ。
ただ長さだけは、場所の関係で半分になっている。
日本橋界隈の賑わいを再現してある。
日本橋を渡ると、目当てのジオラマがある。
どうもこの時期は中学校の修学旅行のシーズンらしく、どこへ行っても学生だらけである。
オミクロンの蔓延中なのに、修学旅行は中止にならないようだ。
修学旅行の決行の理由は分からないが、旅行会社、先生、生徒、保護者、教育委員会の話し合いで決めたのだろう。分科会の尾身会長がこのことに付いて、なにか発言したのを私は知らない。
ここは現在の中央通りか?
ところで、肝心のジオラマである。
学生たちが群がっていて、思うように見たり写真を撮ったり出来ない。
しばらくは諦めて、修学旅行生の波が去るのを待つしかなかった。
生徒が大声で騒ぐのを先生が注意している。やがて彼らが去って、私の出番となった。
人形のアップ写真を撮るために、一眼レフカメラを持参した。
このジオラマの素晴らしいところは、町並みも良いが人物が良い。
人物はかなり小さいのだが精巧に出来ていて、江戸の町民の姿を映し出している。
道路には町人、侍、商人、駕籠かき、荷車、人夫、食べ物屋、町娘、浪人、見世物など、雑多な人達で溢れている。
これを丁寧に、精巧な人形で作ってある。よく見れば、必ず驚くはずだ。
ゆっくりと見ていても、なかなか飽きない。こんなに熱心に見ているのは私だけだ。
夫婦で庭の松の手入れか? 洗濯物の干しものか?
展示場は5階と6階で、入口は6階で出口は5階となっている。
ジオラマを十分に堪能してから5階に降りた。
出口に向かうとそこには実物大の芝居小屋があるが、これはハリボテで表側だけである。
丁度、日本橋から見下ろす場所に芝居小屋があり、私はここも好きで自撮りで記念写真を撮る。
修学旅行生たちは興味が無いのか、疲れたのか、日本橋の下のベンチで休んでいる。
そして30分くらいの滞在時間で外に出た。
実物大の芝居小屋は素晴らしい。
(おまけの話)
江戸東京建物園でジオラマだけしか見ないので、その後の時間が余る。
そこで大相撲が行なわれているはずの、国技館に様子を見に行くことにした。
ところが近付いても開催中の幟旗が見えない。ネットで調べたら、大阪で行われていると知った。
そこで開いていた相撲土産店に入ったが、お客はいないし欲しいものも無かった。
両国国技館の切符売り場(日本相撲協会)
私の知っている時代の横綱は「若乃花」と「栃錦」の対決だった。
でも今から思うと、「立ち合い」で両手をつかないで始まってしまっていた。
だから「はたき込み」という技はあまり見られなかったように思う。
いまは両手をついてから立ち上がるが、その代りに朝青龍の「張り手」や「かち上げ」が嫌だった。
白鵬はキレイな相撲をとっていたが、晩年にはやはり「かち上げ」が目立った。
若い力士が横綱に「張り手」をしたら、どうなるんだろう?
国技館の前のマンホールの蓋は「セキトリくん」
相撲は国際化が始まったのが早かった。最初はハワイ出身者だったが、その後に続いたのはモンゴル、ブルガリア、エストニアなどで強い力士の殆どが外国籍である。
モンゴル人で小結などなった旭鷲山と、エストニア人の把瑠都は国に帰って国会議員になった。
日本人力士で国会議員になる人はいないが、プロレスラーではいる。
「何が違うのだろうか?」と考えながら、都バスに乗った。
JR「両国駅」の石像
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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