ブログ閉鎖中の話題(2017年8月11日)

少し前に「このハゲー!」と、車を運転中の秘書に向かって叫んだ国会議員がいた。
その他にも聞くに堪えない言葉を発していた。
男でも「そこまで言わない」と思うのだが、これが女性議員だから呆れた。
その言葉を録音されてTVで放送されたら、本人は仮病を使って入院してしまった。

(今回の写真はメジャーではない場所の浅草です)


路地裏のうなぎ屋「江戸定」



彼女の経歴は素晴らしく、東大~ハーバード大学院~日本政府一等書記官~復興大臣政務官~衆議院議員とエリートを絵に描いたような女性である。
しかも「このハゲー!」という言葉は「2017年の流行語大賞」に選ばれそうだが、彼女の両親、亭主、子供達は恥かしくて今後は隠れて生活をしていかなければならなくなった。


定休日には店のシャッターに情緒溢れる絵が見られる。



「このハゲー!」は差別用語だろうか?
日本の放送局では自主規制として「放送禁止用語」というものを決めている。
それを調べてみたら、「禿(はげ)」は放送禁止用語ではないと分かった。
でも「ハゲー!」はどうなんだろう?


下町の大衆演劇の劇場「木馬館」。



最近は人権派と称する人達が、何かあるとすぐ騒ぐ。
テレビ局もスポンサーも騒がれたくないので、必要以上に差別用語を使わないようになった。

先日の浅草紹介のタウン誌に出ていた話だが、浅草に縁のある有名人2人の対談で、浅草寺の横にある石碑に書かれた文字に付いて話していた。
『今の時代は「群盲、象を撫でる」も禁止なのか?』


喜劇王「曾我廼家 五九郎」の顕彰碑の「ノンキナ トウサン」。



この石碑は浅草の喜劇王と呼ばれた曾我廼家 五九郎の顕彰碑で、彼が主演をした「ノンキナトウサン」が描かれていて、彼が好きだった言葉「郡盲撫象」が書かれている。
人権派の人達は、まだここまでは気が付いていないのか?
でも、この意味を簡単に説明するには、どうすればいいのか?


江戸時代に流行った酒屋、米屋の人足たちが力自慢で持ち上げた石。



放送禁止用語には大量の言葉が指定されている。
体の欠陥を撞くような言葉は、もちろん禁止である。
例えば、「めくら」は「目の不自由な人」である。まあ、これは許せる。

では「めくら判」はどうすれば良いのか?
「目の不自由な人の判子」ではないし、解説によると「ろくに見ないで判子を押す」とあるが、これは「めくら判」の解説でなく「めくら判を押す」の解説になる。


映画の弁士の顕彰碑。



「つんぼ」も駄目だから、「つんぼ桟敷」はどうするのか?
「唖(おし)」も駄目だから、「唖然とする」も駄目か?
「片手落ち」も駄目だと書いてある。これを最近では「手落ち」と言うそうだが、それでは意味が通じない。コンプライアンスと言われれば反論も出来ず、全て片付く社会は息苦しい。


私のお気に入りの日本の洋食店「ヨシカミ」。



(おまけの話)
では勝新太郎主演でヒットした映画「座頭市」の「座頭」は差別用語か?
調べてみて、驚いた。江戸時代には盲人にも階級があったのだ!

当時は社会保障制度が整備されていなかったので、幕府は障碍者保護政策として職能組合の「座」を設けて排他的、かつ独占的職種として「琵琶法師」を容認したのである。
座には検校、別当、勾当、座頭の4階級があり、座頭は一番下の階級である。座頭市は「座頭の市さん」であり、「市」は彼の名前である。


昔のレコードを売る店があった。



私は映画は好きだが、あまり日本映画は見なかった。
日本映画の古い題材には差別用語のオンパレードである。
当時は差別用語とは思っていなかったのだろうが、差別というより的確に状態を表す言葉であって、現在でもその方が分かり易い。差別はいけないが、区別は必要であろう。


浅草の人力車の老舗「時代屋」。



表向きは差別に厳しい態度を取っているアメリカの、現在の事情はどうなんだろう?
私が53年前にNYに住んでいた時は、グレイハウンド・バスに乗ると黒人は後ろの席だった。 ハリウッド映画では西部劇の制作を止めた。インディアンの虐殺をしていたことがバレるからだ。

でも最近のアメリカ映画で目に余るのは、「Fuck you!」のセリフが多過ぎることだ。
意味も無く「Fucking 〇〇〇」なんて言っているように聞こえる。
これは差別じゃないのか? アメリカ人の読者に聞きたい。


太ると分かっていても食べてしまう甘味処「桃園」


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,396,895

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,396,895

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ