心の伊達市民 第一号

腹を立てながら、下り坂を行く

ブログ閉鎖中の話題(2014年4月9日)

最近は友人達と集まると、話に出るのは決って『病気』のことである。
私もアチコチと体に問題を抱えているが、それは年相応なので気にしない。
亡くなる友人も増えて来たし、入院した話など山ほどある。


トリトンスクエアの動く歩道。アチラの世界に入って行くような感じがする。(晴海)



ボケの話も良く出る。
「最近X君に会ったが、ボケて来たぞ!」などと聞くと、自分は大丈夫かと心配になる。「次は〇〇君じゃないか?」などと、その場にいない者が被害者になる。
みんなボケを恐れている。 ウォーキングはボケに良いらしいと聞き、私は一生懸命に歩く。


太るのが嫌でケーキは控え目にしているが、時々、我慢が出来なくなる。(銀座)



今さら、前向きな話というのは殆ど無い。
他に出る話は「世の中の不合理」とか「日中、日韓関係」の腹立たしさである。
これは私の世代では解決出来ないだろうから、次世代に任せる。

少し前の話題では、「冷凍食品への農薬混入事件」がある。
「最近の日本人はこんなことをする奴が出て来たか!」と腹が立つが、その背景にも話が及ぶ。


コーヒーと生クリームのシュークリームのセット。(吉祥寺)



我々の年代の者が共通して指摘している問題が、「働いていない厚生年金受給者の我々の方が、現役で一生懸命に働いている非正規労働者人より収入が多い」という不条理である。我々の年金額を減らされても困るので、会社は彼らの賃金を上げるようにして欲しい。


榮太樓の「金つば」を食べる。(日本橋)



これは元を正せば、「派遣社員制度」というものが導入されてから、目立つようになった。「労働者が色々な働き方を選べるから良い」という考えで導入されたようだが、今になってみれば、世の中は非正規労働者だらけとなってしまい、安い賃金の為に結婚も出来ない人が増えている。


今川焼。(人形町)



一方で、現役の時には真面目さに欠けて、国民年金の掛け金を支払わない人が多くいる。国民年金の対象者は零細企業や個人営業の人達なので、収入もあまり多くない。
その中から頑張って国民年金の掛け金を支払い、老後に支給される年金額では生活できない。


茂助だんご。(築地場外市場)



国民年金など無視していた人が老後は生活に困り、生活保護を受ける。
それなのに真面目だった人の国民年金は生活保護費の半分くらいという不条理がある。これはまるでイソップ童話の「アリとキリギリス」のような話だ。
イソップ童話との違いは、「キリギリスは国が助けてくれる」というオチが付く。 
なにか変だ。


外でコーヒーを飲むと、どうしても一緒に何か食べたくなるので困る。(晴海)



(おまけの話)
同級生で作家の嵐山光三郎くんが書いた本に、「下り坂繁盛記」というのがある。
友人の宣伝をするわけじゃないが、定年を迎えた人には是非とも読んでもらいたい本である。

現役を引退すると、「もう人生は終った」というようなマイナスのイメージがある。
女房にとっても収入の無くなった亭主というのは邪魔者に見えるだろうし、本人もなんだか寂しい気持ちになる。


ドーナツなどは最も健康に悪いと知りつつ、食べてしまう。(門前仲町)



しかし、彼の本を読んで私も気持ちが楽になると同時に、発想の転換が出来た。
彼の言うには、『現役の時は辛い上り坂を一生懸命に自転車で登っていたようなものだ。そしてやっと頂上に辿り着いたのだから、今度は下り坂となる。


桜が咲くと、やはり「桜餅」と「柏餅」が食べたくなる。困ったものである。(巣鴨)



これはよく考えてみれば、『もう自転車を漕がないでも、スイスイと下ってくれるのだから、こんな楽しいことはない。大いに下り坂を楽しもう』というものである。これは確かにその通りである。

ただ、気を付けてブレーキを握っていないと、どこかに衝突してしまう恐れもある。
それは、金、酒、博打、女と言いたいところだが、私の場合はそれも無いので、もう殆ど問題は無いようだ。


ショーケースの中のケーキ。どれも美味しそうだ。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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