心の伊達市民 第一号

仏像とゲームキャラクター 


11月5日に同級生が以前に専務理事をしていた、「東京工芸大学」で行われる公開講座に行ってきた。講座は午後1時30分からなので、大江戸線の途中駅の「青山一丁目」で下車して神宮外苑の銀杏並木の様子を見に行った。
神宮外苑は駅から歩いて、5分くらいの場所にある。
天気も良くポカポカ陽気なので、青山通りを歩く人も大勢いた。


 神宮外苑の銀杏並木



神宮外苑に着くと、土曜日ということもあり、大変な人出であった。
車は違法駐車しているし、道路に出て写真を撮る者もいる。
少し前まではカメラでしか銀杏並木を撮影出来なかったのが、最近のスマホの普及の影響か、誰でも撮影できるようになった。これが良いことか悪いことかは難しいが、マナーの悪い人が増えたことは確かである。


歩道にはまだ落ち葉が少ない。



最近の「日本人も変った」と感じていることがある。
人物撮影の時に、女性が大胆にポーズを取るようになった。
大勢の人がいても平気でポーズを取る。撮影する男の方も平気である。

先日も混み合う銀座4丁目の交差点のところで見た光景であるが、新婚カップルが女性はウェディング・ドレスで、男性はタキシード姿でプロカメラマンを雇って記念撮影をしていた。最近はアチコチでこういう輩を見るようになったが、古い時代の私は「嘆かわしい」と感じるが私が変か?


木の根元には落ち葉が積っている。



話が逸れてしまった。
神宮外苑の銀杏並木の美しい時は、銀杏の葉が地面いっぱいに落ちて「黄色の絨毯」になる時だ。いまはまだ落ち葉も少ないし、緑のままの木の方が多い。
しばらく時間つぶしに写真を撮ったが、あまり綺麗ではなかった。
もう少し経って一面が黄色の絨毯になったら、夜にでも来ようと思っている。


 カフェの前には違法駐車の車が。



(おまけの話)
神宮外苑から大江戸線に戻り、中野坂上で降りる。そして改札を出たところの店で「釜揚げうどん」を食べた。山手通りを甲州街道方面に向かって歩くと、数分で右側に成願寺がある。このお寺で私は11年前まで「仏像教室」に通っていたが、引っ越しと同時に教室を辞めた。

成願寺の前まで来たら、寺の入口に案内看板が出ていた。
「なにかな?」と思ったら、「小さな仏像展」とあった。
これは私が通っていた教室の、「作品発表会」だと分った私は中に入って行った。


  成願寺の「仏像展」の会場は半地下。



半地下の会場に入ると、懐かしい先生の「仏師・榎本宣道氏」がいた。
先方からすぐに気が付いてくれて、手を上げた。
挨拶を済ませ、展示してある作品の数々を見て廻った。「上手あり。下手あり」だった。

私が在籍していた頃にハワイで展示会を行ったことがあるが、その時に一緒に行ったXさんがいた。少し話をしたがあの頃の元気さは無く、思い掛けない場所で年月の長さを感じた。先生と記念撮影をしてから、公開講座に急いだ。


 生徒達の作品が並べられていた。



これは毎年、春秋の2回、土曜日の4日間で行われる「マンガ」、「映像」、「アニメ」などを学ぶ講座である。
公開講座の時間が迫っていたので、焦って近道をした。(つもりだった)
ところが曲がる道を間違えたらしく、迷子になってしまった。

汗ビッショリでやっとのことで教室に着いた時は、既に授業は始まっていた。
今回のテーマは「様々な分野と技術から作られるゲームキャラクターの動き」で、私の生活には関係無いが面白そうだと思っていた。


東京工芸大学の6号館で講座は開かれている。



先生は芸術学部ゲーム学科の金久保教授であった。
いまや大学でゲームを教える時代となったことに驚くと同時に、「時代は変った」と痛感した。授業は午後1時30分から3時までで、途中で10分間の休憩が入る。
180人入りの教室に120~130人の参加者だったが、90%くらいが高齢者であった。
みんなも私と同じで「ボケ防止」で、聴講に来ているのではないかと思う。


 教室はこのお洒落な階段を上った2階にある。



先生は良く通る声で、分かり易く話してくれるので助かる。
前半は「モーションキャプチャとは」というもので、これは実空間における運動情報を数値化する技術の話だった。

これを最初に見える形で表したのが、1882年の「クロノグラフ銃」であった。
初めて人間の動きを映像で連続に捉えたものだそうだ。それが更に進み、デジタル化された。当初は科学として考案されたものが、時代と共にデジタルゲームの世界で利用されるようになったのだそうだ。


 講座開催中の教室。



後半ではゲーム開発に活用されている動画の撮影の話で、とても面白かった。
ゲームなどに登場する格闘技などに使われている技術に利用されているのが、赤外線マーカーである。
人間の体の各部に特殊なマーカーを付けたスーツを着て、それで運動をする。
するとそれを何台ものカメラが捉えて、それをデータ化する。
そしてゲームのキャラクターをそのデータ通りに動かすのであった。

実際の赤外線マーカーを装置した特殊スーツを手に取ってみたが、技術の凄さを感じた授業だった。こんな素晴らしい授業を無料で公開してもらい、全く「ありがたい」と思いながら家路に着いた。


サンプルで生徒間に廻された赤外線マーカー・スーツ。

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    へ―これが無料とは!
    その気になれば(好奇心をもっていれば)いくらでも学べる機会がありますねー!ありがたい。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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