新宿に用事があったので、出掛けて行った。
大江戸線はサークル状になっているので、勝どき駅から新宿へは「六本木方面行き」でも「上野方面行き」でも行ける。だが「上野方面行き」の方が数分、余計に時間が掛るが、今回は上野方面行きに乗ったので西新宿駅に到着する。

西新宿駅の改札口を出ると、エスカレーターがある。
このエスカレーターは何度乗っても可笑しく感じる。
小さな子供の為かベルトに「たちどまってね」、「しっかりつかまってね」、「ぎゅ」などのサインが連なっている。私は思わず、ベルトを掴んでしまうのである。


大江戸線「西新宿駅」のエスカレーター



エスカレーターを降りると、目の前に「ツーリスト インフォメーション」があり、入口の横に人形の「AI」が待ち構えている。乗客は誰も見向きもしないで、先を急いでいる。以前に私はここで人形に質問を投げかけてみたことがある。

普通の質問では楽しくないので、「どこか美味しい蕎麦屋はありませんか?」と、マイクに向かって話をした。その答えは「分かりません。違う質問をして下さい」だった。


エスカレターを降りたところにある「AIインフォメーション」



その先のエスカレーターで上ると、地下2階の地下道となる。
そのまま進めばJRの改札口、右へ行けば小田急デパートであるが、私は左に曲がる。
そこにあるのは地下鉄「丸の内線」の新宿駅の改札口であるが、更に進む。

すると右手の壁一面に巨大な広告が現れる。これは時々、入れ替わるが、ほとんどの場合、若向きの広告である。地下通路の真ん中の柱には大きな液晶画面が埋め込まれていて、はるか先まで同じ映像が映し出されている。


新宿駅西口地下道の壁の広告



そのまま進むと、右手は高級果物屋の「高野」があり、左は本屋の「紀伊国屋」の入口となる。更に進むと右側は「丸井」で、左側は「伊勢丹」となる。
その辺りで右側から地上に出てみる。そこは新宿三丁目の交差点である。

信号機の向かい側のビルに、巨大なアニメ風のアートが描かれていた。私はこれは初めて見た。アートの斜め向かい伊勢丹で、この辺りでは威容を誇っている。


新宿3丁目交差点にある巨大なアート



信号を渡ると、すぐの右側に「追分だんご本舗」がある。
家を出る時に女房に『「追分だんご」を買って来るよ』と伝えておいたので、店に入った。この店の「だんご」は美味しいが、値段は高い。

私がたまに買う門前仲町の和菓子屋は、1串に大きなだんごが4個付いていて「140円」である。一方の「追分だんご」は3個で、しかも半分くらいの大きさで「205円」もする。私はどちらもあまり変りはないように思っているが、女房は『粉が全く違う』と言う。きっと、そうなんだろう。


 「追分だんご本舗」



「追分だんご本舗」で、「みたらしだんご」を4本と、「こしあんだんご」を2本買った。そして先を急ぐ。その先の右側は文房具や画材用品で有名な「世界堂」がある。
以前はここで写真を入れる額縁を買ったりしていたが、今は有楽町の「ビッグカメラ」で買うようになった。

その先の信号を右折すると、右奥に「新宿御苑」の「新宿門」が見えて来る。
いまはまだ花も無く、新緑も無く、紅葉も無いので門の前に行列は出来ていない。


新宿御苑「新宿門」



新宿御苑に行ったのには理由があるが、それは(おまけの話)で。
御苑を出たら12時を少し過ぎていた。いつも新宿へ行くと、ランチで迷う。
天婦羅屋の「船橋屋」へ入るか、ジンギスカンを食べるために「根室港」に入るか、或いは「蕎麦」にするか?

昼にご飯を食べてしまうと、夕食までにお腹が空かないので困る。
特に今回は「追分だんご」を買ったので、それを家で食べるのだからと思い「蕎麦」にした。若い頃なら気にすることもなかったのにと思うと、「年はとりたくないなー」と感じる今日この頃である。


  「イカ天ざる」(550円) 



(おまけの話)
さて、ここから新宿御苑の話になる。
ネットで見たと思うが、新宿御苑に「落羽松(ラクウショウ)」という木があり、その根が地面からタケノコのように生えている写真を見た。私は今までに何回も新宿御苑には行っているが、「落羽松」というのは聞いたことも見たことも無かった。

場所は新宿門から入り、すぐ右手の道路を200メートルほど進んだところにあるらしいと分った。これは「是非とも見に行かねば」と思ったのである。
細い道を進むと、巨木がたくさんある。巨木さが分かるように、記念撮影をした。
新宿御苑のことは分かっていると思っていたが、このエリアだけは来たことが無かった。


新宿御苑の巨木の前で



現地に行ってみて驚いた。地面から大量の「蟻塚」のようなものが生えていた。
そこにあった説明板には次のように書かれていた。
『秋になると枝が鳥の羽のように落葉することから、落羽松といいます。地面にゴツゴツとタケノコのように並んでいるのは「気根」といって、ラクウショウの根から出ているものです』

『地上や水面上に出て、酸素を取り入れる働きがあります。ここのラクウショウは明治時代に植えられたもので、100年を越える大木です。日本国内でこれだけ古く、また気根も美しい発達をしたラクウショウは大変に珍しく、価値の高いものといえるでしょう』。 


 「ラクウショウ」の気根



今度は枝が「鳥の羽のように落ちる」秋に来てみようと思った。
新宿御苑は何度も来ていて知っているので、他の場所は見るつもりが無かったので帰ることにした。帰りは同じ道ではなく、ラクウショウの先から帰ることにした。

道の途中に桜が咲いていた。木に付けられた名札を見たら、「薩摩寒桜」という名前だった。早咲きの「河津桜」よりも早く桜を見た。まだまだ知らないことが多いので、足が動く間はブログのネタを探して歩き回ろうと思った。 


 不気味な「ラクショウ」の気根


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. 返信

  2. Shinji
    Shinji
    返信

    実家が新宿駅から約3キロだったので、新宿のことは懐かしいです。新しいものと昔からの古いものが競って、相変わらず活気が感じられます。
    ラクウショウは説明書きが無ければ、確かに気味が悪いです。

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