
心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2014年1月20日)
東京都が70歳以上の都民に、格安でプレゼントしてくれている「都営交通に全て乗れるパス」がある。パスの名称は「東京都シルバーパス」という。
都内に住んでいると、時間さえ気にしなければそのパスでどこへも行ける。
マンションに住む友人から、「このパスを使って、舎人ライナーに乗りにいかないか?」と誘われた。
「舎人ライナー」というのは、都営の公共交通機関である。
東京都は「地下鉄」、「都バス」、「都電荒川線」、「舎人ライナー」という4つの交通機関を持っている。
普通の人は3つまでは知っているが、「舎人ライナー」は初耳かもしれない。
今年一番の冷え込みという朝に、マンションの前から「亀戸行き」の都バスに乗り、本所吾妻橋で降りる。
そこから都バスを乗り換えて、「日暮里行き」バスで日暮里駅に行く。
ここまで約50分掛かった。日暮里駅まで腹ごしらえをして、舎人ライナーに乗る。
荒川区の日暮里駅が舎人ライナーの始発駅で、終点は足立区の「見沼代親水公園駅」である。私は舎人ライナーには乗ったことが無いので、今回が初体験である。
電車は「ゆりかもめ」と同じ方式で、高架上をゴムのタイヤで走る「新交通方式」である。終点までは21分で、見晴らしが良いので、なかなか快適な旅である。
途中駅の「熊の前」で、都電「荒川線」と交差する。早稲田に行くには、ここで乗り換える。これに乗って分ったことがある。「東京都は金持ちなんだなー」と実感出来る。
終点の見沼代親水公園駅までは約20分で、電車を降りたら駅の周りには何も無い。
親切そうな地元のオバサンがいたので話をした。「舎人ライナーが出来るまでは、ここは陸の孤島だったんです」ということだった。確かにその雰囲気が残っている。
この辺りは地価も安いらしく、「4LDKで2850万円」などという看板が見える。
家々も小さな建売がびっしりと並んでいて、住民の所得もあまり高くないように感じる。でも、念願のマイホームなのだろう。 玄関先の駐車場には軽自動車が見える。
若い人達が頑張って買ったと思うと、小さな幸せを見せてもらったような感じがした。古そうな建具屋があったが、新築ばかりのこの辺では商売はどうなんだろう?
帰りも同じ経路でタダで戻ったが、日暮里駅近くで連れが「休もう」と言った。
甘味処に入り、「お汁粉」を食べたら580円もした。せっかく往復無料パスで行ったのだから、お金を使う時は200円のコーヒーチェーンくらいにしないといけなかった。
シルバーパスを持っていると、段々とケチになるような気がする。
(おまけの話)
すぐ帰るのももったいないので、終点駅の近所を歩いてみた。
「見沼代親水公園駅」という名前通りに、「親水公園」という公園があった。
小さな公園で、少しばかりの水が流れている。
親水公園という名の公園を墨田区などで良く見掛けるが、もとは水路だったようだ。
他に何かないかと探したら、近くに氷川神社という名の神社があった。
古い、今にも倒壊しそうな神社で、そこにいた地元民に聞いてみたら、『神社の歴史は分らない。分るような年寄は、みんなアチラの世界に行ってしまった』と言っていた。
しかし神社の境内で嬉しい光景を見た。
それは「木登りをする子供たち」である。
今はもう日本から失われてしまっていると思っていた、「子供たちが木登りをする」姿を見た。また、近所の男の子達と女の子達が、寒い中を神社の境内で遊んでいる。
神社のコンクリートの上に座っている女の子が2人いた。近寄って見ると、漫画だった。
ゲームばかりやっていて家から出ない子供達ばかりの今の時代に、このような子供達を見て私は嬉しくなった。この光景は結構、感動ものだった。
良いものを見せてもらったと感じた日だった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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01/23(木) 伊達に「藍染めワンダーランド」を創る![ aizome-「I」/ 伊達 ]
伊達市で藍染めの魅力を伝えている”aizome-「I」"さん。むしゃなびでは一昨年に特集していました。 2023年6月の記事はこちら▼ 『染まらないために染める』パンチラインな大和魂 〜異端児染師Aizome『I』 ご縁があり「ここだ!」という場所を見つけ工房とし、その場所でのイベントも始めていた頃でした。そこからストーリーは進み、今年、熱い想いでクラウドファウンディングをスタートさせました。 クラファンページはこちら!3/31まで!▼ 『藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!』 『 藍染め 』という伝統文化を次世代に繋ぐ、更には地域の活性化、人と人が結びつく新たな場の創出を目指す、aizome-「I」の金子夫妻。地元のみんなで応援してみませんか? 藍染工房の立ち上げ、さらに宿泊施設をプラスし『藍染めワンダーランド』を創りたいとの想いで挑戦。リターン品には藍染体験(オススメ!)や藍染めで仕上げたアクセサリーやTシャツ、ストール、靴下やストラップなども。ふたりの想いが伝わってくるクラファンページをぜひ一度ご覧ください。 伊達で生まれ育ったふたりの、ふるさとへの想い 「地元の人たちと繋がりを深められる場所にしたい」 「伊達市の特産品である藍を広め、観光客やインバウンドの人たちに『目的地』として訪れてもらうことで、伊達全体の活性化にも繋げたい」 お二人の言葉の節々に伊達市への愛を感じます。お二人は伊達市で生まれ育ち、今その地元で子育てをしています。地元を愛し、盛り上げたいという気持ちは既に周囲にもしっかりと伝わっていて、イベント時には多くの地元の人々が運営に携わっています。 「イベントなどを通じて人と人がつながり、交わることで、ここが藍染めの液のようにいい形で発酵し、美しい「華」を咲かせられたらとも願っています」 奥が深い”藍染め”という技術 ・そもそも、なぜ藍染め? ・藍が伊達市の特産品なのは知っているけど、 藍染めのことはよく知らない……。 ・草木染めのことでしょ? と思われる方も多いと思います。ここで藍染めについて少しだけご紹介します。 まずご紹介したいのは、藍の国内生産量について。第1位は徳島県、第2位が北海道です。そしてなんとその藍は全て伊達産!そして伊達では一件の農家のみが藍を栽培しています。つまり伊達市の農家・篠原一寿さんが、全国2位の生産量を栽培しているのです。 次に”藍”という植物について。藍は大昔から様々な用途に使われてきました。生葉を絞ったものはやけどや口内炎などに効果があり、葉を煎じたものは解熱や解毒に効果があると言われています。高い抗酸化作用や抗菌作用があることも分かっています。藍染めで染めた布は防臭効果、防虫効果、UVカット、保温保湿、燃えにくい(難燃性)といった特徴があり、昔から山や畑仕事の作業着に重宝されていたそうです。 特に奥が深いと感じさせるのは、染め方です。藍は水溶性では無いため、他の草木染めとは全く異なる染め方を要します。まず、藍の原料を作るためには藍の葉を摘み取り、乾燥させ、1週間に一度水打ちと切り返しを行います。これを100日間ほどかけると、藍の葉は発酵し、藍の原料「すくも」が出来上がります。 このすくもは水には溶けないので(不溶性)、広葉樹(カシ、ナラ等)の木を燃やし、灰にします。その灰を熱湯に入れ良く攪拌し、一晩寝かせて出来た灰汁に入れる事で、すくもにふくまれた有機物や微生物が徐々に溶け出し、発酵して液が出来上がります。染め液にするまでには、およそ1週間から2週間ほどかかります。 さらに染め液はとても繊細で、そのときの温度や環境、そこにいる人のエネルギーによっても染まり方が変わると言います。 「だからこそ奥が深く、おもしろいと思います。また、藍染めは、綿やシルク、麻などの天然素材との相性がいいのも特徴です」 クラファンには藍染め体験のリターンもあります。ぜひご自身の手で染めて、藍を体感してみては。日本の伝統工芸でもある藍染めを、自身で体験できるところは全国でも限られています。多くの体験者が、藍染めの奥深さと色の美しさに魅了されています。 藍染め液の中のような『温かい場所』を目指して 総面積が2500坪もある工房敷地。前の持ち主の方が手入れしていた庭が1200坪。景色を遮る高い建物が周りになく、空が広くて近くて、緑と季節の花に囲まれていて、気持ちがリフレッシュするような場所です。 「この場所を生かしてマルシェや子どもまつり、音楽フェスなどを開催。藍染めに興味がない人、藍染めを知らない人にも、イベントに参加してもらうことで藍染めについて知ってもらえたらと思って開催してきました」 今まで開催されてきたイベントには多くの人が訪れ、この場所の素晴らしさを知り、そして人と人が出会い・繋がっていきました。このクラファンを通してより多くの人々の想いが加わることで、さらに”温かい場所”となるでしょう。伊達市を盛り上げるスポットになること間違いなし。応援したい!と思われた方は、こちらから▼3/31まで!▼ 『藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!』 とにかく明るく、前向きでエネルギッシュで、藍と愛に溢れる金子夫妻。二人を応援したらご利益がありそうな雰囲気です。正式にオープンしたら、二人(+いっつもニコニコ愛娘みねちゃんの三人)に会いに、ぜひ工房を訪れてみてくださいね。 ※こちらの記事は一部クラファンページより引用・参照して作成しています。 (クラファンページ ライター:徳積ナマコ 様 / 一部写真借用) ____________________________________________________________ aizome-「I」 北海道伊達市で夫婦で活動する藍染め作家 地元で育つ天然藍で染めています。 1/15よりクラウドファンディングに挑戦。
misaki
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