心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(58)・・・信任状奉呈式

銀行でお金を下ろし、図書館で本を返して、月島バス停から都バスに乗った。
このバスは東京駅八重洲口往きであるから、家に帰るのは地下道で丸の内側に渡らなければならない。

丸の内北口で地上に出たら、駅前広場に人だかりがしていた。
「なんだろう?事件が起きたか?」と思い近付いてみたら、馬車が見えた。
そしてすぐに分かった。これは「新任大使の信任状奉呈式で、皇居に向かう馬車列」なのである。


東京駅丸の内側で待機する儀装馬車



「信任状奉呈式」というのは「新任の外国の特命全権大使が信任状を天皇陛下に捧呈する儀式で、外務大臣または他の国務大臣が侍立することとされています。なお、大使一行の皇居への送迎に際しては、大使の希望により、皇室用の自動車か馬車が提供されています」と宮内庁のホームページに出ている。

新任大使は車でも馬車でも好きな方を選べるが、ほとんどの大使は馬車を選ぶようだ。


 いよいよ馬車列が出発する。



また儀装馬車の説明文は「儀装馬車は、皇室の重要な儀式を行う際に使用される美しく飾られた馬車です。儀装馬車には1号から4号まであり、そのほとんどが明治の終わりから昭和の初めに製造されたもので、・・・」

「美術品的価値も有しています。新任大使の送迎に馬車を使用している国は、世界的に見ても英国やスペインなど数か国ですが、我が国の場合、自動車より馬車を希望する大使が多く、国際親善の実を挙げています」とある。


白馬が美しい



通常は1日2回の送迎をしているので、最初の国の大使を皇居に送ると馬車はすぐ戻り、次の国の大使を東京駅に迎えに行く。
そのコースは(往路)東京駅→行幸通り・和田倉門交差点(直進)→皇居外苑→皇居正門→宮殿南車寄、(復路)宮殿南車寄→皇居正門→皇居外苑→和田倉門交差点(直進)・行幸通り→東京駅となっている。

だから最初の馬車が去っても、30分も待てば戻って来るので、撮影のチャンスは2度ある。この日は次の予定があったので、1回目だけで家に帰った。


この馬車に新任大使夫妻が乗っている



私が東京駅に付いてから、2分ほどで馬車列が出発した。
以前は新任大使の信任状奉呈式の予定は、宮内庁のホームページに載っていたが、いつの間にか載せなくなった。
多分、世の中が危険になって来て、テロなどの不測の事故を恐れて公表を中止したのだろうと思う。


 「 馬車列が進む」



同じマンションに住む友人に馬車列の写真を送ったら、なんでも調べる彼は新任大使の情報を送ってくれた。
1回目はパラグアイ共和国大使 マリオ。・マサユキ・トヨトシ閣下、2回目はコートジボアール共和国大使 イポ・ボリエ・デジレ・ウルフラン閣下だった。彼のメールでは1回目は午前10時05分頃、2回目は午前10時30分頃の予定だった。

しかし私が撮影した時間は午前11時36分だったので、2回目の新任大使が遅刻したのかな? それにしても遅れてくれたお陰で、私は幸運にも撮影が出来たのである。



1年間にいったい何人の大使が世界から着任しているのだろう?
その度に天皇陛下は信任状奉呈式に出なければならないのだから、毎日が忙しいはずである。この日は幸いに天気は良かったが、実は前日にも私は別の用事でここにいたのである。

前日はあいにくの雨だったので、もし前日が信任状奉呈式の日だったら、その時は車になる。そうなったら新任大使は、さぞガッカリしただろう。


行幸道路を進む馬車列



(おまけの話)
私は前日にもここにいた。その日は雨だった。
別のブログで紹介するが、読売新聞本社で開催中の「高倉健に、なる」という没後10年の展示を見に行ったのである。

その帰りにコンクリートに映る東京駅の写真を撮った。
やはり雨の日は、いつも溢れている外国人観光客の姿が少なかった。


東京駅丸の内側



10年くらい前に東京ステーション・ホテルのカフェで、女房と休んだことがある。
そしてビックリした。ショートケーキとコーヒーをい注文したら、2400円もした。
あれ以来、ここへは近づいていなかったが、今回は写真だけを撮ろうと思った。

入口はあまり立派ではない。人の出入りもほとんど無い。
でも東京駅に直結しているのだから、こんな便利なホテルも滅多に無い。


 「東京ステーション・ホテル」



興味本位で宿泊料金を調べてみたら、私の予想より高かった。
1泊2人の料金は部屋と宿泊日によるが、最低で8万9418円から37万8933円らしい。
私には縁が無いので関係ないが、帝国ホテルよりも高いようだ。 

ホテル内には入れないが、丸の内南口に行って上を見上げるとホテルの豪華な様子が見える。見るからに格式張って、豪華な感じがした。


南口改札付近からホテルを見上げる

記事の問題について編集部に報告

コメント

コメントを書く

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,428,784回

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,428,784回
Tag

ハッシュタグ

「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています

  • 住まいのウチイケ
  • いぶり腎泌尿器科クリニック
  • 大高酵素
Popular Post

人気の記事

「観光・体験」カテゴリーのおすすめ記事