心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(59)・・・木塲の角乗り

そろそろ木塲で「角乗」を披露する時期だと思い、ネットで調べてみた。
すると10月20日(日)の午前11時から、午後3時までのようだった。
何回もやると思った私は、門前仲町で早めのランチをしてからバスに乗った。

バスの中でもう一度確認したら、なんと午前11時から12時30分までだった。
私は焦った。木塲駅前でバスを降り開催場所まで走って行った。
12時15分に着いたら、もう角乗用の池の周りは大勢の人で囲まれていてよく見えない。


 木塲公園の貯木場での角乗演技



この日は10月だというのに、気温は30.9度と異常だった。
角乗の演技をする方よりも、直射日光の下で見ている方が大変だった。
どこか潜り込む隙間は無いかとウロウロしていたら、前の方にいた2人が暑さにやられて出て来た。一番前と次くらいまでは地面に座って見ている。
3番目くらいからは立って見ているので、空間が見えた。

そこで私に思い切って、『すみません。前に行かせて下さい』と言って、しゃがんで前に進んだ。そして、どうやら邪魔が入らないで、動画が撮影できる場所を確保した。
でも、もう残り時間は少ない。


  4人で乗って、次々と落水



なんとか落ち着いて撮影が出来る状態になったら、「梯子乗り」の演技となった。
浮かんだ角材の上に梯子を立てて、そこに演技者が上って色々な演技をする。

よく正月や消防の記念日などに陸上で行う梯子乗りを、水に浮かんが梯子の上で行うのである。これはかなり難易度が高そうだった。
でも落ちても下は水だから、地面と違い怪我はしない利点がある。


 「梯子乗り」



次に「戻り駕籠乗り」が始まった。
これは子供を乗せた駕籠を2人で担ぎ、木材の上で後ろに回転させながら岸に戻る演技だ。2人は別々の木材の上に乗っているので、同じ回転スピードでないとバランスが取れない。

ここで動画撮影に切り替えた。静止画と違い、動画は圧倒的に情報量が多いので、説明は要らない。写真は動画から静止画を切り取ったので、映像があまりハッキリしない。


 「戻り駕籠乗り」



最初の内は上手く行っていた。私は「上手だなー」と思いながら、カメラの画像を見ていた。するとなんだか動きが怪しくなって来た。片方の男が角材を回すのを止めたのである。それでバランスを取り戻そうとしたのだろう。

2人は別々の角材に乗っているから、距離が離れたら駕籠は担げなくなる。
そして遂に耐え切れず、3人とも水中に落ちてしまった。でも観衆は拍手で称えた。



次はかなり難易度の高い「三宝乗り」だった。
不安定な角材の上に、三宝を3段積み上げる。これだけでも難しいようだ。
積み上げた三宝の上に、そろり・そろりと上る。角材が揺れる。
やっと三宝の上に乗ったが、そこからが難しい。立ち上がるのである。

それで終りかと思ったら、なんとそこから角材の上に飛び降りたのである。
でも細い角材に着地し、水に落ちなかった。大きな歓声と拍手が起きた。


「三宝乗り」



この角乗は「木塲角乗保存会」のメンバーが行うようで、ネット情報では『彼らは10月のお披露目を前に、木塲公園のイベント池での練習が熱を帯びて来た。毎週日曜日の朝に、木塲角乗保存会のメンバー約15人が集まる。角乗は江戸時代から昭和にかけて木材の集積地「木塲」で・・・』

『川の水を利用した木材の輸送・保管・流通に携わった「川並」の余技として伝わる。林業も木材産業も私たちの生活も大きく変わった今なお、技は継承されている』とあった。

全部で12種類の演技があるようだが、私は遅れていったので4種類しか見られなかったのが残念だ。



(おまけの話)
【格安うなぎ】
雑誌で見たと思うが、格安うなぎチェーンの「成瀬」が大活躍しているそうだ。
3年で277店も展開しているそうで、うなぎ屋がそんなことが出来るのかと疑問に思っていた。木塲の角乗に行く時に門前仲町に店があると分かり、興味本位だけで店に入った。

「並」(1600円)を注文し時計で測っていたら、たった5分で出て来た。
半身のサイズが普通より大きく、肉厚がある。後で調べたら、アメリカうなぎだそうだ。調理済みの冷凍かば焼きを提携先から仕入れ、店でアルバイトが特別な機械で焼き直して出している。「また行くか?」と聞かれれば、私は「行かない」と答える。


 「成瀬のうなぎ・並」(1600円)



【マーボー豆腐】
木塲方面に行った時は必ず、木塲ギャザリアで夕食用に陳健一の「マーボー豆腐」を買って帰る。色々な店のマーボー豆腐を食したが、この店の味が私には合っている。

買って帰ったマーボー豆腐をただ温めて食べるのではなく、切ったナスのから揚げと豆腐を追加する。これで味は変わらないが、我が家風のマーボー豆腐になる。
この日の店は日曜日だったせいか、店で食べる人が外に15人も待っていた。


陳健一のマーボー豆腐(1150円)



【太鼓演奏】
往きのバスで富岡八幡宮の前を通過した時に、窓からなにやら太鼓の準備をしているのが見えた。なにかは分からなかったが、ギャザリアでマーボー豆腐を買った後に、バスに乗らずに歩いて八幡宮へ行った。遠くからでも、太鼓の大きな音が聞こえる。
近付いて行くと、まだ見えないが音が体に響いて来る。

富岡八幡宮の前に行ったら、10人以上の集団で太鼓演奏をしていた。
このグループは富岡八幡宮を中心に活動している、「葵太鼓」という名の太鼓演奏グループだそうだ。
「うなぎ」から始まり「角乗、太鼓」まで和風の一日だったと言いたいが、途中に中華が入ってしまった。


 「葵太鼓」の演奏

記事の問題について編集部に報告

コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    格安うなぎチェーンの「成瀬」のウナギですが、ある程度の味の良いウナギはそんなに安くできるはずがありません。格安、とチェーン、の二文字でアウト、決定的です。

コメントを書く

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,431,583回

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,431,583回
Tag

ハッシュタグ

「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています

  • 大高酵素
  • 住まいのウチイケ
  • いぶり腎泌尿器科クリニック
Popular Post

人気の記事

「観光・体験」カテゴリーのおすすめ記事