心の伊達市民　第一号

小さな旅・・・日比谷

2024年10月28日（月）

日比谷交差点の角に、高級ホテルの「ペニンシュラ」がある。
晴海通りのそのホテルの横に植えられた木が、春になると濃いピンクの花が咲く。
私は「トチノキ」かもと思いながらも、「ペニンシュラ・ホテルの横にあるからマロニエ」ではと思っていた。花が終ると無粋にも、枝を切り落としてしまう。だから実が生っているところを見たことがなかった。

今回の「小さな旅」でそこを通ったら、なんと１つだけ実が生っていた。
そしてやっと分かった。これはやはり「マロニエ」であった。
その理由は「マロニエの実には棘があり、トチノキには棘が無い」からである。

　マロニエの実

TOHOシネマで映画の予約券を買ってあるが、まだ相当に時間があるので日比谷公園に行くことにした。交差点を渡り、日比谷公園に入った。左側には「心字池」があり、その先は広い場所となる。

少し前には、ここに70年に一度咲くという「竜舌蘭」が見られて、大層賑わった。
いまはバラが咲いているが、あまり見に来ている人はいない。
第一花壇には、左右に1対のペリカンの噴水がある。

　ペリカン噴水

そのまま進むと、右側にお洒落なレストランが2軒続く。
奥のレストランの庭先には、なぜかタイの庶民の足である「ツゥクツゥク」が置いてある。

私はバンコクで何度か乗ったことがあるが、交通ルールなんてあっても無いような街で、3輪車で猛スピードで走るので危ないし怖かった。それが日比谷公園に来ると、お洒落になるから不思議なものだ。

「ツゥクツゥク」

そろそろギンナンが色付いて来るころだと思っていた。
レストランの先の大木が、例年は大量のギンナンの実を付ける。
ところが今年は不作のようで、そこでは全くなっている実を見付けられなかった。
テニスコートの方へ行ってみたら、甘い香りが漂って来た。

地面を見ると、大量のギンナンが落ちていた。
色付く頃ではなく、もう落果の時期だった。

　地面に落ちたギンナン

残念なので気になっている写真を撮りたいので、先に進む。
上を見上げながら歩くのだが、なかなか見付けられない。
地面にも落ちていないので、そもそも今年は実がなっていないのである。
でも一帯には甘い香りが漂っていた。

　まだ枝に残っていたギンナン

今回は「鶴の噴水」には行かなかった。
1年に1回のカレーライスで有名な、松本楼の横を通って大噴水の前に出た。
公園では「ガーデニングショー」の準備のために、大噴水の近くはテントだらけだった。

いつもただ通り過ぎてしまう大噴水の中を覗いてみた。
すると噴水のための配管が、池の中にハッキリ見えた。
「へー、こうなっているんだ」と初めて知った。

　大噴水の池の中

大噴水を池の中を見て、出口の「日比谷門」に向かった。
その左手には派手な大型バスが停まっていた。
これは「宝くじ号」で、「ハロウィン・ジャンボ」の券を売っていた。

「5億円」と大きく書かれているが、1等なのか前後賞合わせてなのかは興味の無い私は確認もしなかった。

　派手な「宝くじ号」

（おまけの話）
日比谷公園を出て、東京ミッドタウンに向かった。
広場では「TOKYO FILM 2024」（東京国際映画祭）の準備がなされていた。
このイベントは10月28日から、11月6日まで行われる。

東京ミッドタウンの前には舞台が作られて、巨大なスクリーンとその前に楽そうな椅子が並んでいる。ここで期間中に無料の映画が鑑賞できるのである。

「TOKYO FILM 2024」（ MIDOTOWN 日比谷前）

東京ミッドタウンに入ると、1階の広場でイベントをやっていた。
よく見たら、「カゴメ健康直送便ファーム」というイベントで、ブースに野菜が並べてある。POPには「カゴメの通販、健康直送便を体験できるポップアップストア」とあった。

映画の時間が迫っていたので、横目で見ながらエスカレーターに乗った。
そして3階から写真だけ撮って、先を急いだ。

　TOKYO　 MIDOTOWN 日比谷の1階広場

今回見た映画は「シビルウォー」で、とても面白かった。
そのあらすじは「19州が米連邦政府を離脱後、同盟を組んだテキサスとカリフォルニアを筆頭にした西部勢力は政府軍と対立する。各地で武力衝突が続く中、大統領はTV演説をするが、首都ワシントンは陥落寸前だった。NYにいた4人のジャーナリストは、大統領の単独インタビューを試みる」という話である。

この次に見る予定の「2度目のはなればなれ」の時に、TOKYO FILM 2024で無料映画も見るつもりだ。