心の伊達市民 第一号
ゲルニカを見に行く
コロナと熱中症で、家で過ごす時間が増えた。
それにつれて、読書の量も増えた。
本は図書館のサイトで検索するか、蔵書に無ければ図書館に購買を依頼する。
すると中央区は財政豊かなので、殆どの場合、少し時間は掛かるが新書を買ってくれる。
「キネマの神様」★★★
最近、読んで面白かったのは、原田マハの作品の「キネマの神様」だった。
これは洋画好きの人達の話で、「映画は映画館で見るべき」ということから、場末の名画座を守る話である。ストーリーも面白いが、各所に昔の名画の話が出て来て、ドンドンと話に引き込まれて行く。
「暗闇のゲルニカ」★★★
面白い理由には、作者の原田マハの文章力もある。
そこで彼女の他の作品も読みたくなり、図書館サイトで検索した。
すると多くの作品がヒットしたが、その中で「暗闇のゲルニカ」という作品が題名からして面白そうだと感じたのである。幸いに図書館に蔵書があったので、すぐに引き取りに行った。
東京駅丸の内北口(新1万円札の裏側のデザインに採用されている)
この本を選んだ理由の1つは、「ゲルニカ」という単語である。
ゲルニカはピカソの代表作だが、それを忠実に陶板で複製したものが東京にある。
それは東京駅丸の内の近くにある。
私は以前に1回は見たのだが、今回は改めて細部までゆっくり見に行った。
ピカソの巨大な陶板複製画「GUERNICA」(ゲルニカ) ピカソの令息「クロード氏」の承諾を得て、実寸大、忠実に再現している。
東京駅丸の内北口の向かい側のビルが、「丸の内オアゾ」である。
通勤時間から外れているし観光客もいないので、東京駅は閑散としている。
丸の内オアゾに入ると1階の左側の壁に、巨大な実寸大の「ゲルニカ」がある。
私以外にゲルニカを見ている人はいない。
勿体ないなーと思う。
この「ゲルニカ」は大塚製薬の寄贈である。
徳島県鳴門市には「大塚国際美術館」がある。
ここでは世界の名画を原寸大で陶板で制作し展示している。
私は以前にここで見たことがあるが、その規模と出来栄えには驚かされた。
さて「丸の内オアゾ」の「ゲルニカ」である。
初めて見た人は、その精密さと巨大さに驚くだろう。
陶板1枚、1枚の大きさが大きいので驚く。
私はゲルニカの前に立った。大きい。迫力がある。さすがにピカソだ。
説明書きによると、【1037年、ナチス・ドイツ軍がフランコ将軍の要請でスペインの古都「ゲルニカ」を全滅させた。
爆撃の直接的な表現を避け、故国の悲劇を象徴的に描き切った】とあった。
コロナ騒動が終り東京観光に来る時は、是非とも見て欲しい。
陶板なので、永久に劣化しないそうだ。
(おまけの話)
私のオヤジはアートに趣味があったようだ。
とてもそんな生活はしていなかったが、遺産として残されたアートが2つある。
1つ目は昔の画家だが、オヤジの実家のそばに住んでいた「鈴木慎太郎」の絵画作品の「バラ」である。
この絵のどこがいいのか、私には分からない。
私の想像だが、実家の爺さんの義理で買ったのではないかと思う。
バブル期には相当の値段がしたようだが、今ではタダより少し高い。
2つ目は木製の大きな裸婦像である。
これは現在は玄関に置いてあるが、我が家に初めて来た人はギョッとする。
この作者は以前の我が家の近くに住んでいた彫刻家で、名前は「尾形喜代治」である。
私のオヤジのことだから、人づてに頼まれて買ったのではないかと思う。
高さ150センチくらいの全身裸婦像。
3番目は「ピカソの裸婦のスケッチ画」と称するものである。
これはA4くらいの紙に鉛筆で書かれていて、サインもあった。
でも本当にピカソかどうかは、鑑定をしてもらったことが無いので分からない。
私の想像だが、オヤジは騙されて買ったのだと思う。
でも今はどこへ行ったか分からない。
代りに私の同級生のプロカメラマン「大高明」の写真を添付する。
この写真は私の引越し祝いに、大高君からプレゼントされた。
スイス・シャトー・デーの「バルーン」(大高明・撮影)
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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10/15(金) アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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むしゃなび編集部
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