心の伊達市民 第一号

鎌倉五山を巡る旅 

ブログ閉鎖中の話題(2014年11月28日)


同級生で作っているデジカメクラブの企画で「鎌倉五山を巡る旅」という案内がY会長から届いた。
なかなか面白そうな企画である。

2時間程度をかけて、鎌倉の山々に潜む古い寺を巡り、それを写真に収めるのである。



円覚寺の石段。 紅葉が素晴らしく綺麗だった。

午前10時30分に北鎌倉駅に集まったのは5人だった。
今回はY会長の友人で、地元の公式ガイドのMさんが案内役をしてくれるので心強い。

ところが晴れ男の私が一緒なのに、あいにくの小雨模様である。
最近の私はどうも信用が無くなって来ている。



浄智寺の山門の文字「近在所寶」・・・・この意味は経文にある「立派な坊さんになるように努力しなさい」という意味だそうだ。

先ずはスタートは円覚寺からだ。円覚寺は北鎌倉駅のすぐ目の前にある。
門前のモミジの紅葉が最盛期を迎え、雨に濡れてとても綺麗だ。
多くの観光客がここで写真を撮るので、石段は大混雑である。



建長寺の鐘楼は国宝である。

ガイドのMさんは熱心に寺の歴史などを説明してくれるが、日本の寺はどこも歴史があるので、
あまり詳しく説明されてもこの年になると、とても覚え切れないから適当でいいと思うのだが・・・。
それよりも、私は写真撮影に適した場所を探す方が忙しい。



寿福寺には古い昔の墓が多く、陰気で湿っぽい。 石段の上に水桶が置かれている。

私だけは適当に説明を聞いて、その後は皆から離れて単独行動をする。
他のメンバーは真面目に説明を聞いているのか、なかなか戻って来ない。
私はシビレを切らして、メンバーに携帯メールを送った。
「写真を撮るのが目的なので、説明はもう少し簡単にして先に進みませんか?」



高徳院の大仏は昔のイメージより小さかった。

私の意向をガイドに伝えてくれたのかどうか分らないが、それから先は早くなった。
2番目の寺は寿福寺である。 いかにも古そうな門構えで、すり減った石段を登る。
あまり観光ずれしていないようで、こういう寺が私は好きだ。



長谷寺は紫陽花で有名だが、今回は中に入らなかった。

建長寺、寿福寺と進んだところで、私はガイドに希望を出した。
『是非とも鎌倉の大仏を見たい』。
ところが鎌倉の大仏を見に行くには、5番目の寺をパスしなければ駄目だと分る。

物分りの良い仲間達なので、私のワガママを聞き入れてくれて5番目の寺は省略とする。
30年ぶりくらいに見た鎌倉の大仏は、以前と何も変わらずそこに座っていた。
今回は雨に遭ってしまったが、それでも大満足の鎌倉観光であった。



江の島電鉄、愛称「えのでん」は2両編成。

(おまけの話)
鎌倉に関する昔話である。
ある時、私の会社で、晴海の国際工作機械見本市に機械を出品した。
多くのお客さんの中に、アフリカのザンビアという国からの夫婦が私の会社のブースを訪れた。

商談はまとまらなかったが、どういう経緯だったか忘れたが、その夫婦を私と女房で鎌倉観光に案内した。 大仏などを見物した後に、由比ヶ浜に出て昼食を食べることになった。



建長寺の奥の院への道にある紅葉。

今はもう無くなってしまったが、海岸に面したところに「大海老」という伊勢海老を食べさせるレストランがあった。
私達の隣の席にアメリカ人グループがいて、成金風でメニューには無い「大きなサイズの伊勢海老を出せ」と偉そうにボーイに言っているのが聞こえた。



福寺の昔の墓は崖を掘った穴にある。

その内に私達の連れの夫婦に声を掛けて来た。
「どこから来たのか?」の質問に、「ザンビアからです」と答えると、明らかに軽蔑したような顔をして、それ以上は話し掛けて来なかった。

ザンビア共和国というのは南アフリカの小国で、少数の白人が多数の黒人を支配していた国で、元は北ローデシアという国で、南アフリカに続きアフリカでは次々と黒人国家が成立している時だった。
そのザンビア人は黒人ではなく白人だったのである。

白人であっても、南アフリカの白人は白人世界ではバカにされていたようだ。



建長寺の石段。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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