
心の伊達市民 第一号
コロナ(?)で隔離生活
1月31日のお昼に肉まんを食べた。
その少し後になって胸がムカムカして来たので、部屋に戻りベッドに横になった。しばらくしたら頭が痛くなり顔が火照って来たように感じたので、女房にデジタル式体温計を持つて来てもらい体温を測ってみた。するといつもは35.8度くらいの体温が、驚きの37.8度もあった。

隔離部屋の自室のベッドから
体温計が間違っているのかと思い、昔の旧式の体温計で測り直したら同じだった。女房は焦って「コロナに罹ったのかもしれない」と言った。
私も「もしかして、そうかも」と思い、そこから私のコロナ対策隔離生活が始まった。
女房は日曜日の夜のことでもあるので心配して「ファストドクターを呼ぼうか?」と言ったが、しばらく様子を見ることにした。

コロナには湿気が必要と分かり、加湿器を装備。
自分では内心は根拠もなく、「コロナのはずは無いよなー」と思っていた。
ベッドで横になってはいたが、熱がある以外は特に体調に変化は起きなかった。
しかし家族は私がコロナに罹ったと思っているので、心配して頻繁にLINEでスマホに連絡をして来る。だからオチオチ寝てもいられないのである。

食欲が無いので、夕食は小梅と漢方薬の「萬金丹」。
「夕食はなにを食べたい」と連絡して来たが、食欲が無かったのでパスすることにした。そして体温を測ったら、37.5度とわずかに下がっていた。
風呂に入りたくなったので、女房に連絡した。
「家族の入った後に入るから、いつもより早目に入ってくれ。コロナを移したくないから」と伝えた。いつも風呂に入っているくせに、この日の風呂は特別に気持ちが良かったので頭も洗った。

寝ていて見えるのは天井とエアコンだけ。
体温は測る度に女房にLINEで知らせている。1時間おきくらいに測っているので忙しい。風呂から出てもやることが無い。部屋にはテレビも無いので、本を読むことにしたが本に熱中できない。「あれだけコロナに気を付けたのに、どこで罹ったのか?」。
この1週間の私の行動を振り返っても、特に思い当たることが無い。
そしてウトウトしただけで、朝になった。

スマホを取ろうと右上を見たら、「コロコロ」と消毒液が見えた。
午前4時30分に体温を測ったら36.5度に下がっていたが、私の通常体温よりはまだ高い。LINEで女房に知らせたら、女房も心配だったらしくすぐに返信が来た。
そして「まだ安心は出来ないので、明日の朝まで様子を見る為に引き籠って下さい」と書いてあった。
更に「朝食はいつものパンとコーヒーでいいの?」と聞いて来た。
午前7時30分になったら、部屋の外に朝食セットが置かれていた。

窓のところにカメラを置いて、タイマーで撮影。
2日目の隔離生活は体温も元に戻ったので、更に退屈になった。
前夜の風呂上りにソッと居間に行きカメラとタブレットを持って来たので、寝ながら部屋の様子などを撮影した。そしてタブレットでYOUTUBEを見たりして、時間を潰した。
この頃になると体温も35.9度になり安定し、体調も悪くなくなった。
相変わらず連絡はLINEだが、食事も普通に食べられるようになった。
そして3日の朝になり大丈夫と分かり、43時間の隔離生活が終り部屋を出た。
そしていまこのブログを書いているのである。

2日目の朝食セットはベッドの上で食べた。
(おまけの話)
「部屋から出られない」というのは、思った以上に辛いと知った。
部屋が狭いので、歩き回ることも出来ない。
トイレに行く時はマスクをし、手袋をはめて行き、トイレを出る前に便器とドアノブを消毒する。部屋では寝てばかりもいられないので、起き上がって本を読んだりしていると腰が痛くなってしまう。隔離生活というのは、誠に困った状態である。

ベトナムの社長から頂いたどちらも刺繍で出来た「絵」と社長自筆の「心」と、台湾でプロカメラマンのKさんに撮ってもらった私の写真が見えた。
「むしゃなび」のブログはこのことを想定していたわけではないが、何話かを書き溜めておいたものを事前に公開予約をしておいた。だから毎日、更新されるブログを見ている友人達は私が隔離生活をしていることを知らない。
テレビを全く見ない生活をしていると、コロナの煽り報道に接しないので精神衛生上も良いと分った。それにしても私が隔離生活に入った途端に、東京都のコロナ感染者数が劇的に下がったのは皮肉であった。

2日目の朝の体温は、かなり下がり36.5度だった。
やることが無い生活をしていると普段は考えないようなことを考えるかと思ったら、全くそんなことは無かった。ただボーとしているのである。
病院に長期に入院すると、「こうやってボケて行くんだな」と分った。
しかし私の43時間の隔離生活は何だったのか?。
女房は「知恵熱じゃないの?」と言ったが、この年で知恵熱もないもんだ!
もしかしたら「コロナに罹ったが、萬金丹のお陰で劇的に治ったのかもしれない」と思っている。そういうことにでもしないと、治った理由が分からない。

2日目の夕食は軽く、また食べ易いように「おにぎり」にしてもらった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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Rietty
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2021年5月1日 オーナーさんのお言葉をお借りすれば…。 壮瞥町に「ひっそりと」オープンされたのは、雑貨屋「鹿の子(かのこ)」さんです。 若い頃から雑貨好きで、収集もされていたというオーナーの三松こずえさん。 いつの日か自分の雑貨屋をもちたい! 壮瞥町の子育て支援センターにて保育士のお仕事をされながら、夢をあきらめずにいた 三松こずえさんは、この度、念願の雑貨店をオープンさせました。 このときはまだちょっと緊張した面持ちでした♡ どうやらこちらの店舗、ご自宅とひと続きのようです…。 はじめから店舗付き住宅として建てられているのでは? そう、奥様の夢を知る旦那様のご協力があってのこととお見受けいたしました。それを証拠に、取材中もせっせと外回りを整備する旦那様がいらっしゃいました♡ オープン初日は奥様を心配する旦那様の方が、そわそわと落ち着かないご様子に思わずほっこり ^^ アンティーク雑貨も並びます。 電笠も素敵。 有珠山ジオパーク友の会手工芸部会の作品も並びます。 お取扱い商品は、ガラス製品・「po-to-bo-」の陶製アクセサリー・「エル・ディマンシュ」のはがき・リネン・生活雑貨・絵本・アンティーク雑貨など、こずえさんのお気に入りのものたち。 ガラスでも陶器でも不思議な温かさを持っています。 きっと、こずえさんの温かさが商品にも映っているのだと思います po-to-bo-の陶器アクセサリー ハリオのアクセサリー こちらもハリオ アンティークガラス雑貨とリネン さてさて。 皆様、ここでちょっと「子鹿のお尻」と入れて検索してみてください♪ すると、とっても可愛い子鹿のお尻画像がいろいろ現れますよね? いかがでしょうか? キュンとなるほど可愛いでしょ? 思わず触れたくなるでしょ? とても癒やされるでしょ? エルディマンシェのはがき。 実はこれこそが「鹿の子」さんが目指すところなのです。 そこに存在するだけでほんわか癒やされる。 保育士さんならではの視点のような気がします。 響きも可愛いですし。 洞爺湖や昭和新山がある美しい景観のなか、小さな店ながらもホッとする空間でありたい。 特にいまコロナ禍で、人の心までもが殺伐としたものになりそうな空気にあって、「鹿の子に行くと落ち着くよね。癒やされるよね。」と、人々が自然と足が向いてしまう。 そんな肩の力が抜けて息抜きができる空間でありたい。 それが、こずえさんの想いなのです。 お友達からのお花もたくさん。 「今はオープンできたことが嬉しくて先のことはあまり考えられないですが、将来は、作家物の展示会などもできたらいいななんて思っています。」 と、恥ずかしそうに笑い、そして続けた言葉。 「ひっそりと、のんびりと出来たら嬉しいです。」 あくまでも控えめなこずえさんです。 きっと、そんなお人柄に惹かれたお客様が、くつろぎの場として訪れることと思います。 絵本のなかに入り込んだような「鹿の子」さん。 シンプルで優しく可愛いものたちに目移りしますが、一番可愛く魅力的なのは こずえさんでした。 ゆっくりと流れる時間を、皆様もお楽しみくださいね。 店舗情報: 雑貨屋「鹿の子」 北海道有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉81-37 営業日 土・日・祝日 ★不定休ありますので、Instagram や Googlemap でご確認ください。 電話 0142-82-3700 mail kanokotokonoka@gmail.com ※地図修正しました(2021.05.03 編集部) ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)。 ※シェア、リンク大歓迎です!
Rietty
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パンの店コスモス「えったまパンフェア」農福連携&フードロス削減に取組み
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むしゃなび編集部
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夢を幻で終わらせない 自家焙煎「かのうち珈琲」的 夢の形
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