コロナ騒動の2月中旬に、伊達市のXさんからメールが届いた。
『情報提供させて頂きます。室蘭市在住の映画監督、坪川拓史さんの映画「モルエラニの霧の中」という映画が岩波ホールで公開されています。室蘭を舞台に実行委員会が立ち上げられ地元の人はもちろん、亡くなられた大杉漣さんや小松政男夫さんなんかも出演しているようです。興味がありましたら、是非ご覧下さい。ただ映画は214分あるそうです」。


「神保町駅」の壁のデザインは本棚をイメージしているようだ。


Xさんは温泉好きなので、私が伊達市に滞在中は色々な秘湯に案内してくれた。
北海道は天然温泉がたくさんあり、しかも日帰り温泉が多いので羨ましい。
その上に、入浴料金はかなり安い。

温泉の設備があまり良くないのも、秘湯の感じが出ていて好きだ。
彼は時々、伊達市の色々な情報を教えてくれるので、私にしたら「故郷の便り」のようで待ち遠しい。


「岩波ホール」の入口(次回作が面白そう)


さて「モルエラニの霧の中」の件だが、折角、Xさんから紹介されたので、コロナの中をすぐに見に行った。大江戸線で「森下駅」で都営新宿線に乗り換えて「神保町駅」で下車する。

「6番」出口から出ると、そこは岩波ホールに繋がっている。
我が家からは約40分くらいで、岩波ホールまで行ける。


「モルエラニ」とはアイヌ語の「室蘭」だそうだ(Xさんの説明)


入口で検温と手指の消毒をしてから、チケットを買う。
ここは一般の映画館と違い、シニア料金は1500円である。

劇場内に入ったら、座席はコロナ対策で1つおきとなっている。
この日の観客は約40%くらいのようだ。劇場が小さいので、スクリーンが小さいのが気に入らない。


座席はコロナ対策で1つおき。


午前10時30分から始まる映画は、終るのが午後2時20分である。
途中で15分の休憩が入るが、滞在時間はなんと3時間50分にもなる。
これでは通常の映画館での上映は無理で、岩波ホールくらいしか出来ない。
映画は7つの章から構成されていて、途中で休憩時間が入るほど長い。


映画は途中で15分の休憩があった。


映画はストーリーというほどの物語はなく、私の受けた感じはポエムである。
画面は白黒で、時々、カラーになる。白黒画面が小さくなる時もある。
派手なアクションも無く、推理することも無く、ただ淡々と画面が流れて行く。
セリフも少なく、音楽もピアノが主で、画像は暗い。
私の前の席の男は、気に入らなかったらしく途中で出て行ってしまった。


神保町のレトロな古書店「矢口書店」


映画というのは好みの問題だから、この映画が「良い」とか、「良くない」とは言えない。こういう映画が大好きな人も、大勢見に来ていると思う。
出演者には有名俳優は僅かでで、室蘭の全くの素人が多いそうだ。

私は明るい映画が好きなので、今回の映画は折角のXさんの紹介だったが向いていなかった。
しかもこの映画は全国で、岩波ホールでしか公開していない。
だから室蘭の人も見られないのであるから、それは勿体ない。


神保町交差点。


(おまけの話)
今年はコロナの影響で、映画を見る機会が少ない。
それに面白い映画が輸入されて来ないという事情もあると思う。
観客数が期待できない時に公開するより、コロナが収まってから公開しようと考えるのは商売人なら当たり前だろう。
(「モルエラニの霧の中」は今年に入って6本目の映画)


「聖なる犯罪者」・・・★★


映画というのは普通は120分前後である。
これなら途中でトイレに行く必要も無いし、私の場合は3時間くらいで食事をして映画を見て家に帰れる。
私は今回の新型コロナウィルスの感染源の多くが、公衆トイレであると疑っているので、映画館のトイレは使わないで我慢して帰って来る。


「天国にちがいない」・・・★★★


私は年のせいか、日本映画が苦手である。
その理由は、俳優がボソボソと話すセリフが聞き取れないからである。
外国映画が好きなのは字幕が出るので、セリフが分からないことが無いからだ。

最近ではテレビ番組でも、日本人が喋っているのに字幕が出ることが多い。
年をとると「耳が遠くなる」という意味は、「聞こえているが、言っていることが分からない」ということだと理解できるようになった。


「ダニエル」・・・★


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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