心の伊達市民 第一号

東京の下町「亀戸」を行く 

40日ぶりで床屋に行った。
私の通っている床屋は、有楽町の駅の傍のビルの地下一階にある。
新宿にあった系列店が閉鎖となり、有楽町店と統合された。
そんなタイミングで私も中央区に引っ越したので、有楽町店に行くようになり以前より床屋が近くなった。





亀戸天神の赤い太鼓橋


この床屋は値段が安い。
整髪と顔のマッサージまでしてもらい3300円であるから、半値くらいかもしれない。
しかし技術者はみんな女性の高齢者で、この日の技術者は腰が曲がっている。


まあ私もヘアスタイルを気にするような年でもないので、互助会みたいなつもりで通っている。
40分くらいで散髪が終ったが、家に帰るには早過ぎる。
そこで何かで見た覚えのある亀戸天神の「藤まつり」に行ってみることにした。





太鼓橋の上から藤棚を見る


我が家から亀戸に行くにはマンション前から都バスに乗って、終点の亀戸駅に行ける。
以前ならJR中央線でお茶の水でJR総武線に乗換えた。
この線は私の学生時代には、「カラス部隊」と呼ばれた「担ぎ屋」のオバサン達がいた。
千葉方面から野菜などを担いで来て、都内の家庭に売り歩いていたのである。
今はそんな時代ではないが、錦糸町、亀戸、小岩などは東京の下町の真っただ中という感じがする。





藤の花の後方に東京スカイツリーが見えた


都バスで東京スカイツリーを過ぎて、亀戸4丁目で降りて少し歩く。
高齢の女性グループが前を行くので、『きっと亀戸天神に藤を見に行くんだなー』と思ったらその通りだった。最近の私の行動と高齢女性の行動が、「同じ」になっているのが気にかかる。
高齢になると男性は女性化し、女性は男性化するというから仕方がないか。





ここの藤の花には2種類あるようで、1種類はまだ早かった。


亀戸天神の境内に入ると、先ず真っ赤な太鼓橋を渡ることになる。
本殿に行くまでに、2つの太鼓橋を渡るようになっている。
4月16日から5月5日まで、「藤まつり」が開催されているが、この日は2日目なのでまだ業者が来てライトアップの準備をしている、屋台の店も準備は完了していたが、まだ開店はしていなかった。





藤の花の淡い紫色が良い。


東京スカイツリーが近いので、写真を撮ると藤の花の背景に入る。
池を覗き込んだら、いつもは山ほどいる亀がいない。2匹だけ見付けた。
まだ冬眠しているのかなー? 亀も寝坊をしているようだ。
藤の花は8分咲きという感じだが、とても綺麗だ。





この藤棚の花は綺麗だった。


太鼓橋を2つ渡り本殿にお参りし、池の横に廻る。
絵になるスポットを探したのだが、見物客が多くて、なかなか良い場所が無い。
しかも「藤まつり」の準備の為に、入れない場所もある。
それでも太鼓橋の上から、藤棚の下から、池の横からと、かなりの枚数の写真を撮った。
20分くらいでもうやることが無くなり、天神様を後にした。





屋台の準備は出来ているが、開店はまだのようだ。


(おまけの話)
亀戸天神を出た頃に昼飯の時間になったので、亀戸駅の方に歩いて行った。
左手奥に「香取神社」があるので、そこもお参りしておいた。
ここは「スポーツの神様」と言われているので、プロのスポーツマンも良く来るようだ。
境内には大きな「有名な亀戸大根」の石碑があったが、以前に近くの店で亀戸大根を食べたが「どうということもなかった」覚えがある。





「香取神社」の「亀戸大根」の石碑


香取神社から亀戸駅方面に向かうと、蔵前通の交差点に「亀戸梅屋敷」がある。
そこには多くな「鯉のぼり」が飾ってあった。
その飾り方が、ユニークだ。普通は紐に吊るして空を泳がすのが定番だが、ここは地面の近くに飾ってある。風が吹けば鯉のぼりはそれなりに泳ぐが、なにか変だ。





「亀戸梅屋敷」の鯉のぼりは、地面近くで泳ぐ。


更に駅方面に進んで、ランチを食べる場所を探した。
その時に気が付いたことがある。亀戸にはネクタイをした男がいない。
東京の下町のど真ん中なので、ネクタイをするような仕事をする人は少ないのかもしれない。


結局は食べたいものが無く、チェーン店の日高屋で新メニューの「天津ラーメン」を食べたのであった。
そして駅から都バスに乗り、乗換え無しで50分で家の前に到着した。小さな「バスの旅」だった。





「親亀の上に子亀が・・・」(亀戸駅)

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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