心の伊達市民 第一号

東芝未来館の見学

ブログ閉鎖中の話題(2017年10月23日)

私の住むマンションのデジカメクラブのメンバーに、元「東芝」の社員だった人がいる。昨今の東芝を巡る経営問題は彼の後輩達の経営判断ミスにより引き起こされたもので、名門企業の東芝が無くなるかもしれない大問題である。
彼(Fさん)は古巣の不祥事に怒り心頭である。


JR川崎駅から続く巨大なショッピング・モール。



私の子供の頃は我が家でも東芝製品には大変にお世話になった。
そのころは「家電の三種の神器」と言えば、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫であり、我が家にもそれらの東芝製品があった。

そこでFさんを慰める意味もあり、川崎にある「東芝未来科学館」で昔の懐かしの家電製品を見に行くことにした。私が見に行く目的は未来ではなく、過去である。


東芝未来科学館入り口。



10月19日は秋雨前線に台風21号が近づいているので、寒い上に雨だった。
約束したので止めるわけにもいかず、Fさんとバス停で待ち合わせて出掛ける。
東京駅からJR京浜東北線に乗って川崎駅で降りる。

久し振りに来た川崎は、駅前が驚くほど変わっていた。
Fさんは「ここは全て東芝の工場だったのに、売り払ってしまった」と怒っている。


東芝の創業は日本の誇る「カラクリ人形」まで遡る。



わずかに残った土地に建っている、東芝ビルの2階にある「東芝未来科学館」に入る。
中に入ると確かに未来的だが、 我々の見たい過去の家電は隅に追いやられている。
それでも懐かしい東芝製品の歴史が分かるように陳列されていて、Fさんは嬉しそうだ。その一角にFさんが現役の時に販売を担当した「世界初のワードプロセッサー」があった。


Fさんの担当した世界初の日本語ワードプロセッサー「JW-10」 販売時の価格(1978年)・・・(630万円)



Fさんは現役に戻ったような気持ちになり、一生懸命に私に開発の苦労、販売の苦労などを話す。私もFさんに悪いので、質問などもした。
するとまたFさんの長々とした解説が始まる。この道で人生をやって来た人の言葉は重い。なんだか親孝行をしたような気持ちになった。


 懐かしい白黒テレビと電気炊飯器。



やっとそこから移動して、昔の家電製品を見る。
「これは家にあったなー」、「これは高かったなー」、「これは使い難かったなー」などと子供の頃に引き戻される。
古い製品ばかり見て嬉しくなったが、未来科学館に来たのだからと次のコーナーに向かう。


 電気洗濯機         電気扇風機



どうやらここは子供の為の施設のようで、私にはあまり面白くない。
体験型のコーナーがあったので、係の女性の説明を受けて車型の遊具に乗る。
目の前の大きな画面に映し出される半導体の中に入って行く遊びのようだ。

ハンドルで操作するようだが、なにがなんだか分からない内に終ってしまった。
私には未来より、過去の方が向いている。


半導体の中に入って行くゲームをする私。



(おまけの話)
今回の旅の次の目的地である、「川崎大師」と「金山神社」に行くことにする。
京急川崎駅から大師線に乗り、3駅先の川崎大師駅で降りる。
川崎大師に今までに2回ほど来たことがあるが、あまり覚えていない。
雨のせいか、参拝客はほとんどいない。参道の両側の土産屋も手持ちぶたさである。


川崎大師の参道と仲見世。



川崎大師の次は、お祭りの日になると外国人観光客で溢れる神社に向かう。
その名は若宮八幡宮といい、その境内に金山神社という変わった神社がある。
別名を「かなまら様」といい、4月の最初の日曜日に祭りがある。

その祭りを見るために外国人が溢れるわけで、この日ばかりは参拝客の60%が外国人というから驚く。


川崎大師の大山門。



この祭りは本来は決してエロではないのだが、昔から日本各地にある祭りで、本来の目的は「子孫繁栄」、「安産」、「子宝」、「縁結び」、「夫婦和合」などである。
最近は好奇心旺盛な外国人に知られるようになり、観光客に祭りが乗っ取られているようだ。

この日は雨で参拝客もいなかったが、帰る時に若いお母さんが大勢来たのでビックリした。そのわけは神社の境内に幼稚園があり、子供を迎えに来たのだった。意味深だなー。
祭りの詳しい内容は私のブログで公開するのは憚られるので、興味のある人は下記のHPで見て欲しい。
【金山神社・かなまら祭り】・・・・https://courrier.jp/news/archives/63832/


小さな金山神社。短い参道の真ん中に怪しいものが・・・。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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