【父の命日】
私の父は1969年10月に、病気で56歳の時に亡くなった。
身内を失くした初めての経験だったので、私は相当に動揺した。
葬儀の日は暑い日で、僧侶が葬儀の最中に倒れた。いまでいう「熱中症」だったのではないか?

僧侶には恵まれていなくて、母の葬儀の時は、同じ僧侶が葬儀場に来る途中で自分が運転していた車が事故を起こした。そして結局は代理の見知らぬ坊さんがやって来た。


「ペッパー」(メス・7歳くらい)



【母の命日】
私の母は1999年8月に、86歳で亡くなった。いまから思い出しても、「暑い日だった」という覚えが無い。
25年くらい前の8月の東京は、「危険な暑さ」など無かったようだ。
母は自立していて、1人で生活していた。

しかし友人達がみな亡くなり、いつも「つまらない」と言っていた。
そしてある日の夜に、心臓発作で亡くなった。それを朝になって見付けたのである。
母の希望していた「ピンピン・コロリ」だった。


 「ポアン」(メス・7歳くらい)



【自分は?】
父母この命日のことを考えていたら、自分のことが気になった。
父は56歳で、母は86歳で亡くなった。
だから以前から私は「2人の年を足して、2で割る71歳まで」と決めていた。
ところが今ではその年を大幅に越えてしまった。

現役の時と違い、「世の中のお役に立っていない」、「目的が無い」、「期待されていない」。「ない」ばかりで、「ある」のは「迷惑」だけだった。


葛西臨海水族館前で



【映画】
暑い時は映画館が良い。
最近の映画は子供向けは分からないが、大人向けはあまり混まない。
「お隣さんはヒトラー?」という映画を見た。

アルゼンチンで逃亡生活を続けていたナチスドイツのアイヒマンが拘束された事件があったが、映画は創作で「ヒトラーに似たドイツ人の男が、隣に越して来たことから始まる話である。題名は喜劇風であるが、実は違う。
なかなか良い映画であるが、題名のせいか観客は少なかった。


「お隣さんはヒトラー?」★★★



【本は図書館ばかり】
図書館から「消費者金融ずるずる日記」という本を借りて来た。
この本は色々な業界のシリーズ物で、消費者金融業に務めていた人の話で面白い。

借入口座を作る時は、美人の窓口に案内する。返済が遅れると、ヤクザのように振る舞う。しかし2010年に改正金貸業法が改正となり、弁護士が介入するようになり段々と落ち目になって行った。テレビ広告でも、弁護士が盛んに「過払金を取り戻す」という宣伝をするようになった。可笑しくもあり、悲しい話がたくさん出て来る。


「消費者金融ずるずる日記」★★★



【床屋】
年をとると毛髪の伸びが遅くなったように感じる。
若い頃は1ヶ月未満で1度は床屋に行っていたが、最近は40日で1回くらいになっている。行き付けの床屋は、有楽町の「ニュートーキョー」である。

新宿住友ビルが完成した時に初めて行った床屋で、そこが閉店となり有楽町の本店に行くようになった。技術者は女性ばかり数人で、以前から新人はいない。だからお互いに一緒に年をとって行く。床屋がが先に辞めるか、私が行けなくなるか?
老々介護ならぬ、老々床屋のようだ。


床屋「ニュートーキョー」



【眼鏡】
老眼になって久しいが、モノを読む時に必要なので、居間、寝室、鞄の中の3ヵ所に眼鏡を置いている。老眼は進む。我慢して使っていたが、もう限界となった。そこで床屋の帰りに、有楽町の安売り眼鏡店に買いに行った。
一応の検査をした後に、テスト用のメガネを試したら良く見えた。

そこで「2本買うなら、2本目は10%引き」に釣られて2本買った。
フレームを選び、1時間後に引き取りに行った。これが人生最後のメガネになるか?


 2本で1万8810円のメガネ



(おまけの話)【東京駅八重洲口】
東京駅まではよく行くが、いつも丸の内側である。
今回は築地駅前から都バスに乗ったので、八重洲口に着いた。
前方を見たら、「ミッドタウン八重洲」の隣で、大規模な再開発が行われれいた。

こんなに次々と大型ビルを作って、丈夫なんだろうか?
下の方は商業施設で上の方はオフィスだと思う。人口が増えているのではないので、古いビルから移って来るのだろう。古いビルのオーナーは、気が気じゃないだろう。


東京駅八重洲口の再開発



私が都バスを降りた並びは、長距離バス乗り場となっている。
地階ところでは「成田空港」行きだが、遠くは「大阪」もある。
JRバスと乗り場に書いてあるから、JRはバス事業もやっているようだ。
鉄道と競合しないかと思うが、料金が安いので客層が違うのだろう。

大きな旅行鞄をバスの下の、荷物入れに入れているのが見えた。
最近の旅行鞄は、みんなキャスターが付いている。だからどこでも、旅行者はそれを引っ張って歩いている。
都バスにもその旅行鞄で乗って来るので、私のような地元民は迷惑している。


東京駅の長距離バス乗り場



今回の東京駅八重洲口には、目的があって行ったのである。
いま大丸デパートで「ART ART TOKYO」というイベントを週変りでやっている。
デパート1階の外の通路からも見える場所が、その会場だった。
その週は裕人磔翔展で、「~守破離~」という、名前もタイトルも読めない。

会場に入ったが、見に来ている人はいなかった。
丸い金張りのような作品に付けられた値段も180万円位から1700万円と高い。
家に帰ってからネットで調べたら、作者名は「HIROTO RAKUSHO」で、かなり有名な芸術家らしかった。


「ART ART TOKYO」(大丸デパート)


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    こんなに次々と大型ビルを作って、大丈夫なんだろうか?同感です。10年ほどで、オフィスビルは過剰になるでしょう。仕事の仕方が変化しています。
    オリンピック開会式で見た、パリの都市の美しさに改めて感じ入りました。築地市場跡地も、やたらビルを建てずに、パリのように公園にしてほしいです。

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