心の伊達市民 第一号

豊洲市場まつり

東京都中央卸市場が築地から豊洲に移転して、今年で6年目だそうだ。
それを記念して11月3日に、「豊洲市場まつり2024」が開催された。
家族を誘ったら行くと言っていたが、当日になり『混むから止めた』と言い出した。

仕方ないので1人で行くことにしたが、頼まれごとがあった。それは来賓の市川團十郎の写真を撮ることだった。


 「東京都中央卸売市場」豊洲市場入口



今回の「豊洲市場まつり2024」のイベントは市場らしく、午前9時30分から始まり午後2時には終りとなる。普通のイベントは午前11時に始まり、午後は6時頃に終わる。
時には午後8時のこともあるから、市場関係のイベントの終了は例外である。

東京BRTで行けば3分で行けるが、混雑で乗れない恐れもあるので歩いて行った。
約20分ほど歩いて会場に入ると、和太鼓の歓迎があった。


和太鼓で歓迎(洲崎東洋太鼓)



私の思ったほどの人出ではなく、一番奥のメインステージに向かう。
途中には展示、屋台、キッチンカーなどが出ていて、まだ準備中だった。

「ターレー」が並べてあったので撮影した。「ターレー」とは「卸売市場で荷物を運搬する際に使う、ハンドルが360度回転する小型運搬車のことで、正式名称はターレット式構内運搬自動車」である。私はかなり前に運転させてもらったことがあるが、これはかなり運転が難しかった覚えがある。


 「ターレー」を展示 



9時30分から始まるオープニング・セレモニーには、歌舞伎役者の市川團十郎が登場することになっている。女房は彼のファンなので、私は写真撮影を頼まれているのである。
私は「なぜ市川團十郎」が来るのか不思議だった。
壇上に上がった市川團十郎が挨拶で、築地市場と歌舞伎の関係を話したので、やっとその理由が分かった。

『築地と言えば魚河岸、魚河岸と言えば團十郎。歌舞伎十八番「助六由来江戸桜」を上演の折には、助六を勤める代々の團十郎が魚河岸の御贔屓筋に挨拶し、魚河岸の旦那衆から江戸紫の鉢巻きを贈られるのが伝統になっています』。


 市川團十郎が挨拶



セレモニー会場は前方に関係者席、その後ろに一般席だったが、半分くらいしか埋まっていなかった。会場に入るには厳重な手荷物検査と、金属探知機によるチェックがあった。9時30分に始まったセレモニーは豊洲市場の理事長、小池都知事、政府関係者、都議会副議長などが挨拶した。

小池都知事は築地から豊洲に移転する時に、土地の汚染問題で「安全だが安心ではない」と迷言を吐き、移転を大幅に延期させた。だから市場関係者からは恨まれているはずで、同じ壇上にいるのは居心地が悪かっただろうと思う。


「さかなクン」の帽子を被った子供



セレモニーはこの後に色々なイベントがある。プロレスもあるから不思議だ。
東京海洋大学客員教授の変な教授の「おさかなクン」も、トークイベントに登場する。
子供には人気のようで、多くの子供が「おさかなクン」の帽子を被っていた。

セレモニー会場を出たら、様子が変っていた。大勢の人達、特に親子連れで大混雑になっていた。煙が立つ屋台の売り子が「最後尾」の看板で、並ぶ人を整理している。
みんな何かを買って食べている。奥の一角には広い飲食スペースがあり、そこも満員だった。食べ物は区切り良く、500円か1000円だった。


 屋台は大繁盛



私は人混みで戻ることも出来ず、屋台の裏に回った。
どうも最近は人混みに弱くなり、人が大勢いると帰りたくなる。
女房に頼まれた市川團十郎の写真も10枚以上は撮ったので、もう用事は無くなった。

やっと市場の外に出たら、「千客万来」の方も大変な混みようだった。
まだ来る人ばかりで帰る人はいないが、私は東京BRTにに乗ってホッとした。


 混雑を避けて、屋台の裏から帰った。



(おまけの話)
豊洲市場が大混雑で動きも取れないので、諦めて東京BRTに乗って新橋に出た。
汐留の日本テレビ本社前には、大きなお天気キャラクターの「ふわふわ そらジロー」が準備されていた。これは毎年、秋に日本テレビが健康に関する企画「カラダweek」を放送しているが、そのイベントだった。

今年の標語は「好きなことで、カラダにいいこと」だそうだ。
イベントは11月2日から10日まで行われていたが、私はあまり興味が無く横目で見て通り過ぎている。


 NTVのキャラクター「ふわふわ そらジロー」



新橋から大江戸線に乗った。たまたま「子育て応援スペース」のある6両目だった。
都営地下鉄はかなり前から、車両の3両目と6両目に「子育て応援スペース」を設けている電車が走っている。

その目的は『「子どもが飽きてしまう」、「グズると周囲の目が気になる」など、電車でのお出かけには不安がつきものです。そんな子育て世帯の強い味方になってくれるのが、都営地下鉄全線の一部車両に設置された「子育て応援スペース」。車両内に子どもたちが大好きなキャラクターが装飾されているので、家族みんなが思わず、にっこり』とある。キャラクターは全部で6種類あり、運が良いとこの電車がやって来る。


 子育てスペース(大江戸線)



数日前に「facebook」の江東区の投稿に、驚くような動画があった。
そして説明には次のように書かれていた。『汐浜運河東陽橋の下。水が澄み黒鯛の群れ。こんなに沢山は見たことが無い。橋の下に集まるが、今日はそこかしこで見かける』。
動画では20匹くらいの黒鯛が泳いでいた。
そこで豊洲市場まつりから、黒鯛に切り替えたので東京BRTで新橋に出たのである。

大江戸線に乗り換えて門前仲町に出た。そこから都バスに乗って、東陽町駅前で降りて10分くらい歩いた。東陽橋の下に行き水面を覗いたが、黒鯛はおろか魚もいない。
諦めて戻ったら、往きには見えなかった「落書き」があった。
『くやしい』は私のその時の気持ちで、笑ってしまった。


江東区「東洋橋」の袂の落書き 

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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