春の到来を告げるイベント

大学生の娘を空港まで送る道中で
渡り鳥たちが北に飛んでいくのを幾度となく目にした。
春の到来を告げるイベントである。

みんなきれいにV字になって飛んでいく。

ただ彼らがなぜこの形の編隊を組んで飛んでいくのか
考えたことはなかった。

きれいに編隊を組んで飛ぶのは?

大きなグループもあれば小さなグループもある。

しかしどの渡り鳥たちも
きれいに編隊を組んで飛んでいる。

これはどういうことなのか。
少し調べてみると驚いた。

洗練された集団飛行技術

それは彼らが洗練された集団飛行技術ともいうべき
飛行航法で飛んでいるというがわかったからだ。

まず、空気抵抗を避けるのであれば
自転車競技のように後方につく方が良いように思えるが
空では後方乱気流が発生するので良くないらしい。

それで先頭から右と左に等間隔で後方に斜めに
並んでいくというV字編隊を組んでいるのだ。

この形は飛行機の翼と同じ形。
航空力学によると後方の鳥たちは空気抵抗を減らせる
ことになる。前方の鳥の翼が作る空気の渦が揚力となり、
省エネ飛行ができるというわけだ。

それによって後方につく鳥たちは体力をセーブできる。
そして体力のある鳥たちは
ポジションを変えて先頭を交代しながら
一団となって長い距離を飛行するのである。

また上空の気流の状況によって
その形もいろいろと変えていくのだと言われている。

下にある動画は白老町社台あたりで見た編隊。
集団の形が変わっていくのを見てほしい。

なんか誰が一番大変な先頭になるのか
迷っているようにも見えるが、
ひとつの大きなV字に加われず、
遅れている鳥たちも
小さいグループでV字を作ろうとしているのがわかる。


どこまで飛んでいくのか

この時期北海道から北に飛んでいくのは
カモ類や白鳥であるが、
彼らはどこまで飛んでいくのだろうか。

鳥たちに発信機をつけての最近の調査でわかったことは
北海道からサハリンを経由してアムール川流域、
さらにロシア北部まで至っているらしい。

環境省「ハクチョウ・カモ類の飛来経路及び移動状況について」

この経路をみるとわかるが、
彼らは実に無駄のないルート、
つまり目的地最短距離で飛行しているのがわかる。

プラネタリウムを使った実験によると
夜は星を使って方向を割り出して飛ぶらしいが、
昼間は何を目標にしているのだろう。
磁力線?

最大航続距離巡航

さらに驚くべきことは、
彼らは気流をみながら最適高度を飛行し、
そしてその状況に応じて最適速度で飛ぶ、
「最大航続距離巡航」をしているというのだ。

現在の旅客機もエネルギー効率等を最大にするために
コンピューターで割り出した飛行プランを使用するわけだが
鳥たちは生まれながらにその能力を持っているということか。

また今度の冬に来てね!

サハリンまで約600km。
その後アムール川まで500km。
そしてさらに北に行けば総距離2000kmの旅。

もしかしたら途中で脱落してしまう仲間もいるのだろう。

「ああ・・・俺はもうダメだ。みんな先に行ってくれ・・・」
とアムール川あたりで脱落。

そしてまた冬になる頃に北海道に向かう仲間の一団と
感動の再会を果たす。

「おう、お前生きていたか・・・」

そんなドラマもありそうな・・・


また来シーズンもきてね。



犬と暮らしとカヤックと kayaker

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豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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