徒然ならざる伊達日記

「芳泉茶寮」の素敵なご夫妻とお会いした。
穏やかで優しいおふたりが「芳泉茶寮」に至るまでの道のりは興味深いものだった。

世界を舞台にその能力を発揮していたおふたりが、
赴任先の上海で感じた怒りと不安。
今の自分は本当に望んだ自分なのか。
日常的に現れる葛藤。
バランスは崩れ、いつか他人のような自分に気づき、
仕事を辞めて生きるスタイルを変える。

千葉の田舎で古民家を手に入れて、
稲藁と土による日本古来の方法で壁をつくり、
江戸時代の家を再現した。
今はそこが「芳泉茶寮」の拠点にもなった。

「芳泉茶寮」は地域の人たちを巻き込んで、
町の価値を引き上げ、田舎町の魅力につなげていった。
移住したふたりが、ここは「素晴らしいところ」と言い続けることで、
古くから住む人たちも自分達の町を見直すようになった。
何もない田舎ではなく、何か楽しいことがありそうな田舎になった。

とかく地方では、行政がまちのためと考えて事業を行うが、
開催することが目的化して、
何のための事業なのかがわからなくなることが多い。

「芳泉茶寮」のおふたりの取り組みは、
行政に頼るのではなく、住んでいるひとりひとりが誇りを持ち、
能動的な行動につなげることで、町を良くしていこうとする力に変えた。

そうしたふたりの行動が逆に行政にも影響を与え、
行政側が相談に来るようになった。

こうした取り組みが本来地方で活かされるべきアプローチであり、
私たちの街でもそうありたいと思った。

芳泉茶寮 https://www.hosensaryou.jp



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25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

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