心の伊達市民 第一号

お寺も「IT」で

昨年は恒例の深夜からの「初詣」を止めたので、新年早朝に1人で近所の神社とお寺に初詣に行った。
ただなんとなく習慣で初詣に行っていただけなので、特にお願いすることも無い。


そもそも神様にお願いすることが間違っているようで、なんでもいいからお礼をするもののようだ。
「健康で1年を過ごせた」とか、「トラブルもなく1年を過ごせた」などのお礼が良い。
「宝くじに当たるように」などとお願いでもしたら、一生、お礼参りが出来ない。



築地本願寺正門の「紋章」


そんなことを考えていたら、私の菩提寺の築地本願寺からメールが届いた。
メールの内容は次のようなものだった。
【築地本願寺では年末の恒例行事である「除夜会(じょやえ)」を本年も実施致します。新型コロナウイルス感染症も減少傾向にありますが、やはり「まだ外出は控えたい」、「遠方なので築地本願寺まで参拝には行きにくい」とお考えの方も多いと思います。そこで築地本願寺では、オンラインで除夜の鐘に参加できる企画を実施いたします】



「あなたと除夜の鐘プロジェクト」(HPから)


【事前にお申し込みいただいた方の中から抽選で50名様のお名前を表示し、築地本願寺の僧侶が心をこめて除夜の鐘を撞きます。50名様のお名前と新年の一文字を一打ごとに掲示し、その様子をYouTube築地本願寺チャンネルでライブ配信を行います。ぜひ「今年こそ除夜の鐘を撞きたかった」という方のご応募をお待ちしています】とあった。


そこですぐにネットで申し込んだ。その結果だが、抽選に外れてしまった。
最近は色々なものに申し込んでいるが、全く当らない。今年はなんとかしたい。



築地本願寺正門


それにしても最近のお寺は凄い。特に築地本願寺は巨大団体だし、予算も豊富だし、宗務長(住職)が元コンサルタント会社の社長だったので、IT化は他のお寺よりかなり進んでいる。


昼過ぎになって少し暖かくなって来たので、家族で歩いて初詣に行った。
波除神社に昨年の御札などの「お炊き上げ」をお願いするために持参した後に、本願寺にも行った。
みんなコロナなどに負けずに、お正月は初詣に来ていた。



「築地本願寺の経営学」


例年は多くの人達が正月三が日に神社やお寺に初詣に行っていた。
ところが新型コロナウィルスの出現で、感染を恐れる神社と必要以上に恐れない神社に分れ初詣も変化した。


昨年は新型コロナウィルスの蔓延で、初詣を取り止めた神社、お寺が多かった。
今年はコロナの感染者が急減して来たせいもあり、少し事情が違うようだ。
神社とお寺もコロナ馴れして、「対策をすれば大丈夫」となったようだ。



築地本願寺の手水舎


しかしいつまで待ってもコロナが終息はしないので、新しいことを始めたお寺が出て来た。
それが『幸先詣』である。こんな言葉は聞いたことが無かったので、早速、調べてみた。
初詣という風習自体が、100年くらい前に始まったのだそうだ。


その他にも色々なお参りが以前からあったようだが、誰が「幸先詣」を最初に始めたのかは分からなかった。多分、「幸先参り」は神社庁がコロナ対応として各神社に伝えたのかもしれない。



本堂入口でカメラによる検温


その一方で『幸先詣』なんて伝統にも無い変な初詣を受け入れず、従来通りの初詣を守り続けている神社がある。その1つが日本一の初詣客を誇る「明治神宮」である。なんと310万人が初詣に来るのだそうだ。
もう1つの人気第3位の神社「浅草寺」(283万人)も、通常通りの初詣を行っている。
ここはコロナ対策を取っているがLIVE配信を行っていて、現在の混雑状況をみられるのが現代的だ。


【浅草寺 LIVE Camera】・・・https://www.youtube.com/watch?v=nOk4cd0kkp8


築地本願寺の会員はここでポイントをゲット


(おまけの話)
静かな年末だと思っていたら、年末近くになり親戚の人が亡くなった。
高齢だったしオミクロンのこともあるし、年末なので家族葬を行ったそうだ。


その後、なにもしないのも変だし、新年早々も良くないので、急遽、31日に自宅を訪問してお線香を上げることになった。長く患っていたので、家族もそれほど気落ちはしていなかった。私も驚かなかった。



築地本願寺の各所に動物の彫物がある。


家に帰り、女房と話し合った。
女房『あなたが亡くなったら、葬儀はどうして欲しい?』
私 『親戚も友人達も高齢なので、家族葬で良い』


女房『知らせたい人はいる?』
私 『葬儀の後に、知らせだけはした方が良いと思う』
女房『分かりました。私の時も同じで良い。では連絡先のリストを作っておいてね』



本堂は椅子席


「善は急げ」という言葉があるが、善ではないがその日の内にリストを作った。
リストには「名前」と「メールアドレス」だけで、住所、電話番号は入れなかった。


昔と違って最近の連絡はメールが殆どなので、何年か先にこのリストが必要となった時には、「このアドレスは使われていません」とエラーメッセージが出るだろう。それを見て女房は『先に逝ったのねー』と理解するだろう。時代はドンドンとIT化されて進んで行く。



築地本願寺の本堂のパノラマ写真

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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