先日、見た映画「君を想い、バスに乗る」に影響を受けて、勝どきから青梅までシルバーパスだけを使って行ってみようと思い立った。 でも、私の旅はその映画のようなストーリーも感動も無い。

ただやることが無いのでブログネタとして、「シルバーパスを使ってタダで青梅まで行けるか?」を試してみようと思ったのである。シルバーパスは都バスだけでなく、私鉄でも東京都の路線バスならパスを見せれば乗れるのである。


マンション前のスタート地点「新島橋停留所」


いまでも路線バスで旅をするテレビ番組は大流行りである。
二流のタレントを使い、道具立ても要らず、安上がりに番組が作れるからだ。
似たような番組に、「ローカル路線バスの乗り継ぎの旅」、「路線バス 寄り道の旅」、「路線バスの旅」、「ぶらりバスの旅」などがある。

でもテレビ番組というものは、全くのぶっつけ本番を装っているが、実際は「やらせ」である。放送時間内に終るように、そんな上手く事は運ばない。


3路線のバスの現在位置を表示(築地停留所)


「都営バス・ルート検索」で出発地点(新島橋)と到着地点(青梅駅)をサイトで入れてみたら、答えが出なかった。いざ青梅までシルバーパスで行こうとすると、都バスだけでは簡単に行けないと分った。

次に途中の「新宿駅」までを検索してみた。すると5ルートが出て来たが、遠回りばかりで全く駄目だった。
私なら「新島橋」~「築地」~「四ツ谷駅」~「新宿駅」というルートで行く。
これが直線に近いルートなので時間も掛からないが、コンピューターでは出て来ない。


都バスの車内(銀座4丁目停留所)


その先も色々とやってみたが、なかなか先に進めない。
このルート計画は、なんだか「迷路パズル」のようで、良いと思って進んだら「行き止まり」になる。行く前に思いがけず、ルートを探すだけで楽しめた。

今回のことで分かったのだが、「バス路線は鉄道の補完」であるから、鉄道駅に沿ってはバスは走っていなかった。
そこで「あまりルートから外れず、なるべく直線に近いルートを探す」のが面白い。


 右奥に「桜田門」が見える。


その結果として、「一日では青梅駅まで行けない」と分かったのである。
では「勝どき駅」から「青梅駅」まで、鉄道を利用したらどうなるかを調べてみた。
その結果は「所要時間は1時間33分」、「必要料金は1086円」であった。

さて1日目は「新宿駅」まで行くことにした。
マンション前から都バスに乗り、「築地」で降りた。
「四ツ谷駅」行きのバスは1時間に1本で、13時と15時にはバスは無い。


 半蔵門交差点に差し掛かる(右奥は皇居半蔵門)


今回は時刻表に合わせて家を出たので、築地での待ち時間は10分くらいだった。
バスは見慣れた場所を走る。銀座4丁目、数寄屋橋、日比谷、祝田門、桜田門、警視庁、国会議事堂、三宅坂、最高裁判所、国立劇場、そして半蔵門と進む。

まるで観光バスのルートのようだ。そして半蔵門でバスは左折して四谷に向かう。
その辺りは「麹町」である。そして間もなく、バスは四ツ谷駅の裏に止まったのである。


「四谷一丁目」バス停には1時間以上もバスは来ない


バスは終点の「四ツ谷駅」に着いたが、降りる人は私だけだった。
そこから新宿駅に行くバスは、1キロ以上も歩き「四谷三丁目」に停留所がある。
四谷駅から200メートルくらいのところに「四谷一丁目」の停留所があるのだが、バスは1時間以上も来ない。

そこで仕方ないので、歩いて「四谷三丁目」まで行ったのである。
そしてそこからわずか10分で新宿駅西口に到着した。1日目はここまでとして、電車で家に戻った。


「新宿駅西口バスターミナル」に到着した


(おまけの話)
1日目のバス旅行が新宿で終ったので、新宿に関係のある話である。
私は新宿には、いまより縁があった。学生時代は新宿東口で麻雀に明け暮れた。
仕事の現役の時は女房のお供で、デパートに買い物で伊勢丹に行った。

西口には、取引先が住友ビルにあった。
大学を卒業してすぐにニューヨークに行ったが、その時は世界博覧会の日本館で働くためだった。私はバスボーイだったが、上司にプロのウェイターのXさんがいた。


「京王プラザホテル」のロビー(フロントは右奥)


彼は「京王プラザ・ホテル」から派遣されて来ていたのであった。
日本レストランの勤務時間には、「早番」と「遅番」があった。
私が早番で宿舎に戻ると、Xさんと仲間の3人が私を待ち構えていた。

彼等は私と麻雀をしたいのであった。私はアメリカに麻雀をしに来たのではないので、3回に1回くらいしか付き合わなかった。私は学生時代は麻雀ばかりしていたので、彼らには負けることは無かった。


エレベーター・ホールの向こうにフロントが見える


それが彼らは悔しくて、『今度こそは!』と私の戻りを待っていたのである。
私はおっさん達と麻雀をするよりは、220人も一緒に来ていた女性達と遊びたかった。
バスボーイは15人で、全員が大卒だった。

ウェイトレス役の女性は短大卒で、そうなると彼女達はコックやウェイターではなく私達と付き合いたかった。15人対220人となれば、男性なら誰でもモテた。
私の生涯で「一番モテた」のがあの時だった。あの時代に戻りたい!


 空きスペースでアート展を開催中だった


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,395,316

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. 山本英次
    山本英次
    返信

    いよいよバス旅のスタートですね!
    3日目の青梅でお待ちしております。
    ゆっくりと楽しんでください。

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,395,316

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ