炎天下の「豊洲ぐるり公園」

お盆休みでも、私は家に居られずに外へ出る。
特に行くところが無い時は、お弁当を買って「豊洲ぐるり公園」に行く。
少し前に佃の住吉神社の近くで、小さな「ボラ」の集団が泳いでいるのを見た。

そこで「豊洲ぐるり公園」の前の晴海運河では、もっとたくさん見られるのではないかと思ったのである。しかし朝から暑い。豊洲大橋を渡る頃は、汗ビッショリである。
空を見上げたらもう秋めいた空になっていて、羽田空港を離陸した飛行機が飛んでいた。

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橋の下は「晴海運河」である。
「ららぽーと豊洲」の方から、水上清掃船がやって来るのが見えた。
近付いて来るのを少し待って、動画を撮影した。

水上清掃船はよく見掛けるが、自分の足元を通過するタイミングに出会うのは滅多に無い。この日は8月15日でお盆休みの真っ最中だが、休まず働いている人も多いと知った。

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撮影後よろよろと進み、豊洲大橋の下のいつもの私の指定席に座る。
豊洲ぐるり公園には、ほとんど日影が無い。
橋の下は貴重な日影なのである。先客が2人いたが、特に挨拶も無い。

氷入りの麦茶を出して飲んだが、これで生き返った。
この日はあまり風が吹かないので、日影でも暑い。

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持ってきた本を読むつもりだったが、暑くてその気にならない。
ぼんやりと、焦点も定まらず景色を見ている。
釣人がやって来て糸を垂らすが、全く釣れない。

それでも場所を変えて、釣り続ける。しかし橋の下の日陰からは出ない。
魚が釣れなくてもいいのかもしれない。「釣りをしている」という時間を楽しんでいるようだ。

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買って来た「おにぎり」1個と「稲荷寿司」3個を食べて、元気になったところで先に進むことにした。ギラギラと照り付ける太陽で、遊歩道は熱くなっている。
誰も歩いていない。6月頃は多くの人がジョギングをしたり、散歩をしていた。

いまは少しの人が、釣りを楽しんでいるだけだ。
こんな時にジョギングなどしたら、熱中症で倒れるだろう。

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少し進むと、右手に豊洲市場に荷揚げする為の桟橋がある。
いつも同じ黄色い船が停泊しているので、専用桟橋かもしれない。
この桟橋と遊歩道の間にある狭い水域には、この時期なら大量のクラゲが見られる。
しかし上流で大雨が降ったせいか、水が濁っていてクラゲはいない。

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専用桟橋と豊洲市場を結ぶ通路がある。
豊洲市場と専用桟橋の間は遊歩道を跨いでいるので、トンネル状になっていて日影が出来ている。そこにディレクター・チェアを出して、寝ている男が見えた。

近付いて行ったら釣人で、竿だけセットして寝ているのである。
釣れたら鈴でも鳴るのかもしれない。こんな不精をして釣れるのか？

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（おまけの話）
トンネルの下で一息入れてから、先に進む。
「豊洲ぐるり公園」の先端まで行くと、近くにレインボーブリッジが見える。
午後便の「東京みなと丸」が、出航して行くのが見えた。

この暑いのに階段状の座席に座り、上半身を裸にして肌を焼いている男がいた。
後期高齢者の私には考えられない行動だ。

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ここには全く日影が無いので、休憩も出来ない。仕方ないので戻ることにした。
戻りは上の段に行き、植えられている樹木を見ながら戻る。
そこには有料のバーベキューの設備があるが、お客は誰もいない。
涼しい日の夕方には、全ての席が埋まるほど人気の場所である。

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戻りはもう家まで歩いて帰る元気はなく、豊洲市場前から東京ＢＲＴに乗ることにした。そこにオープンした「千客万来」の施設を見るためと、クーラーのある場所に入りたかったからだ。最近の「千客万来」はお客も多くないと感じていたが、お盆休みでお客がなだれ込んでいた。

クーラーのある場所も大混雑で、各店は扇風機も使っている。
それでも人間の熱で、あまりクーラーが効かない。
やっと来た東京ＢＲＴに乗り、クーラーのありがたさをシミジミと感じたのである。

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