心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(61)・・・新宿御苑

11月1日から15日まで新宿御苑の日本庭園で、「菊花壇展」が開催されると知り、初物好きの私は初日に行ってみた。この時期の新宿御苑は他に見るべきものもあまり無いので、「菊花壇」だけを目的で行った。

新宿門でシニア料金(250円)を支払い中に入り、広い芝生広場を突っ切り右手の林の小道を進む。この道を歩いている人はいない。菊花壇展の入口への道ではないようだ。


 「新宿御苑」



しばらく進み坂を下ると、急に前が開ける。
明るい日差しの中を、外国人観光客が大勢歩いているのが見える。
右手に「菊花壇」があり、葦簀張りの小屋の中に菊の花が並べられてある。

しかし花はまだ蕾で、咲いている花は無い。
仕方ないのでその先の木の橋を渡る。岸辺に植えられた「ススキ」が秋の風情を感じさせる。


 ススキが秋を感じさせる。



橋を渡ると大きな小屋があり、中には山型の菊の花が3ヵ所に飾ってある。
名札を見たら「裾野の月」とあったが、ここも花は咲いていない。
これが一斉に咲いたら、さぞ奇麗だろうと想像する。
菊花壇展に合わせて花を咲かせるのは、たぶん至難の技なのだろう。

今年の長引いた暑さのせいで、生育計画が狂ったのだと思う。
その先にも2ヵ所の菊花壇があったが、どれを花は咲いていなかった。
全部で7ヶ所に花壇があったが、私は順路を逆に歩いているようだった。


 作品名「裾野の月」



帰ってから、菊花壇に付いて調べてみた。
解説では『「菊花壇展」は、明治11 年(1878)に赤坂の仮皇居で催された「菊花拝観」をルーツとします。「菊花拝観」は皇室を中心として菊を鑑賞する行事でしたが、やがて外国使臣も招待する「観菊会」となり・・・』、

『昭和4年(1929)からは新宿御苑で「観菊会」が行われるようになりました。昭和24年(1949)、新宿御苑が国民公園として一般開放されてからも、その伝統を受け継いでいます』とあり、かなり伝統のある行事だった。


 風の無い日で、水面に人の姿が映っていた。



菊花壇が期待外れだったので、もうやることが無くブラブラと出口に向かった。
この日本庭園は私から見ると純粋の日本庭園ではない。
なにしろ芝生が植えられていたりするからだ。
池があり、松が植えてあり、石灯篭がある点では日本庭園の条件を満たしている。

外国人観光客が多いが、ほとんどが高齢の人達である。
若者たちは歌舞伎町に行っているのかな?


 松の枝の下から見える池に映りこんだ「丸刈りの植え込み」



中央広場に出たが、日差しが暑いので横の細道の日陰を歩いた。
新宿御苑には巨木が多く植えられている。

「メタセコイア」のような木があったので、見上げてみたらたくさんの小さな実が付いていた。これはメタセコイアではなく「ヒマラヤスギ」だった。
「スギ」と名が付いているが、ヒマラヤスギは実は「松」の一種である。


  「ヒマラヤシーダー」(ヒマラヤスギ)



更に出口に近づいたら、カラスがうるさい。
10数羽のカラスが仲間と喧嘩しているのか、あるいは遊んでいるのかは分からない。
逆光の中で、黒いカラスが影絵になっていた。

絵になる一瞬を捉えようとしばらく待ち構えていたが、希望の写真は撮れなかった。
公園出口では、次から次へと切れ目なく外国人観光客が入園して来ていた。


 カラスの喧嘩?



(おまけの話)
この日の目的の2つ目は映画鑑賞だった。
まだ開始までにかなり時間があるので、10年ぶりくらいに丸井屋上のイングリッシュ・ガーデンに行ってみた。

10年も経つと経営者も変り「無駄な施設だ」となり、無くなっている恐れもあった。
幸いにイングリッシュ・ガーデンは残されていて、相変わらずほとんど誰もいなかった。
手入れを続けるだけでも相当の費用が掛かっていると思うが、ほとんどの人が知らないのだろう。もしかしたら「見せる」のが目的ではないのかもしれない。


「イングリッシュ・ガーデン」(丸井屋上)



昼少し前になったので、ランチをすることにした。
天ぷら「船橋屋」の近くに「釧路港」という名の北海道料理店がある。
私は新宿へ行くと、たまにここでランチをする。
いつも注文するのは「ジンギスカン・ランチ」であるが、北海道にいた時に食べていたものとは「似て非なるもの」である。

「本物のジンギスカンを食べたい」と思っているのだが、専門店はディナーしかやっていないので食べに行けない。女房があまり好きではないからだ。
そこでこのジンギスカンで我慢している。


「ジンギスカン・ランチ」(1000円)



新宿駅近くの「シネマカリテ」で、雑誌でお勧めの「ゴンドラ」という映画を見た。
なんとも奇妙な映画で、全編を通して全くセリフが無い。ストリーの説明も無い。登場人物は10人くらい。

私の理解したストリーは、父か母の葬儀に為に、1人娘が故郷へ戻って来た。
埋葬の後に仕事を探し、ゴンドラの乗務員に採用される。このゴンドラは山の上と麓を結ぶ、唯一の交通手段である。ゴンドラ会社の社長に言い寄られるが断る。

もう1人の女性乗務員とは、常にゴンドラの中間地点ですれ違う。
やがて2人は恋愛関係になるが、彼女は都心の会社から入社合格の手紙が来る。
ゴンドラが空中を進む光景が美しい。なんとも不思議な映画だった。


 「ゴンドラ」★★

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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1,432,325回

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