心の伊達市民 第一号
伊達市から届いた訃報
伊達市の農家のSさんから、Kさんの訃報が届いた。
私より10歳も年長なので驚かなかったが、悲しかった。
かなり前から体調を崩されていて、昨年のいつ頃だったか電話で話もした。
いつも笑顔を絶やさずにいて、私がお手本にしたいような人だった。
Kさんと知り合ったのは偶然だった。
イコロ農園で「五右衛門風呂を作ろう」ということになり、釜を探していて壮瞥町の農家のIさんのところで見付けて、タダでもらって持ち帰った。
そして釜の土台に煉瓦を積んだが、素人の悲しさで上手く出来なかった。
そんな時に出会ったKさんが私達のやっているのを見ていられなくなり、指導を越えて自分で積み上げてしまった。
それでいい気になった私達は、次にサンマを焼くコンロ、炊飯用窯、ピザ窯と次々と煉瓦を積み上げた。しかし作業の殆どはKさんがやってくれた。
炎天下の作業なのに嫌な顔もせず、いつもニコニコ笑っていた。
私は「ああいう人になりたいなー」と思っていたが、性格が悪いのかなれないでいる。
ある時にはご夫婦で東京に遊びにも来た。
私の案内で東京観光を楽しんだ2人は、とても嬉しそうだった。
伊達市滞在中に私達がお世話になった人達が、次々と私の前から去って行く。
定めとはいえ、この悲しさはやりきれない。
「次は自分か?」と思いながらも、なかなか順番が回って来ない。
本来ならばKさんの葬儀に駆け付けたい気持ちだが、急の知らせでもあるし、遠方でこの緊急事態宣言下のコロナ騒動ではそれも叶わない。東京の遠い空から、ご冥福をお祈りするしかない。しかし年齢からしても、大往生だと思う。
後はシッカリ者の息子さんもいるのだから、心残りは無いだろう。
なぜか伊達市で私の知り合った人に、Kさんが多い。
そして私の前から去って、天国に行ってしまった人にもKさんが多い。
みんな「いい人達」だった。
ある時、私はゴルフ場のKさんに言ったことがある。
私 「伊達市の人はみんないい人ばかりですねー」
Kさん「違いますよ。私がいい人しか紹介していないからですよ」
私が人生で出会った尊敬すべき長老が2人いた。
1人は東京のゴルフ場のメンバーで、いつも一緒にプレイしていたIさんである。
彼がいつも言っていた言葉に「年を取ってからの夫婦円満の秘訣は、なるべく接触時間を少なくすることだよ」がある。
もう1人の今回のKさんは、いつも夫婦仲良く過ごしていた。
どちらが正しいのだろう。とりあえずは、私は1人目の長老の方を説を取っている。
(おまけの話)
今回の(おまけの話)は少しだけだが北海道に関係があるので、写真を使った。
それはピカソの「ゲルニカ」である。
東京駅丸の内北口前のオフィスビル「OAZO」の1階ロビーに陶板製の巨大なゲルニカが飾ってある。私は時々、この作品を見に行っている。
今回は伊達市の長老Kさんの逝去の知らせで気持ちが落ち込んでいたので、ゲルニカでも見てピカソから「怒り」をもらおうと思ったのである。
入口で手指の消毒をして中に入る、左手に広がるロビーの壁面にゲルニカはある。ところが今回は様子が違った。
ロビーいっぱいに、なんと「北海道物産展」を開催しているのであった。
普段は壁面の反対側のスターバックスの前に立って、ゲルニカを見る。
ところが「北海道物産展」が邪魔をして、まるで見えない。
エスカレーターで2階に上がってみたが、やはり邪魔をしている。
ピカソはスペインのゲルニカでの戦争に対して怒りを表現したのが、傑作となった「ゲルニカ」である。
しかし私は「北海道物産展」に怒りを覚えた。この場所には「北海道物産展」は似合わない。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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