心の伊達市民 第一号

トビハゼを探しに

テレビのNHKニュースで、絶滅種の「トビハゼが荒川河口左岸で見られる」と放送していたのを見た。そこで珍しもの好きの私は、早速、見に行くことにした。
これが後で、私のいつもの「早とちり」と分かり、疲れだけが残るのである。

地図で荒川河口左岸を調べたら、京葉線の「葛西臨海公園駅」下車と分かった。
その1つ先の駅は「舞浜」で、東京ディズニーランドがある。
勝どき駅からは月島駅乗り換えなので、リバーシティ21に行って野鳥を見てから行くことにした。


 カモが泳いでいた。


都心でも、このあたりに来ると、野鳥が普通に見られる。
ここは隅田川が分流している地点で、本流から左に別れ「相生橋」を通って晴海に続く。東京でも西の方へ行くと山や自然があるが、野鳥は簡単には見られない。
いつもも見られるのは「カラス」と「野鳩」くらいのものだ。

しかし隅田川沿いのここでは、いつでも「カモ」、「サギ」、「カワウ」などが観察できる。「コサギ」が柵の上に止まっていたので近づいたら、急に飛び去った。


コサギが飛び立った


春には川沿いの土手に植えられた桜並木が、とても奇麗な場所でもある。
また春にはカルガモが小さな子供を連れて、水辺で遊んでいる姿も見られる。
川沿いのテラスを隅田川に向かって歩いた。

防護柵の上に「アオサギ」が止まっていた。
アオサギはほとんど動かない。滅多に飛ばないので、動画撮影には向いていない。


アオサギが休んでいた。


隅田川の新大橋の下をくぐり、住吉神社の方へ行ってみた。
近くの佃堀で、ボラが見られるのはないかと思ったからだ。
佃小橋の上から堀の方を見たら、釣りをしている人達が見えた。
私も下へ降りて水面を覗いてみたら、ボラの魚影が見えた。

太陽光に反射して水面が光って見難いが、ボラの群れが泳いでいた。
何枚も撮影して、やっとボラが見える写真が撮れた。


 ボラが群れで泳いでいた。


(おまけの話)
リバーシティ21の自然観察を終えて、月島駅から地下鉄「有楽町線」に乗った。
「新木場駅」下車で、京葉線で1駅の「葛西臨海公園駅」で降りる。
駅から荒川方面に向かうが、まともな道がなく、とても分かり難い。

20分ほど歩いてやっと荒川へ出た。ところが川岸は金網で囲まれていて、岸辺に行けない。金網の中で釣りをしている人が見えた。


 荒川河口近く


どこからか岸辺に下りられる場所があると思い、京葉線の鉄橋の方へ行ってみた。
しかしどこからも中へは入れない。
石段があったので、「ここから入れる」と思ったら、その先には扉があり南京錠で閉じられていた。

ここで少し冷静になり、考えてみた。
TVでは「トビハゼは泥干潟に住む」と伝えていたので、釣り人がいたのでは「泥干潟」は無い。トビハゼのいる場所は「ここではない」と気が付いた。


 京葉線の荒川鉄橋


このまま先に進むと東京湾に出るので、その左側が「葛西臨海公園」のはずだと考えて先に進んだ。私の想像通りに、葛西臨海公園の端に出た。
事前に調べた情報では「葛西臨海公園の東なぎさ」でも、わずかにトビハゼが見られると書いてあった。

そこで、そこへ行ってみることにした。
途中の岸辺は岩だらけで、「トビハゼは住めない」と感じた。


 葛西臨海公園の岸辺


歩き難い岸辺を離れて、道路に出た。
すると向こうから園内を走る「機関車トーマス」がやって来た。
左側の芝生では、家族連れや友人仲間がテントを張って遊んでいる。

太陽がギラギラと照り付けて、汗びっしょりになる。
ヨロヨロと進み、やっと「東なぎさ」へ渡る橋へ辿り着いた。


 機関車「トーマス」がやって来た。


橋を渡り、泥干潟のありそうな場所を探した。
そこでは大勢の人たちがバーベキューを楽しんでいる。
広場ではカイトを揚げて楽しんでいるシニアグループがいる。
岸辺で貝を探している子供がいる。みんなそれぞれが、私とは関係なく楽しんでいる。

砂地で2つの穴を見付けたので、「もしかしてトビハゼの棲家か?」と思ったが多分違うだろう。きっとカニか、貝だろう。


 トビハゼの穴か?


ウロウロと歩き回り泥干潟を探したが、どこにも無い。砂地と大量の貝殻だけだった。
もう疲れ果てたので、家に帰ることにした。
家に着いたら、万歩計は1万4268歩を示していた。
シャワーを浴びてから落ち着いて、もう一度ネットで調べてみた。

すると私の行った葛西臨海公園の場所は「西なぎさ」で、「東なぎさ」は私の行った場所より先だった。しかも「保護区で立入禁止」だし、そこへ渡る橋も無かったのであった。私のいつもの「早とちり」で、疲れだけが残った日だった。


 「トビハゼ」とはこのような魚らしい(サンプル)

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コメント

    Shinji

    Shinji

    葛西臨海公園は私の全く知らない地域です。このような広大な土地が、江戸川区にあるとは驚きです。野鳥も多いところを見ると、生態系はよく機能しているようですネ。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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