心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(70)・・・東京ゲートブリッジの夕陽

日に日に夕暮れの時間が早くなって来ている。
ある時、突然のように、「ずいぶん長く東京ゲートブリッジの撮影に行っていないなー」と思い出した。
「夕陽が奇麗なのではないか?」と想像したら、もう行きたくなってしまった。
天気予報で確認し、晴れている夕方を狙って出掛けて行った。

東京ゲートブリッジに行くには、大江戸線で「月島駅」で降りて、地下鉄「有楽町線」の「新木場駅」で下車する。そこから都バスで「若洲キャンプ場前」行きの都バスに乗る。自宅から約50分で行ける。


若洲ゴルフリンクス



新木場駅の反対側には原爆マグロで有名になった、「第五福竜丸」の実物が保存されている展示館がある。都バスで倉庫街を抜けて10分ほど行くと左側には東京ヘリポート、その隣には都立のゴルフ場「若洲ゴルフリンクス」がある。

10数分で終点の「若洲キャンプ場前」に着く。最近はキャンプが大流行りのようで、大勢がキャンプしていた。キャンプ場の横を通り抜けると、目の前が急に開けて海岸に出る。ここは釣り場が作られていて、大勢の人が釣りを楽しんでいる。


 海岸の釣り人たち



左手には巨大な「東京ゲートブリッジ」がそびえ立っている。
この橋は東京港第三航路を跨ぎ、中央防波堤外側埋め立て地と江東区若洲を結んでいる。
木塲方面に行く車が通るようで、大型車が次々と渡って行くのが下からでも見える。

まだ夕陽には時間があるので、釣り人の様子を見ていた。
10センチくらいの魚が、竿を入れて1分くらいで釣れていた。


 東京ゲートブリッジの夕方



太陽の落ちる位置を見定めたら、橋の反対側が良いと分かって移動した。
逆光の中で眩しい。サングラスを持ってくれば良かった。
太陽はまだかなり上の方だが、ゲートブリッジの中心に落ちるところを撮りたいのでウロウロする。試し撮りをして、撮影場所、露出を調整する。



橋の中心に太陽が落ちる場所が分かったので、また移動して三脚を立てる。
段々と薄暗くなっては来たが眩し過ぎるので、レンズの絞りを大きくマイナスにした。
太陽が丁度、橋の中央部に来た。光線が幾重にも開いた。

家で確認したら、これがこの日のベストショットだった。
友人のプロカメラマンのOさんの言う、「その時、そこにいる」が大事だとつくづく感じた一瞬だった。


ゲートブリッジに差しかかる太陽



太陽が橋の中心を過ぎると、あとは早い。 
スピードを上げて、太陽が沈んでいくように感じる。
空は暗くなりかけて、地平線に近づいた太陽で空が赤くなり出した。
私は次に真っ赤な夕陽を期待した。 


 ゲートブリッジの下の太陽 



地平線には薄い雲が出ている。これがとても邪魔である。
手前にもビルが見えるが、これはどうしようもない。
太陽はついに地平線に沈んで行った。

しばらくそのままそこに留まり、真っ赤な夕焼けが起きるのを待った。
しかし10分ほど待ったが、この日はこれ以上の夕陽にならなかった。


 太陽が沈む



(おまけの話)
太陽が沈んでしまったので、また橋の反対側に戻った。
薄暗くなったゲートブリッジに照明が点いたようだ。
釣り人はもういない。みんな帰ってしまったようだ。

管理事務所のスピーカーが『借りた自転車は早く返しに来て下さい」とアナウンスしていた。時間は5時少し前になっている。


 ゲートブリッジの反対側の光景



夜釣りをするらしい人がやって来た。
写真を撮りに来た人は、この日は私以外にいなかった。
段々と暗くなり、周りがよく見えなくなって来た。

10年ほど前に来た時は羽田空港を飛び立った飛行機が左奥からこちらに向かって来て、ゲートブリッジの上空で旋回して去って行ったのを覚えていた。しかしこの日は風向きのためか、飛行機は全く飛んで来なかった。


 暗くなりライトアップされたゲートブリッジ



飛行機も来ないので、諦めて家に帰ることにした。
もう誰もいない。バス停に行くと、午後5時30分の始発があった。
車で来ている人達ばかりで、バスには4人しか乗らなかった。
しかし途中の倉庫街を通ったら、なんとサラリーマンで満員になった。

新木場駅から地下鉄に乗ったら、豊洲駅で超満員になった。
久し振りにサラリーマンの通勤時間と同じになったが、遊んでいる私は「ご苦労様」という気持ちになった。


午後5時15分頃で真っ暗になった。

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コメント

    ご苦労様(Y)

    ご苦労様(Y)

    ゲートブリッジの迫力に感動した!橋上を走る大型トラックの雄姿にも感動し、日本の力を再確認した。日の入りのひと時を寒さの中で良く頑張ったね!ご苦労様でした。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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