壮瞥町とフィンランドのかけ橋に~英語とスポーツで広がる世界
今回は 昨年のオリンピックの際に フィンランドのホストタウンとなった壮瞥町で フィンランドと壮瞥町の架け橋になり活躍された 壮瞥町地域おこし協力隊の 中岡紗恵子(なかおかさえこ)さんに お話を伺いました。 私は以前から 紗恵子さんとは交流があり、 私から見る紗恵子さんは ほんわか おっとり パンやお菓子を作るのが 上手なお姉さん。 そんなイメージでした。 紗恵子さん作 豊浦のビオピオ農園の卵で作られたシフォンケーキ でも今回、 紗恵子さんのお話をお聴きし、 ほんわかの中にある フィンランドと日本の友好関係にむけた取り組みや 壮瞥町の魅力発信、 英語やスポーツを通したまちづくり! そんな熱い想いを知る事となったのです。 海外での生活 壮瞥町に来られる前は アメリカとフィンランドに それぞれ1年の留学生活、 フィリピンでは3ヶ月間のボランティア活動。 日本語教師や 子ども達に日本文化を伝えて 一緒に遊んだりしたそう。 そのあと日本でもフィリピンの子ども達への 教育資金にするための チャリティーバザーをされたり、 日本に住む外国人向けの 日本語教師のボランティア活動をしたり、 フィンランドの旅行会社でも お勤めされていたりしたそうです! そんな紗恵子さんは一人旅も大好きで、 これまでも色んな国を回ったり、 海外での生活や異文化交流の経験を通したりして、 改めて日本の美しい自然に魅了され、 日本の素敵な場所を 多くの人に伝えたいと 思ったそうです。 特に北海道は広い土地があり、 フィンランドと同じように 北に位置する! そんな素敵な自然に囲まれた北海道に 特に惹かれるものがあったそう。 地域おこし協力隊にも 興味があった紗恵子さんは フィンランドのケミヤルヴィ市と 友好都市の締結をしている壮瞥町が アウトドアスポーツを通して 魅力おこしをするための 地域おこし協力隊の募集をしているのを 偶然見つけたのです! アウトドアスポーツによる魅力おこし隊員へ 2020年9月、 壮瞥町の スポーツおこし協力隊として 着任されたわけですが、 実は紗恵子さんは 得意なスポーツは特にないそうです。 それでもスポーツをすることは好きで 海外で生活をしていた時も スポーツを通して友達ができたり、 町の人にも出会えて、 元気に毎日過ごし、 そして、居場所ができた! という経験があり、 スポーツで町おこしという点で 惹かれるものがあったそうです。 東京2020オリンピック ホストタウンへ 2020年9月に地域おこし協力隊になってからは 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の フィンランドのホストタウン登録に向けた準備という 大仕事から紗恵子さんの活躍は始まりました。 登録に向けてのオンラインミーティング。 PR動画の作成。 フィンランドの国家を歌う壮瞥中の皆さん。伴奏は紗恵子さん 応援プロジェクトとして フィンランドの伝統装飾ヒンメリの作成! (ヒンメリは精霊が宿り、幸せを呼ぶ力があると信じられているそう) オリパラ応援!千羽鶴プロジェクト! (千羽鶴もヒンメリ同様、幸運を願う意味があるそう。) 七夕メッセージよ、届け! 短冊に応援メッセージを書いてもらいました。 これらを選手の宿泊先に飾ったそうです。 その他にも 『世界のおもてなし料理レガシープロジェクト』 に参加され、 地元食材を使ったおもてなし料理を 町民の方々と開発されました。 実はこの企画、 全国のホストタウンに登録されている 500以上の自治体のうち、 このプロジェクトに参加したのは 全国で23市町村。 北海道では壮瞥町だけだったそうです! フィンランドの選手の皆さんにも 好評だったそう! 壮瞥町地域交流センター山美湖の玄関には フィンランドや選手についてのパネル展示もされました。 フィンランド選手団への おもてなしの数々。 壮瞥町は フィンランドのケミヤルヴィ市と 友好都市の締結をしていて 希望する中学2年生は 毎年フィンランドの派遣事業で 交流してきたという 約30年に渡る歴史があります。 壮瞥町に昔からある フィンランドとの友好関係が 東京2020のホストタウンとしての交流を通して、 新たな絆と歴史につながりました。 選手と町民の想いを伝える×繋ぐ 選手団が壮瞥町に滞在した13日間。 紗恵子さんは通訳として 朝から晩まで選手に同行していたそうです。 コロナ禍で 町民との交流も制約があり、 選手団も、自分たちが滞在することで 壮瞥町民はどう思っているのだろう?という 不安な気持ちがあったそうですが、 ただ通訳をするだけでなく、 壮瞥町が選手団の受け入れを決めた想いや 町をあげて応援している気持ちを伝えました。 そして、選手団の感謝の気持ちも 常に町民に伝えるようにしました。 コロナ禍において 直接交流が難しくありましたが、 だからこそ、間に立つ立場として、 互いの思いを伝えて 繋げることの大切さを感じたそうです。 英語を話せる人は沢山いるけど、 フィンランド語も話すことができ、 フィンランド人の シャイで真面目な気質も知っている 紗恵子さんの存在は 大舞台前の選手団にとって、 とても心強く感じたことでしょう! オリンピックが終わっても・・・ フィンランドとの交流が 昔からある壮瞥町では、 キートスクラブという集まりがあります。 「そうべつ喫茶キートス」始まりました|北海道壮瞥町移住ブログ!|美しい田舎そうべつ移住サイト (sobetsu.lg.jp) 紗恵子さんはこのキートスクラブで 月に1度 そうべつ喫茶キートスを開催。 フィンランドが大好き、 フィンランドで 色んな人が教えてくれた フィンランド文化を伝えたい。 そんな思いから、 そうべつ喫茶キートスでは、 コーヒーの消費量が世界一の フィンランドにちなみ、 コーヒーを飲みながら ミニフィンランド講座など フィンランドの文化を紹介しています。 (コーヒーやアイスの消費量が世界一だと紗恵子さんに聞いて初めて知りました(゚д゚)!) 時にはフィンランドのお母さんから教えてもらった 季節のお菓子も 紹介しているそうです! フィンランドのお母さん。お菓子作りの楽しさを教わったそう。 フインランドの文化・・・といっても 思えば具体的には知らないかも! とても面白そうですよね(^▽^) フィンランドに滞在中は、 日本料理を作ったり、 日本の文化を紹介したりしたそうで、 どんな小さなことでも フィンランドと日本の架け橋になることが嬉しい! と話されていました。 国際交流クラブ その他にも、海外で生活されていた経験から 英語を通して子ども達に 海外の方との交流の 楽しさを伝えたい!と 国際交流クラブも 昨年から始めたそうです。 歌を歌ったり 外国の方との交流の準備をしたりして、 月に1回、 様々な国の外国の方と オンラインで交流をしたりしているそうです。 習った英語をすぐに実践できるって 楽しそうですし、 身に付きそうですよね!(*´▽`*) スポーツで地域おこし 東京2020オリパラのホストタウンとして 重要な役割を果たした紗恵子さんですが スポーツで地域おこしをする という役割もあります。 スポーツをするのは得意じゃなくても好き! そんな紗恵子さんは 身体を動かすって楽しい!を感じられる NPO法人そうべつ地遊スポーツクラブの そうべつジュニアスポーツクラブの 運営にも携わっています。 スポーツを通して 子ども達が成長し、 心も身体も健康になり、 親同士、スタッフ同士、 壮瞥町内だけでなく、 他の市町村とも連携して、 そのネットワークが広がることを体感し、 スポーツってやっぱり素晴らしいな と感じているそうです。 これからもスポーツを通して、 元気な町づくりに 関わっていくのが楽しみだそうです。 そうべつ地遊スポーツクラブ (wixsite.com) NPO法人 そうべつ地遊スポーツクラブ(@sobetsu_jiyusports) • Instagram写真と動画 壮瞥町をアウトドアの聖地に!と 昨年設立された官民連携の そうべつアウトドアネットワーク にも携わっていて、 アウトドア体験イベントをされたり、 最近よく耳にする アドベンチャーツーリズム関連で 昨年は道内各地の視察などもされたそう。 冬は壮瞥町にある オロフレスキー場で スキー教室のサポート。 スキーがはじめての子が 壁を乗り越えて滑れるのを 見るのが嬉しい! こんな近くに 素晴らしいスキー場がある 最高の環境があるのって素晴らしい! スキーもそんなに得意ではないそうですが、 もっと上達したい!と 練習に励んでいるそうです。 そして、オロフレスキー場が 多くの人に利用されて、 町おこしに繋がるように 魅力を発信していきたい!と 話されていました。 これからも そうべつアウトドアネットワークの皆さんと アウトドアスポーツによる 観光の振興など、 壮瞥町にある地域の資源や施設を 最大限生かすまちづくりに 今後も関わっていきたいそうです。 「そうべつアウトドアネットワーク」設立!|北海道壮瞥町移住ブログ!|美しい田舎そうべつ移住サイト (sobetsu.lg.jp) アドベンチャーツーリズムとは - 一般社団法人日本アドベンチャーツーリズム協議会 (atjapan.org) これからの活動 フィンランドと壮瞥町のかけ橋になりたい! 子ども達へ英語の楽しさを伝えたい! パンやお菓子の販売や教室も? 外国の方々を案内する アドベンチャーツーリズムも! 色んな可能性がある紗恵子さんですが・・・ 今年は 小学校英語指導者の資格取得と 洞爺湖有珠火山マイスター を目指されるそう。 洞爺湖有珠火山マイスターネットワーク (volcano-meister.jp) 有珠山という火山が身近にある壮瞥町。 噴火の度に大地を動かす有珠山との共生。 いつか自分が噴火に遭うかもしれない。 この地域の活動を 訪れた人々にも伝えたい。 実はフィンランドの選手のトレーニングで 2000年の有珠山噴火で被害に遭った 金比羅火口災害遺構や 西山山麓火口散策路に訪れた際 この地域の火山との関わりを もっと伝えたい・・・ そんな思いをされたそうです。 英語が堪能な紗恵子さんは この地域を訪れる日本人だけではなく 多くの海外の人々にも 洞爺湖と有珠山地域の魅力を 伝えることができるでしょう! そして 子どもたちに英語の楽しさを もっと感じてもらいたい、 いつの日か 外国からの観光客が戻ってきた時、 役に立つといいな! と思われているそうです! 素晴らしい~☆(*'▽') 2022年 2月5日・6日には 壮瞥町で フィンランドにちなんだイベントを 予定されているそうです。 (詳細は企画中なので、壮瞥町のFacebook等を時々のぞいてみてください!) 「私はいつも助けてもらってばかり。 だからこそ、今自分にできることで 周りの人の力になりたい!」 どんな場所でも 色んな人と知り合い、 一緒に楽しむことが好きだという 紗恵子さんの これからの活躍が楽しみですね! 地域おこし協力隊より|北海道壮瞥町移住ブログ!|美しい田舎そうべつ移住サイト (sobetsu.lg.jp) 協力隊活動レポート|北海道壮瞥町移住ブログ!|美しい田舎そうべつ移住サイト (sobetsu.lg.jp) 洞爺湖と火山のある町、北海道壮瞥町(そうべつちょう) Sobetsu, Hokkaido | Facebook (内容は2021年12月末の取材時の情報に基づいています)